深夜にスマホで「薬剤師 なりたい理由」と検索しているあなたは、たぶん「化学が得意」「安定してそう」「親に勧められた」くらいの理由しかなくて、それが薄っぺらく感じて不安なんじゃないでしょうか。
6年通って学費何百万、本当に後悔しないかなって。
僕、管理薬剤師のたろう(34歳・薬剤師歴10年目)です。正直に言うと、僕の志望理由も「祖母のかかりつけ薬剤師への憧れ」が半分、「手に職が欲しい」が半分でした。
きれいな理由なんて半分です。しかも新卒は年収380万、30歳の転職では求人票詐欺に遭って入社2ヶ月で辞めた黒歴史もあります。
それでも今は年収610万、薬剤師になって本当に良かったと思っています。
この記事では現役薬剤師の本音の「なりたい理由」と、その理由が実際なってみて満たされるのか・後悔しないのかを、僕の失敗込みで答え合わせします。
動機の話より「結局どこで働けば後悔しないか」を先に知りたい人は、僕が5社使って一番マシだった5社使った僕の転職エージェントランキングから見てもらってOKです。職場選びさえ外さなければ、薄い動機でもちゃんと満たされます。
- 調剤4年→DS2年→調剤4年
- いまは管理薬剤師(34歳)
- 転職を3回経験し、うち2回は失敗。
- 3回目で年収を480万円→610万円にアップ
- 人気薬剤師向け転職エージェント5社全部利用
「同じ失敗をしてほしくない」という思いで、薬剤師のリアルを本音で書いてます。
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薬剤師になりたい理由の代表例|本音の動機トップ5
まず「みんなどんな理由で薬剤師になったの?」という疑問に答えます。志望動機の例文集に並ぶきれいな言葉ではなく、現場の同僚や僕自身が本音で語る動機を5つにまとめました。
- 手に職をつけて食いっぱぐれたくない
- 安定した収入と再就職のしやすさ
- 家族や自分の病気・薬がきっかけ
- 化学・理科が得意で活かしたい
- 親や先生に勧められた
順番に中身を見ていきます。どれも特別な使命感ではないことに、たぶん安心してもらえると思います。
手に職・安定が圧倒的に多い
同僚に「なんで薬剤師になったの?」と聞くと、一番多いのが「手に職が欲しかった」「安定してそうだったから」です。
国家資格があれば全国どこでも働けて、出産や引っ越しの後でも復職しやすい。これは綺麗ごとではなく、人生を守る現実的な動機です。
「そんな打算的な理由でいいの?」と思うかもしれませんが、6年通って国家資格を取る以上、安定を求めるのはむしろ真っ当な判断です。僕もこの動機が半分でした。
家族や病気の体験がきっかけ
次に多いのが、身近な人の闘病や自分の入院体験です。
祖父母が大量の薬を飲んでいた、家族が大きな病気をした、そのとき薬剤師に助けられた——こういう原体験は、面接でも素直に語れる強い動機になります。
僕の動機もここに半分入ります。詳しくはここからは正直に書きます。
化学が得意・親に勧められた
「化学や生物が得意だったから」「親や先生に向いてると言われたから」という、いわば消去法に近い動機も実はかなり多数派です。
得意科目と他人の一言がきっかけでも、薬剤師になってから興味が育つ人をたくさん見てきました。
管理薬剤師たろう正直、最初から崇高な使命感を持ってた人なんて、現場にほとんどいませんよ。
【たろうの本音】僕が薬剤師になりたかった理由は祖母とお金、半々でした
ここは僕の本音です。きれいに飾らず、当時の自分のままで書きます。
高校時代、祖母が10種類以上の薬を飲んでいました。
袋いっぱいの薬を前に「これ全部いつ飲むんだっけ」と不安そうな祖母に、かかりつけ薬局の薬剤師さんが膝を曲げて目線を合わせ、「朝はこれとこれだけでいいですよ」とかみ砕いて説明していました。
帰り道、祖母の表情がふっとゆるんでいたのを今でも覚えています。
「薬で人の不安を安心に変える仕事、いいな」。これが憧れの半分です。
でも、それと同じくらい強かったのが「手に職をつけて食いっぱぐれたくない」というお金の本音でした。理系で就職に強くて、資格があれば一生食える。
正直、こっちの計算のほうが志望校を決める手を動かしていた気がします。
当時の自分に「動機が薄くない?」と聞かれたら、たぶん黙り込んでいたと思います。祖母の話だってドラマみたいな感動秘話じゃないし、お金の話は人に言いづらい。
それでも僕は薬学部を選びました。今思えば、この半々の動機で十分だったんです。
ちなみに6年間の大学生活も、白衣を着て薬を語る崇高な毎日…ではなく、実習レポートと留年の恐怖に追われる日々でした。
それでも国家試験に1発で受かって、24歳で調剤薬局に就職します。動機が報われるのは、ここからもう少し先の話です。
「なりたい理由が薄い・薄っぺらい」と悩む人へ|全く問題ない3つの理由
「自分の動機、薄っぺらいかも」と検索したあなたに、現役から断言します。薄い動機でも全く問題ありません。理由は3つです。
現場の大半が同じ動機
すでに書いた通り、現役薬剤師の本音は「手に職」「安定」「なんとなく得意だった」が大多数です。あなたが薄いと感じている動機は、実は9割の現役薬剤師とほぼ同じ。
浮いているのはあなたじゃなくて、志望動機の例文集のほうです。
立派な理由は後から作れる
「患者さんに寄り添いたい」みたいな立派な志望理由は、入学前に無理やり持つものではありません。実習や仕事で患者さんと接するうちに、後から勝手に育ちます。
僕の「人の不安を安心に変えたい」も、就職して何年も経ってからようやく実感に変わりました。
続ける力と動機の濃さは別
濃い動機で入った人が長続きするとは限りません。むしろ「安定が欲しかっただけ」の人が淡々と20年続けていたりします。
続ける力を決めるのは動機の濃さではなく、自分に合った職場を選べるかどうか。これは後半で詳しく話します。
薬剤師になりたい理由は、なってみて満たされる?後悔しない?現役の答え合わせ
薬剤師になる前に描いていた理想と、なってから見える現実は、合っている部分と思いきりズレる部分があります。現役の視点で答え合わせします。
一番知りたいのはここだと思います。「薄い動機で入って、実際なってみて満たされたの?後悔してない?」。僕の遠回りした実話で答え合わせします。
24歳で新卒入社した調剤薬局Aの初年度年収は約380万円でした。
これは地方の内科門前という僕個人の実額で、世間の統計平均(薬剤師1年目で約420万円と言われます)よりやや低めです。なので「平均より低い…」と落ち込む必要はありません。
あくまで僕のケースです。
正直、最初の数年は「祖母に憧れたあの理由、どこ行った?」という日々でした。安定はしていたけど昇給は年5千〜1万円で頭打ち。
4年目で420万になった頃には「このままでいいのか」と焦り始めます。動機はまだ満たされていませんでした。
そこから僕は転職を重ねます。28歳で年収550万に釣られてドラッグストア併設の調剤Bへ。
ところが月残業45時間の激務で、暗い部屋で「俺、何のために年収上げたんだっけ」とつぶやく毎日。お金は増えたのに、人の不安に寄り添うどころか自分の心がすり減っていました。
30歳での2回目の転職は最大の黒歴史です。DSを早く抜けたい一心で焦り、求人票の「アットホームな職場」を信じて調剤Cへ。
現実は真逆で、誰も目を合わせない、定時で帰ると無言の圧。出勤前に胃がキリキリして、駐車場で車を停めたまま動けない朝もありました。
入社2ヶ月で退職。結婚したばかりで妻に言えず、天井をにらんで眠れない夜を過ごしました。



ここまで読むと「やっぱり薬剤師やめとけ」に見えますよね。でも続きがあります。
3回目の転職で、僕は選ぶ基準を変えました。
条件より人間関係・職場の雰囲気を最優先にし、応募前に必ず職場見学を入れ、エージェントの担当に過去2回の失敗を恥を忍んで全部話したんです。
利用した薬剤師転職エージェントの比較の担当は急かさず、地雷職場を一緒に避けてくれました。
こうして入った現職の調剤薬局Dで、提示560万を交渉して初年度610万に。2年目には管理薬剤師に昇格しました。
残業が減り、夜は長女(2歳)の寝顔を見られる日が増えた。
在宅対応で不安そうな患者さんの薬を整理して「楽になったわ」と言われたとき、ようやく「祖母に憧れたあの理由、報われたな」と思えました。
結論、薄い動機でも、職場選びさえ間違えなければ満たされます。僕は2回失敗しましたが、薬剤師になったこと自体は1ミリも後悔していません。
後悔したのは動機の薄さではなく、焦って職場を選んだことだけでした。
最後に、背中を押すだけでなく目指す前に知っておくべき現実も正直に書きます。ここを知った上で進路を決めれば、後悔はぐっと減ります。
年収は安定だが青天井ではない
薬剤師は新卒から比較的高めの年収で安定しますが、勤務薬剤師のままだと昇給は緩やかで頭打ちになりがちです。
僕の実額は1年目380万→4年目420万で、昇給は年5千〜1万円ほどでした。年収を大きく上げたいなら、管理薬剤師への昇格や転職が現実的な手段になります。
年収の上げ方をもっと具体的に知りたい人は、薬剤師10年目の年収のリアルでまとめています。
残業と人間関係は職場で激変
同じ薬剤師でも、定時で帰れる調剤薬局もあれば、僕がいたDSのように月45時間残業の職場もあります。
働きやすさは資格ではなく職場で決まる——これが10年やって痛感した一番のリアルです。だからこそ、就職・転職時の職場選びがすべてと言っても過言ではありません。
志望理由が薄くても面接は通る
大学受験でも就職面接でも、求められているのは「立派な理由」より「自分の言葉で素直に語れること」です。「手に職が欲しい」「家族の体験がきっかけ」で十分。
むしろ借り物の感動秘話のほうが見抜かれます。
親御さんが子に勧める場合も、安定性の面では十分すすめられる進路ですが、本人が多少なりとも納得しているかだけは確認してあげてください。
あわせて薬剤師になるにはと薬剤師のメリット・デメリットも参考になります。
薄い動機を面接・小論文・受験で使える志望動機にする方法
「薄くてOKなのは分かった。でも受験の面接や小論文、就活では何か言わなきゃいけない」——ここが一番困るところですよね。
本音のままだと打算的に聞こえる動機を、嘘をつかずに伝わる形へ整える手順と、そのまま使える例文を置いておきます。
薄い動機を深める3ステップ
やることは「動機の盛り」ではなく「動機の掘り下げ」です。手順は3つだけ。
①なぜそう思ったかのきっかけの場面を1つ思い出す、②その場面で自分が何を感じたかを足す、③薬剤師として将来どうしたいかに繋げる。
この順で並べるだけで、同じ「手に職」でも一気に自分の言葉になります。
たとえば「安定が欲しい」なら、③で「資格を活かして地域で長く働き続けたい」と未来に変換する。
嘘の感動秘話を作る必要は一切ありません。自分の本音の出どころを一段だけ深掘りすれば十分です。
そのまま使える例文3つ
上の3ステップで作った例文を、よくある動機別に置いておきます。語尾だけ自分用に直して使ってください。
- 手に職型:祖母通院で薬剤師の姿を見て
- 資格活かし地域で長く支えたい
- 家族体験型:家族入院の薬管理を知り
- 服薬負担を減らす薬剤師になりたい
- 得意科目型:化学が得意で
- 知識を健康に直接役立てたい
どれも特別な使命感ゼロですが、これで受験面接も就活も十分通ります。僕が採用面接で見るのも、立派さではなく自分の言葉で話せているかだけです。



これなら本音のまま、嘘なく書けそうです。
面接でやりがちなNG例
逆に評価されにくいのは「人の役に立ちたいから」だけで止まるパターンです。なぜ看護師や医師でなく薬剤師なのかが抜けていて、誰でも言える一言になってしまうから。
抽象的な美辞麗句より、薄くても具体的な自分の話のほうが圧倒的に伝わります。テンプレの丸写しもすぐ見抜かれるので、必ず自分の場面を1つ入れてください。
薬剤師になりたい理由に関するよくある質問
- 志望理由が「お金」だけだとダメですか?
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ダメではないですが、面接や小論文では弱いです。「安定して家族を支えたい」など、お金の先にある動機まで掘ると通ります。
- 祖父母の話を志望理由に使ってもいいですか?
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使ってOKです。僕も祖母の話を志望理由に書きました。具体的なエピソードがあると、面接官の印象に残ります。
- 志望理由が薄いと薬剤師になってから後悔しますか?
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後悔する人は確かにいます。でも僕自身の動機も半分はお金でしたが、10年続けて満足できる場所には辿り着けました。
- 文系出身でも薬学部を目指せますか?
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数Ⅲ・化学・生物の補強が必要ですが、社会人入学や予備校ルートで合格している方は毎年います。
まとめ|薄い動機でも、薬剤師は目指していい
薬剤師になりたい理由が薄いと感じて不安だったあなたに、現役管理薬剤師として伝えたいのは「その薄さで全然OK」ということです。
僕自身、祖母への憧れとお金の本音が半々の動機で、2回の転職失敗を経ても、薬剤師になったこと自体は後悔していません。
- なりたい理由は薄くて全然OK
- 本音はみんな手に職と安定
- 建前の理由は後から作れる
- 僕の動機も祖母とお金の半々
- 働き方次第で動機は満たされる
大事なのは動機の濃さより、なった後にどこで働くかです。僕の失敗談やエージェントの使い方は自己紹介記事にまとめているので、進路に迷ったら覗いてみてください。
あなたの薄い動機が、いつか報われる日が来ますように。
で、僕が2回の転職失敗から学んだのは「担当者次第で地雷職場を避けられるか決まる」ってことです。同じ轍を踏みたくない人向けに、急かさず弱みも正直に話せた会社を中心に薬剤師向けエージェントのおすすめ比較でランキングにしました。今すぐ転職する気がなくても、相場感を掴むだけでも覗いてみてください。




