こんにちは、管理薬剤師のたろうです。管理薬剤師になって4年目です。これまで4つの職場で事務員さんと一緒に働いてきて、いまはシフトを組み、応募者の一次面接をする側にいます。
「調剤薬局事務 辞めた人 ブログ」で探している人は、たぶん今まさに迷っている最中だと思います。辞めても大丈夫なのか、辞めた人はその後どうなったのか、そもそも自分が弱いだけなのか。
この記事に出てくるAさん〜Eさんは、実在の人ではありません。調剤薬局事務を辞めるときによくある場面を、僕が例として組み立てたものです。金額や期間も例として置いた数字なので、相場は本文の表と、自分の地域の求人で確かめてください。
管理薬剤師たろう5人とも実在の人ではなく、よくある場面の例です。金額は自分の地域の求人で確かめてくださいね。
あと、この記事には「調剤事務 薬局 すぐクビになった」で来る人も多いので、一次面接をする側の僕から見た「本当にクビになるのか」も1章まるごと使って書きました。ミスが続いて毎日ビクビクしている人、まだ応募前で「すぐクビになる仕事なの?」と怖くなっている人は、クビの章だけ先に読んでもらって大丈夫です。
逆に、まだ辞めると決めていない人。今日も怒られて帰ってきただけの人。そういう人が読んでも、辞める方向に背中を押す記事にはしていません。辞めない選択のための判断材料も、同じ量だけ書いています。



まだ辞めると決めていなくても大丈夫です。辞めない選択の材料も、同じ量だけ書いています。
実際に辞めた本人の記録を読みたい人は、ほかのブログ・体験談を読む章へ進んでください。ここからは、5つの場面の例を順に読めます。
- 調剤4年→DS2年→調剤4年
- いまは管理薬剤師(34歳)
- 転職を3回経験し、うち2回は失敗。
- 3回目で年収480万→610万にアップ
- 人気転職エージェント5社を全部利用
「同じ失敗をしてほしくない」という思いで、薬剤師のリアルを本音で書いてます。
詳しい筆者の経歴はこちら
調剤薬局事務を辞めた人によくある場面の例5つ


ここに並べる5つは実在の人の体験談ではなく、よくある場面を例にしたものです。辞めた理由も、その後の仕事も変えてあります。例ごとに、薬局側の目で見た補足を付けました。
Aさんの例:クリニックの医療事務へ


Aさんは、内科の門前にある薬局で働く正社員の事務員、という設定です。薬剤師2人と事務2人で、処方箋は1日80枚ほど。月初の1週間はレセ(レセプト=保険者への請求書)の点検で、毎晩20時過ぎまで残ります。
入社時の月給は18万円、3年目で20万円。3年目の昇給通知は月2,000円でした。これが10年続くのかと考えたところで、辞める方に気持ちが決まります。薬局長に相談しても、事務の給料は店の裁量では上げられない、という返事で終わります。
在職中に転職活動をして、皮膚科と内科のクリニックの医療事務へ移ります。月給は19万円でほぼ同じですが、土曜は半日。医科のレセのルールは覚え直しになる一方で、保険証の確認や受付の手際は、調剤の経験がそのまま使えます。
薬局側の目で補足すると、処方箋80枚を薬剤師2人で回すのは、処方箋40枚につき薬剤師1人という配置基準ぎりぎりの店です。薬剤師に余裕がないので、事務の月初の残業も長くなる。この例の疲れの半分は、給料より人員配置のほうから来ています。
もう1つ、この例でいちばん見てほしいのは昇給2,000円の場面です。事務員さんの給料は本部や経営者が決めていて、現場の薬局長には権限がない薬局が多いです。だから薬局長に相談しても「上げてあげたいけど」で止まります。給料が理由なら、薬局の中で粘るより外を見たほうが早い。Aさんの例で伝えたいのはそこです。
Bさんの例:建築会社の一般事務へ


Bさんは、同じ薬局に5年勤めて、レセも1人で回せる事務員という設定です。職場に不満はなく、辞めるきっかけは配偶者の転勤でした。
引っ越し先で調剤事務の求人を探すと、時給1,050円で土曜出勤あり。「経験者歓迎」とあっても、正社員の募集は見つかりません。子どもが保育園に入ったばかりで、月初に残業がある働き方は続けにくい状況です。レセの締め日に子どもが熱を出しても休みを言い出しにくかった、という記憶も残っています。
選んだのは建築会社の事務のパートです。時給1,150円、9時から16時、土日祝休みで残業なし。月の収入は正社員のころより10万円近く下がりますが、返戻(請求の差し戻し)の出し直しや査定(減点)のような、月末月初の緊張はなくなります。子どもが小学校に上がったら、パートで調剤事務に戻る道も残しています。
Bさんの例のように「辞めたくないのに辞めた」人は、珍しくないと思います。薬局側からすると、経験5年の事務員さんが抜けるのは正直痛いです。それでも受付と会計がある仕事なので、在宅勤務は用意しにくいのが実情です。調剤事務は職場の数は多いのに、家庭と両立できる条件の求人が地域によって極端に少ない。ここが5年選手でも辞める理由になります。
Cさんの例:専業主婦とパートへ


先に言っておくと、Cさんの例は本人の適性の問題ではありません。読みながら自分に重ねてしまう人は、最後の僕のコメントまで読んでから判断してください。
Cさんは、薬剤師1人・事務1人の小さな薬局に入った事務員、という設定です。教えてくれるのは薬局長だけ。入って半年ほどで、入力ミスが原因の返戻や出し直しが続き、そのたびに「これ何回目?」と言われるようになります。
それから朝、家を出る前に胃が痛むようになり、1年目の冬に心療内科を受診します。薬は出ても職場は変わらないので、症状は続きます。自分では決められず、家族に言われてようやく退職を切り出しました。入社から1年半です。薬局長の返事は一言だけで、本人は「クビになる前に辞められてよかった」と受け取ります。
辞めたあとは、週2日のスーパーのレジ(時給1,100円)から始めます。ミスをしても大ごとにならない仕事で体を戻してから、次の事務の仕事を探す流れです。
Cさんの例の「クビになる前に辞められてよかった」という受け取り方は、採用する側から見るとちょっと違います。返戻が続いただけでは、解雇の理由として認められにくいです(下の「すぐクビになった」の章で詳しく書きます)。
問題はむしろ、事務1人・薬剤師1人の薬局で、教える人が薬局長しかいないこと。それに、レセの最終点検は薬剤師の仕事です。返戻は患者さん側の保険の変更が原因のことも多いですし、事務の入力ミスが薬局の外まで出ていくのは、点検が機能していない薬局の問題です。



教育体制がない店で1年半、心療内科に通いながら続けるのは、弱いどころか粘りすぎだと僕は思います。
あと「これ何回目?」を毎回ぶつけるのは指導ではなく、パワハラの相談窓口に持ち込める話です。社内に窓口がない小さい薬局なら、都道府県労働局の雇用環境・均等部(室)が受け付けています。
Dさんの例:本採用見送りで受付へ


Dさん・Eさんも実在の人ではなく、場面の例です。かぎかっこの言葉も、実際の発言の引用ではありません。
Dさんは44歳。通信講座で調剤事務の資格を取り、未経験で近所の薬局にパートで入った、という設定です。時給1,100円、週4日の9時から15時。薬剤師2人、事務は年下の正社員とDさんの2人です。
最初の2週間は「ゆっくりでいいですよ」と言われますが、3週目あたりから教える側の余裕がなくなります。質問しても「さっき言いましたよね」で終わり、メモを見返す時間もありません。
1ヶ月半たった月初のレセ点検で、公費(自治体の助成など)の入力ミスがまとめて見つかります。薬局長からは休憩室で「試用期間が終わる2ヶ月で区切りにしたい。本採用は難しい」と告げられ、Dさんはその場で「わかりました」と答えてしまいます。翌日に理由を聞くと「覚えるスピードがうちの体制だと厳しい」。離職票は3週間届かず、ハローワークに電話して催促してもらいます。働いたのは2ヶ月なので失業給付は出ませんが、離職票は配偶者の扶養に戻る手続きで必要でした。
その後、ハローワークで内科クリニックの受付のパート(時給1,200円)を見つけます。面接では「調剤薬局で2ヶ月働き、教育体制が合わずに終わりました」と正直に話しました。1日に扱う枚数が少なく、締めも2人でゆっくり回せる職場です。
一次面接をする側として言うと、未経験の事務員さんを試用期間で見送る薬局の本当の事情は、年齢より「教える余力がない」であることが多いです。それは薬局側の都合で、Dさんの能力の話ではありません。点検で見つかったミスは薬局の外に出ていませんし、そこで止めるのが薬剤師の仕事です。それで本採用を見送るのは、薬局側の余裕のなさが出ただけです。



その場で「わかりました」と答えたら、もう自己都合の退職になってしまうんですか?
この例のDさんは「わかりました」と即答していますが、それで自己都合になるわけではありません。辞めさせたのは薬局側なので離職理由は会社都合のままですし、あとから理由を聞いて解雇理由証明書を出してもらって構いません。あとから自己都合の退職届を書くように言われたら、断ってください。
それと、入社14日をとっくに超えているので、30日前の予告か不足日数分の解雇予告手当が要る場面です。言われた日から終了まで2週間なら、残り16日分の平均賃金を請求できる計算です。ただし契約書に「2ヶ月の有期契約」と書いてあれば解雇ではなく雇止めの枠になるので、先に契約書の期間の欄を見てください。



離職票が3週間たっても届かないなんて、さすがに遅すぎませんか?
離職票は、会社がハローワークに手続きするのが退職の翌日から10日以内で、そこから発行されて本人に届くので、手元に来るのは普通10日から2週間後です。3週間は遅いですが異常ではありません。失業給付が出ない人でも、次の場面で要ります。
- 家族の扶養に入る手続き
- 国民健康保険の加入
- 離職理由を争うとき
あと、前の職場を辞めてから1年以内で、そのとき失業給付を受け取っていなければ、前の職場の被保険者期間を足して6ヶ月に届くことがあります。Dさんの例はブランクが長い設定なので使えませんが、転職してすぐ切られた人は確認してください。
Eさんの例:登録販売者を取ってDSへ


Eさんは、地元のチェーン薬局に勤めて4年目の男性の事務員、という設定です。月給は入社時19万円、4年目で21万円。賞与は年2回で合わせて2ヶ月分あまり、年収は約295万円です。結婚を考えたとき、この額では厳しいと感じたのが動き出すきっかけでした。
薬局長に相談すると、事務で上がるのはここまで、という答えです。そこで、辞める前に登録販売者の勉強を始めます。仕事で毎日薬の名前を見ているので、最初のとっつきにくさはありません。
合格後、ドラッグストアに登録販売者として応募して採用されます。提示は月給23万円+賞与で、1年目の年収は約330万円。35万円ほど上がる計算です。ただし品出し・レジ・接客があり、夜22時までのシフトもあります。座って入力する時間はほぼなくなります。合格後は勤務先を通じて都道府県に登録する手続きがあり、しばらくは「研修中」の扱いで、1人では店番ができません。
それでも、研修中を抜けて店長になれば給料の帯が上がる、という先の道が見えるのが、事務のままとの違いです。
Eさんの例で押さえてほしいのは、調剤事務の中で給料を上げる道はほぼ無いけれど、調剤事務で覚えた薬の知識を資格に変えると道が開ける、という順番です。
登録販売者は、試験が都道府県ごとに年1回なので、思い立ってすぐ受けられるわけではありません。合格しただけでは名乗れず、勤務先が決まってから都道府県に販売従事登録を出します。そのあと、次のどちらかの実務経験がつくまでは研修中の扱いです。
- 月80時間以上の月が24ヶ月以上
- 通算2年以上かつ過去5年で1,920時間以上
例に入れた店番の制限はそこから来ています。2023年からは1年の実務と追加の研修で満たせる道もできているので、応募先の会社に確認してください。店長(店舗管理者)になれるのは、この研修中を抜けてからです。



事務で覚えた薬の知識を、資格に変える。給料を上げたいなら、この順番がポイントです。
5つの例は、辞めた理由も行き先も変えてありますが、どれにも「辞めるまでに長く我慢している」場面を入れました。辞めた後の不安より、我慢している期間のほうが体にこたえる、というのが僕の考えだからです。
調剤薬局事務を辞めた人のブログ・体験談に見られる3つの理由


辞めた人の記録を読んでいくと、辞める理由は教育、人間関係、給料の3つに集まりやすいです。どれも本人の努力だけでは動かしにくい部分です。
①業務範囲に教育体制が追いつかない


レセコン(請求用の入力ソフト)への入力、受付と会計、電話、在庫、患者対応、薬剤師の事務作業の手伝い。調剤薬局事務の仕事はこれだけ幅があるのに、新人1人に「見て覚えて」で全部乗せる薬局がまだ多いです。辞める人が消耗しているのは仕事の量そのものより、聞ける人がいない状態のほうだと思います。



教える人がいる薬局かどうかは、入る前に見分けられるんでしょうか?
見分け方は求人票と面接にあります。求人票の事務の人数が「1名」なら、教える人は薬剤師しかいません。面接で「前の事務さんは何ヶ月で独り立ちしましたか」と聞いて、答えが曖昧なら教育の型がない店です。
新人がまず詰まるのはレセプトで、詰まる理由は本人の理解力とは別のところにあります。詳しくは調剤薬局事務のレセプトで事務員が詰まる本当の理由にまとめました。あと、レセコン入力は自宅でも下ごしらえができるので、未経験や入社直後の人は調剤薬局のレセコン入力練習の7日メニューも置いておきます。
僕が2ヶ月で辞めた薬局も(薬剤師側の話ですが)、根っこは同じでした。



求人票に嘘はなかったのに、入ってみると質問しても「自分で考えて」と返される職場でした。
②人間関係の逃げ場がない


薬剤師1〜3人、事務1〜3人の職場は、合わない人が1人いるだけで全体が詰みます。個人薬局や小さいチェーンだと、異動先も別部署もない。大手チェーンなら店舗異動の相談はできるので、辞める前に一度は口に出してみてください。「辞めた決定打は人」という声は、辞めた人の記録にもよく出てきます。
「事務員さんは気が強い人が多い」と言われるのも、性格というより職場の構造から来る部分が大きいです。調剤薬局事務の人間関係が煮詰まる構造的な理由に書いたので、人間関係で辞めたくなっている人は背景だけ知っておくと、自分を責めなくて済みます。
③給料の頭打ちが3年目に見える


事務員さんの給料は本部や経営者が決めていて、現場の薬局長には上げる権限がほぼありません。Aさんの例に入れた月2,000円の昇給は、この場面です。
相場を数字で見たい人のために、求人票ベースの集計を1つ置きます。求人ボックス 給料ナビが掲載求人から出している数字(2026年10月6日更新分)で、正社員は求人票の年収が多く集まる帯、パートは時給の中央値です。
1つ目の表は、初任給の目安とパート時給の中央値です。
| 職種 | 初任給 の目安 | パート 時給 |
|---|---|---|
| 調剤薬局 事務 | 21万円 | 1,167円 |
| 医療事務 (医科) | 23万円 | 1,283円 |
| 一般事務 | 24万円 | 1,283円 |
| 登録販売者 | 23万円 | 1,130円 |
| コール センター | 24万円 | 1,472円 |
2つ目の表は、正社員の年収です(単位は万円)。
| 職種 | 年収の 多い帯 | 年収の 中央値 |
|---|---|---|
| 調剤薬局 事務 | 281〜322 | 335 |
| 医療事務 (医科) | 317〜404 | 382 |
| 一般事務 | 327〜409 | 382 |
| 登録販売者 | 366〜404 | 383 |
| コール センター | 329〜399 | 396 |
注意点が2つ。これは求人票に書かれた額の集計で、実際に支払われた給料の統計ではありません(求人ボックス自身も参考値だと断っています)。それと求人票は経験者向けの上限まで含むので、新人の実額はこれより下になります。この記事の例でAさんを18万、Eさんを19万に置いたのもそのためです。実際の額は、地域と職場の規模で割れます。



見てほしいのは額そのものより順番で、調剤薬局事務は初任給がこの5つの中で一番低く、パート時給も下から2番目です。
同じ事務で保険の知識を活かせる医科の医療事務は、パート時給で116円、正社員の帯は下限で36万円、上限で82万円上です。登録販売者はパート時給こそ調剤事務より低いものの、正社員の中央値は48万円上で、店長職への道がある分だけ上が伸びます。この集計は月ごとに動き、9月の時点とは帯が大きく変わった職種もあります。読む時点の数字は、求人ボックスの給料ナビで取り直してください。
自分の地域の数字は、ハローワークの求人検索で職種名と市区町村を入れて3件ずつ並べれば10分で出ます。判断はその後で十分です。
調剤薬局事務は「すぐクビになった」が本当に起きるのか|採用する側の実態


「調剤事務 薬局 すぐクビになった」で来た人は、たぶん2種類います。ミスが続いて「次は切られるかも」と毎日不安な人と、実際に試用期間で切られた、あるいは内定を取り消された人。一次面接をする側として、両方に答えます。
ミスだけでクビにはなりにくい


入力ミスや返戻だけを理由に契約を切るのは、薬局側にとっても簡単ではありません(理由は次の項で書きます)。入って3ヶ月の人が月に何件かミスを出すのは、薬局側も織り込み済みです。ベテランでも返戻はゼロになりませんから。
逆に、解雇や更新なしの理由になりやすいのはこういう行為です。
- 無断欠勤が続く
- レジの現金が合わないのを隠す
- 患者さんに暴言を吐く
- 経歴を偽る
「仕事ができない」ではなく「信用できない」に分類される話です。
だから、入社5ヶ月でミスが減ってきているなら、薬局側から見ればそれは普通に育っている状態です。他の店舗に応援に行くとミスが増えるのも当たり前で、レセコンの設定も加算(追加で算定する点数)の取り方も店ごとに違います。応援に出る前に「この店の入力で気をつける点はありますか」と一言聞いておくと、ミスも減るし心証も変わります。
「社長に報告される」が怖い人へ。小さい薬局は社長が薬局長を兼ねていることも多く、ミスの報告が上がること自体は普通のことです。報告が上がったから切られる、にはなりません。
試用期間でも明日で終わりは通らない


試用期間は「お試しだから簡単に切れる期間」ではありません。労働契約法16条で、解雇は客観的に合理的な理由があり、社会通念上も相当だと認められないと無効です。試用期間中は本採用後よりやや広く見られますが、「ミスが数回あった」だけで合理的とは扱われません。試用期間が終わった後は、このハードルがさらに上がります。



「本採用は見送り」と言われた場合は、解雇とは別の扱いになるんですか?
「本採用は見送り」「内定取消」という言い方をされた場合も、法律上は解雇と同じ枠で判断されます。言い方が違うだけで、理由が要ることは変わりません。
手続きも決まっています。労働基準法20条で、解雇には30日前の予告か、30日分の平均賃金(解雇予告手当)が必要。試用期間の人は、入社からの日数で扱いが分かれます(同21条)。
| 入社から | 予告か手当 | 解雇の理由 |
|---|---|---|
| 14日以内 | なしで解雇 できる | 要る |
| 15日目以降 | 30日のルール がかかる | 要る |
14日以内は予告が要らないというだけで、解雇に理由が要ることは同じです。「今日で終わりね」と言われたのが入社15日目以降なら、手当を請求できる話です。
法律の話はここまでにします。大事なのは、薬局側もこれを知っているので、雑に切ると面倒だと分かっている、ということです。個別の事情は労働基準監督署か、労働局の総合労働相談コーナーで確認してください。無料で、匿名でも聞けます。
クビより先に起きる3つのサイン


- シフトが月10日から6日に減った
- 更新の話が1ヶ月前でも出てこない
- 面談で向いてないかもと言われた
3つ目は退職勧奨といって、「辞めてくれませんか」というお願いです。応じる義務はありません。その場では「少し考えさせてください」とだけ返して持ち帰って構わないし、退職届をその場で書く必要もない。気をつけたいのは、薬局側の次のような対応です。
- 何度も呼び出す
- 長時間帰さない
- 辞めるまで面談を続ける
- 退職届を書かせる
ここまで来ると退職強要で違法になり得るので、日時と言われた内容をメモしておいてください。ただ、この面談が出た時点で、その薬局で気持ちよく働き続けるのは難しいのも事実です。次を探し始めるサインとして受け取るのが現実的だと思います。
パートで有期契約の人は、期間の途中で切るのは解雇よりさらに厳しく制限されています(労働契約法17条)。期間満了で更新しない「雇止め」は別のルールで、こちらも何度も更新されてきた人なら簡単には切れません(同19条)。



シフトも面談も変わらないけれど、毎日怒られるだけ。これもクビのサインなんでしょうか?
逆に、シフトも面談もなく、ただ怒られているだけなら、それは「クビの前段階」ではなく「教え方が下手な職場」です。例に出したCさんの薬局が、この形です。
切られた・内定を取り消された人へ


まず、会社に解雇理由証明書を請求してください(労働基準法22条)。解雇を予告された段階でも請求できて、会社は遅滞なく出す義務があります。相談するにも離職理由を争うにも、先に要るのはこの紙です。
次に離職票の離職理由を見てください。解雇なら会社都合で、失業給付に必要な被保険者期間は離職前1年に6ヶ月以上、自己都合のときの給付制限(2025年4月以降は原則1ヶ月)もありません。ただし無断欠勤や横領など本人の重大な問題行動による解雇は別扱いです。



離職票の理由が「自己都合」になっていたら、もう変えられないんでしょうか?
自己都合にされていて納得できないなら、ハローワークで事情を説明すると判定が変わることがあります。離職票は会社が退職の翌日から10日以内にハローワークへ手続きするものなので、2週間過ぎても届かないときはハローワークに催促してもらえます。
勤務が6ヶ月に満たない人は、会社都合でも失業給付の要件を満たしません。試用期間で切られた人はここに当たることが多いので、会社都合の離職者向けの国民健康保険料の軽減も、失業給付の受給資格者証が要るので使えません。その場合に打てる手は、次の4つです。
- 家族の健康保険の扶養に入る
- 国民健康保険の所得による軽減
- 市区町村の減免相談
- 会社の健康保険の任意継続
国民健康保険の所得による軽減は、前年の所得が低ければ7割・5割・2割です。
次の面接では、嘘をつかずに短く。「教育体制が合わず、試用期間で終了になりました。次は事務が複数いる職場を選んでいます」くらいで十分です。面接する側は、短期離職そのものより、同じ失敗を繰り返しそうかどうかを見ています。
研修と称して週5で働かせて月3万円、そのうえで「態度が悪い」と内定取消をちらつかせる。そういう職場の体験談もあります。それは辞退して正解で、あなたがダメージを受ける必要はゼロです。しかも指示を受けて働いていたなら、それは研修ではなく労働です。最低賃金との差額は請求できるので、シフト表やタイムカードの写真、やりとりの画面を残してから辞退してください。



「研修だから」と言われても、指示を受けて働いたなら労働です。記録を残してから動いてください。
この章の根拠は、労働契約法(16条・17条・19条)、労働基準法(20条・21条・22条)、雇用保険法(13条・14条・23条・33条)と、厚生労働省の基本手当の受給要件と給付制限の案内です。条文は自分の目で確かめられます。
調剤薬局事務を辞めた後の選択肢


辞めたあとの行き先は、大きく5つに分かれます。向いている人と向かない人を、辞めた理由と結びつけて書きます。
①医科の医療事務:レセの知識が武器


調剤で覚えた保険の仕組み、公費、負担割合はクリニックでも同じです。違うのは点数表の側で、医科の算定は覚え直しになります。面接で「調剤で3年レセをやっていました」と言えるのは、未経験者と並んだときにかなり強い。
向いているのは、レセ自体は嫌いじゃなくて、給料や人間関係が理由で辞めた人。診療科の幅が広いクリニックほど飽きにくく、健診センターや病院の医事課まで選択肢が広がります。
探す場所は、ハローワークインターネットサービスと、医療系に絞ったジョブメドレー、ソラジョブ医療事務あたりが早いです。どれも登録無料で、僕の薬局への紹介や見返りは一切ありません。
②一般事務:土日休みと残業ゼロ


給料はやや下がることが多いです。Bさんの例は正社員からパートに変わる設定なので10万近く下がっていますが、正社員同士の比較なら数万円の差に収まる求人も普通にあります。得るものは、月初の緊張がないことと、休みが読めること。
向いているのは、家庭や体調を優先したい人。調剤事務の「正確に、早く、電話も取る」経験は、一般事務の面接で具体的に話せる材料になります。求人は求人ボックスのような横断検索で「一般事務 土日祝休み 残業なし」と条件を入れて絞ると探しやすいです。
③コールセンター:電話対応が評価


患者さんからの問い合わせ、医療機関への疑義の取り次ぎ、卸への発注。調剤事務は1日中電話を取る仕事でもあるので、コールセンターの採用担当には伝わりやすい経歴です。在宅勤務の案件は求人サイトで「在宅可」で絞り込めるので、通勤が難しい人は条件検索から始めるのが早いです。
向かないのは、電話そのものがストレスだった人。辞めた理由が電話なら、ここは選ばないほうがいいです。
④一度休んで軽い仕事から戻る


Cさんの例のように、体に症状が出ている人はまずここです。家庭があるかどうかは関係なく、独身でも実家に戻る、貯金で数ヶ月休む、短時間のバイトから始める、どれでも同じことです。半年から1年、責任の軽い仕事で「間違えても大丈夫」を体に覚えさせてから次を探す。焦って次の事務に飛び込むと、同じ胃痛がぶり返しやすいです。
再就職のときに「1年のブランク」を聞かれたら、体調を整えていたと正直に言って構いません。数ヶ月から1年のブランクで落とされる事務の求人は多くないです。
⑤資格を取って職種ごと変える


Eさんの例の道です。調剤事務で毎日薬の名前を見ている人は、登録販売者の試験勉強で最初のとっつきにくさが少ないです。合格すればドラッグストアの登録販売者として採用の枠が変わります。求人票の年収は集計の時期で動きますが、店長・エリア職への道があるのが調剤薬局事務との違いです。
向かないのは、立ち仕事と接客と遅番が無理な人。座って入力する仕事ではなくなります。なお医科の医療事務に移るのに資格は要りません。調剤で覚えた保険の知識と実務経験のほうが、面接では資格より見られます。
調剤薬局事務を辞めた人のブログ・体験談を他にも読みたい人へ


この記事の5つは例なので、実際に辞めた本人の記録を読みたい人のために、僕が読んで参考になると思ったものを5つ挙げておきます。どれも書き手本人の記録で、当ブログとは関係ありません。リンクは貼っていないので、サイト名と題名で探してください。読み方の目安だけ添えます。
- note:新卒で3ヶ月で辞めた話
内定取消をほのめかされて辞退
試用期間中に追い詰められた人へ - はてな:調剤事務歴4年の記録
パート週3〜4日・処方箋60枚の日
パートで続ける道を考える人へ - ジョブメドレー:先輩の体験談
5年目の男性は同業他社へ
5年経験の女性は一般事務へ - 知恵袋:薬局を辞めた理由と期間
半年から7年半までの回答がある
最低何ヶ月の目安を知りたい人へ - 知恵袋:入社5ヶ月で解雇が不安
試用期間を過ぎればまず切られない
回答したのは経験者
調剤薬局事務を辞める前にやっておく3つの準備


辞めると決めたら、伝える前に済ませておくことがあります。お金、行き先、有給の3つを、この順番で片づけてください。
①生活費3ヶ月分を自分の数字で


「一人暮らしなら◯万円」とは言いません。家賃、光熱費と通信費、食費、保険料や年金、奨学金や車のローン。この5つを足して3倍したものが、あなたの3ヶ月分です。試算の例を1つ置きます。
| 項目 | 一人暮らし の試算例 |
|---|---|
| 家賃 | 65,000円 |
| 光熱費・通信費 | 15,000円 |
| 食費 | 30,000円 |
| 保険料・ 国民年金など | 20,000円 |
| 奨学金・ローン | 10,000円 |
| 合計(1ヶ月) | 140,000円 |
| 3ヶ月分 | 420,000円 |
自己都合で辞めた場合、失業給付が振り込まれるまでには待期7日と給付制限(2025年4月以降は原則1ヶ月)があるので、最初の1〜2ヶ月は貯金で回ることになります。実家に戻れる人は家賃の行を0にして計算し直してください。共働きで子どもがいる人は、保育料と家族分の食費を足して、配偶者の手取りを引いた額で考えてください。



辞めたあとの健康保険と年金は、どうなるんでしょうか?
もう1つ、退職後の健康保険と年金も月の固定費に入ります。会社の健康保険を任意継続するか国民健康保険に入るかで金額が変わり、会社都合の離職で失業給付の受給資格がある人(離職理由コードが該当する人)は国民健康保険料の軽減があります。国民年金は免除の申請ができます。表の「保険料・国民年金など」はここで増えるので、辞める前に市区町村の窓口で概算を聞いておくと数字が合います。
②次の方向性を「仮」で決める


医科事務、一般事務、コールセンター、一度休む。この4つのどれかに丸をつけてから辞めると、辞めた翌週から動けます。決めずに辞めると、求人を眺めるだけで1ヶ月が消えます。仮でいいので、丸をつけてください。
丸をつける基準は、辞めたい理由のほうにあります。上の章の内容を、理由から逆引きできる形に並べ直します。
| 辞めたい 一番の理由 | 仮の行き先 |
|---|---|
| 給料が上がらない | 資格を取る・ 医科の医療事務 |
| 人間関係がつらい | 医科の医療事務 |
| 月初の残業と 休みにくさ | 一般事務 |
| 体に症状が出ている | 一度休む |
仮決めしたら、在職中に求人を3件だけ開いて、給料、勤務時間、休みの3つを書き写してください。応募はしなくて構いません。いまの条件と並べると、辞めたあとの生活が数字で見えます。
行き先を決めないまま辞めると、貯金が減る焦りで「受かったところ」に入りがちです。僕も薬剤師として、早く抜けたい一心で次を決めて、2ヶ月で辞めました。
仮は何度変えても大丈夫です。求人を見て違うと思ったら、表の別の行に移ればいいだけです。
③有給は日数を数えてから伝える


有給は週5勤務なら、下の日数が法律の最低ラインです(労働基準法39条。出勤率8割以上が条件)。
| 勤続 | 有給の日数 |
|---|---|
| 半年 | 10日 |
| 1年半 | 11日 |
| 2年半 | 12日 |
| 3年半 | 14日 |
週4のパートなら半年で7日、週3なら5日と、日数に応じて減ります。有給は2年で消えるので、勤続3年以上で使っていなければ前年分と合わせて20日以上残っていることもあります。退職日から逆算して消化日程を組み、それを含めて退職日を伝えるのが揉めない順番です。



退職は、何ヶ月前に伝えないといけないんでしょうか?
退職の申し出は、法律上は2週間前で足ります(民法627条)。この記事で「2ヶ月前」と書いているのは揉めにくい目安であって義務ではありません。体を壊しかけている人が2ヶ月引き延ばされる必要はないです。
退職手続きと失業保険の流れは薬剤師の退職時の有給消化と失業保険の進め方に薬剤師向けに書いていますが、手続き自体は事務員さんも同じです。
調剤薬局事務を辞めるかどうかの判断基準


迷っているなら、気持ちではなく状態で線を引きます。すぐ動いたほうがいい状態と、期限を切って続けてよい状態に分けました。
辞めるべきライン


- 胃痛や不眠など、仕事や生活に支障が出る症状がある
- 出勤前に「行きたくない」が毎日出る
- 人間関係で消耗していて、逃げ場がない
- 半年経っても慣れず教える人もいない
- 不安で1日が終わるならクビの章へ
当てはまることがあれば、症状を放置せず医療機関や産業医などに相談し、勤務時間・業務の調整、休職、異動、退職などの選択肢を検討してください。退職すれば早く回復する、とは言い切れません。治療や就業の判断は、症状と生活状況に合わせて相談して決めます。



「休んだら収入がなくなる」と心配な人は、辞める前に次の制度を見てください。
体の症状で働けない人は、辞める前に傷病手当金を確認してください。会社の健康保険に入っている人が病気で連続3日休んだあと4日目から、給料のおよそ3分の2が通算で1年6ヶ月まで支給される制度です(協会けんぽの案内)。在職中に休職して受け取れますし、加入が1年以上続いていれば退職後も条件つきで続けて受け取れます。この制度を知らないまま我慢を続けるのはもったいないです。主治医の証明が要るので、通院しているなら次の診察で聞いてみてください。
もう少し続けてもいいライン


- 少しずつ慣れている感覚がある
- 休日にちゃんと回復できる
- 人間関係で深刻なストレスはない
- 辞めた後の方向性がまだ決まっていない
この4つに当てはまるなら、3ヶ月だけ期限を切って続けてみる価値はあります。その3ヶ月の間に、辞める前に打てる手も試してください。事務の増員や教育担当を決めてほしいという要望、パートへの切り替え、チェーンなら店舗異動の相談。薬局側の僕の立場で言うと、いきなり退職届を出されるより、先にこれを言ってもらえたほうが動けます。3ヶ月後に上の「辞めるべきライン」に1つでも入っていたら、そのときは迷わなくていいです。
調剤薬局事務を辞めた人に関するよくある質問


- 調剤薬局事務を辞めた人は後悔していますか?
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人によります。この記事の5つは実在の人の声ではなく場面の例なので、後悔している人の割合は示せません。ただ、体に症状が出るまで我慢を続けるより、早めに判断材料をそろえたほうが、続けるにしても辞めるにしても納得しやすいです。
- 辞めた後はみんなどんな仕事に移っていますか?
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行き先として考えやすいのは、医科の医療事務、一般事務、一度休んでからのパート、登録販売者です。レセプトの経験がそのまま活きるのは、医科の医療事務です。
- 辞めたいけど、甘えなんじゃないかと不安です。
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甘えではないです。胃痛や不眠のような体の不調が出ているなら、それで十分な理由になります。僕も2ヶ月で辞めた職場があります。出勤前に胃が痛むところまで来ていたので、人のことは言えません。
- 1年未満で辞めたら、次の転職に響きますか?
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多少は響きますが致命傷ではないです。「業務量が想定と違った」「教育体制が合わなかった」と正直に話せば、分かってもらえることが多いです。面接する側は、短期離職そのものより繰り返しそうかどうかを見ています。
- 辞める前に転職先を決めておくべきですか?
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気持ちに余裕があるなら在職中に動くのが安全です。でももう消耗しきっているなら、一度辞めてリセットしてからでもいいと思います。その場合は3ヶ月分の生活費を確保してからにしてください。
- 辞めた後、無職の期間があると不利になりますか?
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数ヶ月のブランクなら、理由を説明できれば大きな不利にはなりにくいです。長引かせないコツは、辞める前に次の方向性だけでも仮決めしておくことです。
- レセプトがどうしても覚えられなくて辞めたいです。
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半年やっても慣れない場合、本人の問題というより教育が雑なケースが多いです。教える人がいる職場に移れば、自分のペースで覚えられることもあるので、原因がどちらなのか一度落ち着いて考えてみてください。
- 辞めるとき、いつ伝えるのがスムーズですか?
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レセが集中する月末月初は避けて、月の半ばから下旬に伝えるのがおすすめです。引き継ぎを考えると、退職日の2ヶ月前くらいに伝えておくとお互い揉めにくいです。ただし法律上の最短は申し出から2週間(民法627条)なので、体を壊しかけている人はそこまで待たなくて構いません。
- 失業保険はもらえますか?
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自己都合なら離職前2年間に被保険者期間が12ヶ月以上、解雇などの会社都合なら離職前1年間に6ヶ月以上で対象です。被保険者期間は「加入していた月数」ではなく、賃金の支払いの基礎になった日数が11日以上ある月を1ヶ月と数えます(11日に満たない月でも80時間以上働いていれば数えられることがあります)。週3〜4のパートは在籍月数より少なくなることがあるので注意してください。自己都合は待期7日のあとに給付制限が原則1ヶ月(2025年4月以降)あり、退職日から遡って5年間のうちに2回以上、正当な理由のない自己都合退職で受給資格の決定を受けていると3ヶ月になります。給付制限中でもハローワークの教育訓練を受けると制限が解除される仕組みもあります。
- 試用期間中に「クビ」と言われました。従うしかないですか?
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従う義務はありません。試用期間でも解雇には合理的な理由が要りますし、入社15日目以降なら30日前の予告か解雇予告手当が必要です。まず解雇理由証明書を会社に請求して、納得できなければ労働局の総合労働相談コーナーに無料で相談できます。
- ミスが多いと解雇の理由になりますか?
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入力ミスや返戻が数回あった程度では、解雇の理由にはなりません。解雇の理由になりやすいのは、無断欠勤や現金の不一致を隠すなど「信用」に関わる行為のほうです。
- 辞めた後の仕事探しは、どうやって探すのが早いですか?
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医科事務ならハローワークインターネットサービスと、ジョブメドレーやソラジョブ医療事務のような医療系の求人サイト。一般事務なら求人ボックスのような横断検索で「土日祝休み」「残業なし」を条件に入れるのが早いです。薬剤師向けの転職エージェントは事務職の求人がほとんどないので、事務員さんには向きません。
- 医療事務に移るのに、資格を取り直す必要はありますか?
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要りません。医科の医療事務は資格がなくても応募できる求人がほとんどで、面接で見られるのは調剤で保険とレセプトを扱った経験のほうです。資格を取るなら、Eさんの例のように登録販売者で職種ごと変えるほうが、給料を上げる道につながりやすいです。
まとめ:調剤薬局事務を辞めるのは「逃げ」ではなく「選択」


調剤薬局事務を辞めるのは、逃げではないです。合わない職場を我慢して続ける時間より、合う仕事を探す時間のほうが、あとから振り返ったときに意味があります。この記事の5つの例も、その考えで組み立てました。
辞めるかどうかは、3ヶ月続けて慣れる兆しがあるかどうかで決めるのが現実的です。それでも辛いなら、生活費3ヶ月分を自分の数字で出して、方向性を仮決めしてから動く。順番はそれだけです。
あと、「クビになるかも」で毎日が終わっている人へ。入力ミスの多さだけで切るのは、薬局側にとっても簡単ではありません。不安の正体はクビではなく、教える人がいない職場のほうです。そこだけは覚えて帰ってください。
同じ薬局で働く薬剤師さんがこの記事に来ていたら、僕が転職のときに5社を使って比べた薬剤師転職エージェントの比較も置いておきます。事務員さんには関係のない話なので、読み飛ばしてください。




