薬剤師の職務経歴書の書き方が分からなくて、パソコンの前で1時間フリーズした経験はありませんか。
「何を書けばいいのか」「履歴書と何が違うのか」「処方箋枚数とか書く意味あるの?」と、手が止まってしまう人はとても多いです。
僕も転職3回・うち2回は失敗してきた中で、最初に作った職務経歴書はスカスカで書類選考に落ちました。
この記事では、現役の管理薬剤師として10年やってきた僕が、薬剤師の職務経歴書の書き方を、基本構成・薬剤師ならではの書き方・そのまま使える記入例・やりがちなNGまで、実体験ベースでまるごと解説します。
- 調剤4年→DS2年→調剤4年
- いまは管理薬剤師(34歳)
- 転職を3回経験し、うち2回は失敗。
- 3回目で年収を480万円→610万円にアップ
- 人気薬剤師向け転職エージェント5社全部利用
「同じ失敗をしてほしくない」という思いで、薬剤師のリアルを本音で書いてます。
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薬剤師の職務経歴書の基本構成は4ブロック
まず大前提として、職務経歴書は履歴書とは別物です。
履歴書が「氏名・学歴・職歴の事実」を書く公的な書類なのに対し、職務経歴書は「あなたが何をやってきて、何ができるのか」を採用側に伝える自己アピールの書類です。
セットで提出する履歴書のほうでつまずいている人は、薬剤師の履歴書の免許欄や志望動機の書き方を先に押さえておくと、書類全体の流れがつかみやすくなります。
薬剤師の職務経歴書は、難しく考えなくて大丈夫です。
次の4ブロックを順番に埋めるだけで形になります。逆に言うと、この4つが揃っていない職務経歴書は「中身が薄い」と判断されやすいです。
- 職務要約の役割と書き方
- 職務経歴の正しい並べ方
- 活かせる経験・スキルの選び方
- 自己PRで書く3つの要素
①職務要約:最初の3行で決まる
職務要約は、これまでの経歴を200〜300字で要約する冒頭ブロックです。採用担当が最初に読む部分で、ここで「お、この人会ってみたいな」と思わせられるかどうかが勝負になります。
「調剤薬局で○年、内科門前で1日○枚を経験。在宅にも△年従事し、現在は管理薬剤師として…」というように、業態・経験年数・強みを一気にまとめます。
長くダラダラ書くと逆に読まれないので、短く濃くがコツです。
②職務経歴:時系列で具体的に
職務経歴は、在籍した職場ごとに「期間・勤務先・業務内容・体制」を書く本体ブロックです。薬剤師の場合は古い順に並べる「編年体形式」が一般的で、これが一番読みやすいとされています。
ここで「調剤業務に従事」とだけ書く人がとても多いのですが、それでは何も伝わりません。後ほど解説する「数字で書く」テクニックを使うのが、この職務経歴ブロックです。
③活かせる経験・スキル
応募先で役立つ経験・知識・スキルを箇条書きでまとめるブロックです。
応募先が「欲しい」と思う要素を選んで並べます。たとえば、こんなスキルです。
- レセコン操作
- 在宅対応
- 無菌調剤
- 後輩指導
- かかりつけ薬剤師の算定実績
全部書く必要はなく、応募先に合わせて取捨選択するのがポイントです。在宅に力を入れたい薬局に応募するなら在宅経験を厚く、というように相手に合わせて調整します。
④自己PR:3要素で構成する
自己PRは300字程度で、「①これまでの強み ②応募先で貢献できること ③入社後に挑戦したいこと」の3要素を入れるとまとまります。
「真面目に頑張ります」のような抽象論ではなく、具体的なエピソードを1つ入れると一気に説得力が出ます。
読者なるほど、この4ブロックを埋めればいいんですね
薬剤師ならではの書き方は「数字」で差をつける
ここが一般職の職務経歴書と一番違うところで、薬剤師の職務経歴書で評価されるかどうかは「業務内容をどれだけ数字で書けるか」にかかっています。
採用側は、あなたが入社後すぐに戦力になるかを数字から逆算しているからです。
- 処方科・処方箋枚数の書き方
- 在宅・管理薬剤師経験の見せ方
- 指導実績・レセコン経験の書き方
取扱処方科と処方箋枚数を書く
「調剤業務に従事」ではなく、主な取扱処方科と1日の処方箋枚数を必ず書きます。内科・整形外科・小児科など科目によって扱う薬も忙しさも全く違うので、採用側はここを最初に見ます。
例えば「内科・循環器科の門前薬局で1日平均80枚の処方箋を応需」と書けば、それだけで「総合内科の幅広い薬を高速でさばける人」だと伝わります。
枚数は正確でなくても「平均◯枚」で問題ありません。
在宅・管理薬剤師経験は強い武器
在宅医療の経験は、今の薬剤師転職市場でもっとも評価されるスキルのひとつです。「居宅・施設あわせて月◯件の在宅訪問」「無菌調剤の経験あり」のように件数を添えると説得力が増します。
管理薬剤師の経験がある人は、必ず明記します。
- 発注・在庫管理
- 薬歴監査
- スタッフのシフト管理
- 新人教育
- 本部への数字報告
ここまで任されていたことが、店舗運営を任されていた証拠になるからです。
「管理薬剤師として◯名のスタッフをマネジメント」と書けると一段上に見えます。
指導実績・レセコン経験も書く
かかりつけ薬剤師の算定件数、服薬指導での疑義照会の実績、新人やパートさんへの教育担当経験なども立派なアピール材料です。
「かかりつけ薬剤師として月◯件算定」のように書けると、加算が取れる人材として重宝されます。
意外と忘れがちなのがレセコンや電子薬歴の使用経験です。
使っていたメーカー名(Musubiやレセプトコンピュータの機種名など)を書いておくと、同じシステムの職場では即戦力扱いされ、教育コストが低いと見てもらえます。



「調剤業務に従事」しか書いてなかった…!
そのまま使える薬剤師の職務経歴書 記入例
ここまでの内容を踏まえて、調剤薬局勤務の薬剤師を想定した記入例を載せておきます。自分の経歴に置き換えて使ってみてください。
あくまで型なので、数字や科目はあなたの実際の経験に合わせて変えてください。
職務要約の記入例
「2016年に薬剤師免許を取得後、内科系クリニックの門前薬局にて約4年間、1日平均70枚の調剤・服薬指導に従事してまいりました。その後ドラッグストア併設の調剤薬局を経て、現職では管理薬剤師として店舗運営・在宅対応・スタッフ教育を担当しております。幅広い処方科への対応力と、店舗をまとめるマネジメント経験が私の強みです。」
職務経歴の記入例
職務経歴は、職場ごとに次の要素を箇条書きで並べます。
- 在籍期間と勤務先(業態がわかる形で)
- 主な処方科と1日の処方箋枚数
- 担当業務(調剤・指導・在宅・監査等)
- 薬剤師の人数など店舗体制
- 役職や担当範囲
記入例:「調剤薬局◯◯店(薬剤師4名)/内科・整形外科の門前/1日平均80枚/調剤・監査・服薬指導・在宅訪問(月20件)を担当」。
このレベルまで具体的に書けると、面接前から「できる人」という印象を持ってもらえます。
自己PRの記入例
「私の強みは、幅広い処方科に対応してきた調剤スピードと、患者さんの不安に寄り添う服薬指導です。前職では在宅訪問を月20件担当し、多職種連携の中で薬の一元管理を任されてきました。貴局では、これまでの在宅経験を活かして地域医療に貢献するとともに、後輩薬剤師の育成にも携わりたいと考えております。」
A4で1〜2枚、多くても3枚以内に収めるのが基本です。手書きである必要はなく、パソコンで作成して問題ありません。読みやすさ重視で、余白も大事にしてください。
薬剤師がやりがちな職務経歴書のNG例
添削をする立場になって分かったのですが、落ちる職務経歴書には共通点があります。逆に言うと、ここを避けるだけで通過率はぐっと上がります。
- 抽象的すぎて中身が薄いNG
- 短期離職を隠そうとするNG
- 使い回しでミスマッチなNG
中身が薄くて数字がない
一番多いNGが「調剤業務・服薬指導に従事」だけで終わっているパターンです。
これだと何件さばけるのか、どんな科に強いのかが全く伝わらず、他の応募者に埋もれて終わります。とにかく数字を入れることが、薄さから抜け出す唯一の方法です。
短期離職を隠そうとする
これは僕自身がやらかしたところでもあるのですが、短期離職を空白にしてごまかそうとすると、かえって採用側に怪しまれます。職歴の不自然な空白は、面接で必ず突っ込まれます。
隠すより、簡潔に事実だけ書いて理由は面接で誠実に話すほうが信頼されます。
使い回しで応募先に合っていない
1枚作ったものを全社に使い回すと、応募先が求めている経験とズレてミスマッチを起こします。在宅に力を入れている薬局なのに在宅の記載が1行もない、では刺さりません。
自己PRと「活かせるスキル」の部分だけでも、応募先ごとに調整するのがおすすめです。



短期離職、隠そうとしてました…
業態別の書き方で評価される項目が変わる
同じ薬剤師の職務経歴書でも、調剤薬局・ドラッグストア・病院・企業では採用側が見たい数字が違います。
応募先の業態に合わせて「示すべき規模感」を書き分けると、一気に刺さる書類になります。
- 調剤薬局で書くべき規模感
- ドラッグストアの見せ方
- 病院・企業で問われる項目
調剤薬局は処方科と枚数
調剤薬局に応募するなら、主な応需医療機関・処方科・1日の処方箋枚数・薬剤師の人数をセットで書くのが基本です。これで店舗の規模感と、あなたがさばける処理量が一発で伝わります。
そこに在宅件数や監査・薬歴の経験を足すと、即戦力として読まれやすくなります。僕も調剤薬局へ応募したときは、ここを厚めに書くことを意識しました。
ドラッグストアは幅広さ
ドラッグストア併設の調剤に応募するなら、調剤だけでなくOTC接客・商品の受発注・在庫管理・スタッフの勤怠やシフト管理まで書くと評価されます。
調剤一本ではない「店舗を回せる幅広さ」が見られているからです。
僕はドラッグストア併設の調剤で2年働きましたが、調剤と接客を両立した経験は、書類でちゃんと言語化すると立派な強みになります。
当時は激務で月残業45時間でしたが、その分こなした業務の幅は広かったです。
病院・企業は規模と専門性
病院に応募する場合は、診療科目・病床数・職員数で病院の規模を示し、DI業務・無菌調剤・チーム医療への参加など専門性を具体的に書きます。
製薬企業など企業薬剤師なら、担当領域や扱った業務内容を職種に合わせて書くのが基本です。
僕自身は病院・企業の勤務経験はないので、ここは一般的な書き方として紹介しています。
経験のない業態に挑戦する場合こそ、業態を熟知したエージェントに項目を確認しながら書くのが安全です。



応募先の業態で書く数字が変わるんですね
転職回数やブランクはこう書けば不利にならない
転職回数が多い・ブランクがある・短期離職がある。この3つは「どう書けばいいんだ」と一番手が止まるところです。
結論から言うと、隠さず・前向きに・事実ベースで書けば、思っているほど不利にはなりません。
- 転職回数が多い人の書き方
- ブランク期間の埋め方
- 短期離職を前向きに書くコツ
転職回数が多い人ほど要約
薬剤師は転職回数が多くてもめずらしくありません。大事なのは、回数の多さを「いろんな業態・処方科を経験した強み」に翻訳することです。
冒頭の職務要約で経験の幅をひとことでまとめると、回数のマイナス印象を先に打ち消せます。
採用側が不安なのは「またすぐ辞めないか」です。だからこそ、応募先で長く働きたい理由を志望動機にしっかり書いて、定着の意思を見せるのが効きます。
ブランクは理由と勉強
育児や介護などでブランクがある場合は、空白のまま放置せず、ブランクの理由を1行だけ添えます。
そのうえで、その間に勉強したことや維持していたスキルを書くと、復帰意欲が伝わって印象が良くなります。
「ブランク中に最新の薬学情報を独学で継続」「e-ラーニングで研鑽を継続」のように、空白を前向きな時間として見せるのがコツです。
理由を隠すより、短くても書いておくほうが信頼されます。
短期離職は事実と前向き
僕は入社2ヶ月で辞めた職場があり、当時は職歴に書くのが本当に気まずかったです。ですが隠すと不自然な空白が生まれ、面接で必ず突っ込まれます。
事実は事実として簡潔に書くのが正解でした。
退職理由は「新たな環境で在宅医療に挑戦するため」のように、前向きな言い回しに変換します。ネガティブな本音は書かず、面接で誠実に補足する。
この使い分けができると、短期離職があっても通る書類になります。



転職回数、強みに書き換えればいいのか…
僕が転職3回で職務経歴書を書いた実体験
ここからは、転職3回・うち2回失敗してきた僕が、実際に職務経歴書とどう格闘してきたかの話です。きれいごとじゃなく、恥ずかしい失敗も全部書きます。
1回目:スカスカで書類落ち
28歳で初めて転職活動をしたとき、職務経歴書なんて適当でいいだろうと思っていました。
新卒で入った内科門前の調剤薬局での4年間を、「調剤業務・服薬指導に従事」の一行でほぼ済ませて出したんです。今思えば本当にスカスカでした。
結果、応募した薬局の書類選考であっさり落ちました。免許があるんだから受かるだろうと甘く見ていた僕は、けっこうショックで。
深夜にコーヒーを片手に、何がダメだったのか分からず固まっていたのを覚えています。
2回目:焦って雑に出して失敗
その後ドラッグストア併設の調剤薬局に移ったものの、月残業45時間の激務で消耗し、30歳のときに早く抜け出したい一心で次の薬局へ焦って転職しました。
このとき職務経歴書もろくに見直さず、求人票の「アットホーム」の言葉だけ信じて飛びついたんです。
結果は人間関係が最悪で、入社2ヶ月で退職する羽目になりました。短すぎて職歴に書くのも気まずい、最大の黒歴史です。
書類の中身どうこう以前に、焦って中身を詰めずに動いた自分の甘さが原因でした。
3回目:添削で通る書類に化けた
3回目は「次こそ失敗できない」と腹をくくり、転職エージェントに登録して職務経歴書を一から見てもらいました。
担当の方に過去2回の失敗を恥を忍んで全部話したうえで、書類を添削してもらったんです。
すると「処方箋枚数を入れましょう」「在宅の件数を数字で」「短期離職はこう書けば問題ないです」と、僕がスカスカに書いていた部分が次々と具体化されていきました。
出来上がった書類は別人のもので、結果として職場見学つきで現職に決まり、年収も130万上げることができました。
正直、職務経歴書は自分一人で完璧に書こうとすると無理があります。自分の経験の「どこが価値なのか」は、自分では気づけないからです。
第三者のプロに見てもらうのが、結局いちばんの近道でした。



一人で抱え込まず、プロに見てもらうのが正解でした
職務経歴書はエージェントの添削が一番効く
ここまで書き方を解説してきましたが、本音を言うと職務経歴書の添削はプロに任せるのが圧倒的に効率的です。薬剤師専門の転職エージェントは、書類添削を無料でやってくれます。
エージェントは、その薬局がどんな経験を求めているかを知っています。
だから「この薬局なら在宅経験を厚く」「この求人は管理薬剤師経験が刺さる」と、応募先に合わせた最適化までしてくれます。これは自分一人では絶対にできない部分です。
僕が実際に使って一番良かったのはそのエージェントでした。職場見学を必ず入れてくれて、書類も丁寧に見てくれて、急かさない担当に当たったのが大きかったです。
とはいえ担当者との相性もあるので、まずは複数社に登録して比べるのが失敗しないコツです。
エージェントの選び方や各社の特徴は、薬剤師の転職エージェントおすすめでまとめています。
転職活動そのものの進め方を知りたい人は、薬剤師の転職の進め方も合わせて読んでみてください。
薬剤師の職務経歴書に関するよくある質問
- 職務経歴書は何枚以内に収めるべきですか?
-
A4で2枚が目安です。3枚以上になると、面接官が読み飛ばしやすくなります。
- 数字が書ける実績がないんですが、どう書けばいいですか?
-
「1日処方箋枚数」「在宅件数」「店舗薬剤師数」など、自分が関わった環境の数字でも十分です。実績そのものでなくても、規模感が伝われば評価されます。
- 管理薬剤師の経験はどう書けば強くなりますか?
-
「店舗売上」「在庫金額」「監査体制の構築」など、運営側で動いた数字を入れてください。僕も管理薬剤師に上がった年は、これで年収交渉が通りました。
- 自己PRは何文字くらい書けばいいですか?
-
200〜300字でまとめるのが読ませやすいです。だらだら長いより、強みを1点に絞ったほうが面接にも繋がります。
まとめ:薬剤師の職務経歴書は数字と添削で決まる
薬剤師の職務経歴書の書き方は、4ブロックの型に沿って、業務内容を数字で具体的に書くのが基本です。
処方科・処方箋枚数・在宅件数・管理薬剤師経験を入れるだけで、書類は見違えます。そして仕上げは、プロのエージェントに添削してもらうのが一番の近道です。
- 構成は4ブロックで決まり
- 処方科・処方箋枚数は数字で書く
- 在宅・管理・指導実績が差になる
- A4で1〜2枚に収める
- 薄いと普通に落ちます
- 添削はエージェントが無料
僕みたいにスカスカの書類で落ちる前に、ぜひこの記事の型を使ってみてください。一人で抱え込まず、プロの手を借りるのも立派な戦略です。あなたの転職がうまくいくことを応援しています。




