「転職したい。でも怖い」。この2つの気持ちのあいだで動けなくなってる薬剤師さん、たぶんこのページにけっこういますよね。
僕も同じでした。管理薬剤師のたろうです。薬剤師歴10年、転職は3回して、そのうち2回は普通に失敗してます。年収に釣られてドラッグストアに飛び込んで残業まみれになったり、焦って入った薬局を2ヶ月で辞めたり。だから「次こそ怖い」って気持ちは、たぶん人より分かるつもりです。
この記事では「転職が怖い」の正体をいったん分解して、その怖さを少しずつ減らしていく順番を書きます。怖いまま無理やり飛び込め、みたいな根性論は書きません。怖いのは当たり前なので。
怖さの分解とか準備の話は後でじっくり書きますが、「とにかくどこに相談すれば失敗しにくいか先に知りたい」って人は、5社使った僕のエージェントおすすめランキングを先に見てもらってOKです。怖がりな僕が実際に合うと感じた順に並べてます。
- 調剤4年→DS2年→調剤4年
- いまは管理薬剤師(34歳)
- 転職を3回経験し、うち2回は失敗。
- 3回目で年収を480万円→610万円にアップ
- 人気薬剤師向け転職エージェント5社全部利用
「同じ失敗をしてほしくない」という思いで、薬剤師のリアルを本音で書いてます。
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薬剤師の転職が怖いのは、むしろ正常な反応です
まず言いたいのが、怖いって感じてる自分を責めないでほしいってことです。怖がってるのは慎重な証拠で、むしろ転職で失敗しにくいタイプだったりします。
逆に「年収上がるしいけるっしょ」みたいに勢いだけで動く人のほうが、入ってから後悔しがちです。僕がまさにそれで、勢いで2回やらかしました。だから怖さは弱点じゃなくて、ちゃんと使えばブレーキとして働いてくれます。
で、怖いって感情のままだと動けないので、これを一回バラして見える化します。正体が分かると、怖さはだいぶ小さくなります。
管理薬剤師たろう怖がりな人ほど職場見学とか下調べをサボらないので、結果的に失敗しにくい気がします。
「転職が怖い」を5つに分解してみる
転職が怖いって一言だけど、中身はだいたいこの5つに分かれます。自分がどれにいちばん引っかかってるか、読みながら探してみてください。
- また失敗するのが怖い
- 年収が下がるのが怖い
- 次もブラックだったらが怖い
- 新しい環境に馴染めるか怖い
- 今を辞める決断そのものが怖い
一個ずつ見ていきます。どれも「気合いで克服しろ」じゃなくて、減らし方があるやつです。
また失敗するのが怖い
過去に転職でうまくいかなかった人ほど、これが強いです。僕も3回目のときは「もう失敗できない」ってかなりビビってました。
でも失敗って、たいてい原因がはっきりしてます。僕の場合は「年収だけで選んだ」「焦って雰囲気を確かめずに決めた」の2つでした。原因が分かれば、同じやり方を避けるだけで再現しにくくなります。
怖さの正体が「過去のパターンの繰り返し」なら、そのパターンを書き出すのが先です。次の章で僕の失敗を晒すので、自分のと照らし合わせてみてください。
年収が下がるのが怖い
これも大きいですよね。家族がいると特に、下げる選択って怖いです。僕も妻と娘がいるので分かります。
ただ、薬剤師の転職は職種的に年収を維持・アップしやすいほうです。僕は最終的に前職480万から610万まで上げました。下げずに動く方法は普通にあります。
逆に「年収だけ」で見ると、僕みたいにDSで残業45時間に潰されます。お金は増えたのに使う時間も体力もない、みたいな。年収の怖さは、年収以外の条件もセットで見ると整理できます。
次もブラックだったらが怖い
求人票って、良いことしか書いてないですからね。「アットホームな職場です」を信じて地獄を見た僕が言うので、まあ間違いないです。だから求人票の文言だけで判断するのは、正直けっこう危ういです。
これは入る前に職場の中を見れば、かなり防げます。挨拶が返ってくるか、みんなの表情はどうか。空気って、その場に立たないと分からないんですよね。
職場見学とか、現場の雰囲気を教えてくれる人を間に挟むだけで、ブラック率はぐっと下がります。これも具体的なやり方が後述であります。
新しい環境に馴染めるか怖い
人見知りだと、新しい職場の人間関係ってそれだけで気が重いです。覚えることも多いし、また一から信頼を作るのかと思うと、ね。僕も人見知りなので、ここは正直いちばん腰が重かったところです。
ただこれ、薬剤師の仕事ってどこも調剤・監査・服薬指導が骨格は同じなので、業務面の馴染みは思ったより早いです。僕も現職はわりとすぐ手は動きました。
人間関係のほうは、入る前にスタッフの雰囲気を見ておけば「合わなそう」を避けられます。馴染めるか不安なら、見学のときに人をよく見ておくのがいいかもです。
今を辞める決断そのものが怖い
これ、地味にいちばん厄介かもしれません。今がしんどくても、知ってる地獄のほうがマシに思えてくるやつです。僕もDS時代、辞めたい気持ちはあるのに踏ん切りがつかなくて、しばらく動けませんでした。
でも辞める決断と、辞めるかどうか調べる行動は別ものです。調べるだけなら今すぐ辞めなくていいし、何も失わないです。
怖いのは「決断」であって「情報収集」じゃないんですよね。ここを分けて考えると、最初の一歩はかなり軽くなります。
2回失敗した僕が、それでも3回目に動けた理由
ここからは僕の話です。きれいな成功談じゃなくて、わりと情けない話なので、似た気持ちの人の参考になればと思います。
新卒で入った調剤薬局Aに4年いて、給料もスキルも頭打ちだなって感じてました。1年目約380万、4年目で420万。昇給は年5千円とか1万円とかで、正直しんどかったです。
そこで28歳のとき、年収550万に釣られてドラッグストア併設の調剤Bに転職しました。これが1回目の失敗です。調剤しながらOTC接客もレジも品出しもやって、週の半分は遅番。閉店後の品出しで夜10時、月の残業が45時間。お金は増えたのに、暗い部屋で「俺、何のために年収上げたんだっけ」ってなってました。
で、2回目がもっとひどい。DSを早く抜けたい一心で焦って、30歳のとき調剤薬局Cへ。550万から480万に下げてでも脱出を優先しました。求人票の「アットホームな職場です」を信じたら、現実は真逆。誰も目を合わせない、挨拶も返らない、質問したら「自分で考えて」。出勤前に胃がキリキリして、駐車場で車を停めたまま動けない朝もありました。結局2ヶ月で退職です。短すぎて職歴にも書けない。
結婚したばかりで、これを妻に言えなくて、天井をにらんで眠れない夜がしばらく続きました。あのときの「また失敗するのが怖い」は、たぶん今これを読んでる人の怖さと同じやつです。
じゃあなんで3回目に動けたか。背中を押されたとかじゃなくて、「選ぶ基準」を変えたら怖さが減ったからです。具体的に変えたのは3つ。
- 年収より人間関係を最優先にした
- 応募前に必ず職場見学を入れた
- 担当に過去2回の失敗を全部話した
過去2回の失敗を、恥を忍んでエージェントの担当に正直に全部話したんですよね。そしたら「じゃあ雰囲気が合う所を、見学前提で探しましょう」って動いてくれて。失敗を隠さなかったから、地雷を避ける方向で探してもらえた気がします。
結果、現職の調剤薬局Dに落ち着いて、提示560万を交渉で初年度610万まで上げてもらえました。今は管理薬剤師4年目です。残業も減って、娘の寝顔を見られる日が増えました。…と、ここまで書くとうまくいった話に見えるけど、正直いまだに「あのまま動かなかったらどうなってたかな」ってたまに思います。怖さが完全に消えたわけじゃないです。
このへんの失敗の詳細は、別記事でもっと生々しく書いてます。気になる人はどうぞ。
怖さを減らす準備の順番|動く前にやること
怖さって、準備不足から来てることが多いです。情報がないから最悪の想像が膨らむ、みたいな。なので、いきなり辞めるんじゃなくて準備の順番を踏むと怖さは減ります。
僕が3回目でやった順番をベースに、4つに分けて書きます。
辞めずに情報だけ集める
最初は辞めなくていいです。今の職場にいながら、世の中の求人や年収相場を眺めるだけ。これだけで「自分の現在地」が見えてきます。
自分の年収が相場より高いのか低いのか分かると、動くべきか残るべきかの判断がつきやすいです。ここで焦って応募しないのがコツです。
薬剤師の年収相場は別記事にまとめてあるので、現在地チェックに使ってください。
自分の「失敗パターン」を書き出す
過去に転職したことがある人は、何でうまくいかなかったかを紙に書き出してみてください。なければ、今の職場の何が嫌なのかでもいいです。頭の中だけだと堂々めぐりするので、いったん外に出すのがコツです。
僕は「年収だけで選んだ」「焦って雰囲気を見なかった」の2つでした。これが見えると、次に絶対やっちゃダメなことが分かります。
怖さの正体が「同じ失敗の繰り返し」なら、パターンを言語化した時点で半分は防げてます。地味だけど効きます。
職場見学で中の空気を確かめる
これは僕が3回目でいちばん効いたやつです。求人票や条件票で分からない「空気」は、その場に立たないと分からないんですよね。逆に言うと、見学さえすれば一番怖い「次もブラック」をかなり潰せます。
挨拶が返ってくるか、スタッフ同士の会話があるか、表情が死んでないか。たった30分の見学で、ブラックかどうかのアタリはけっこうつきます。
「次もブラックだったらが怖い」の人には、見学はほんと必須だと思ってます。見るべきポイントは別記事にチェックリストでまとめてます。
薬剤師の職場見学チェックリスト|転職3回した僕が見る/聞く14項目はこちら
本音を話せる相手を間に挟む
一人で求人サイトとにらめっこしてると、不安は膨らむ一方なんですよね。僕も最初それで動けませんでした。聞ける相手が誰もいないと、悪い想像ばっかり育っていくというか。
転職エージェントを間に挟むと、職場の内部情報を聞けたり、見学の段取りをしてくれたり、年収交渉を代わりにやってくれたりします。僕の610万も、交渉は担当がやってくれました。
ただ、合わない担当に当たると逆にストレスなので、そこは正直に書きます。次の章で「向かないケース」も含めて話します。
ちなみに、エージェントに急かされる感じが怖い人や、断り方が分からなくてモヤモヤしてる人は、急かされたときの断り方をまとめた記事ものぞいてみてください。怖さの正体と、角を立てずに断るコツを書いてます。
エージェントが怖い人へ|正直な使い方と向かないケース
「エージェント=ゴリゴリ営業されそうで怖い」って人、けっこういますよね。その気持ち分かります。なので忖度なしで正直に書きます。
僕は転職のとき5社のエージェントを使いました。良かった面も微妙だった面も両方あったので、フラットに話します。
正直に言うと、合わない担当はいる
5社使うと、当然ながら担当の質はバラバラでした。連絡がやたら速い人もいれば、希望と違う求人ばっかり送ってくる人もいて。同じ会社名でも、結局は担当者ガチャだなと思った記憶があります。
急かしてくる担当に当たると、僕の2回目みたいに焦って失敗するリスクが上がります。だから合わないと思ったら、担当変更を申し出ていいです。これは遠慮するとこじゃないです。
あと、自分で職場をじっくり調べたい人や、すでに行きたい薬局が決まってる人は、エージェント無しでもいいと思います。全員に必須ってわけじゃないです。
それでも僕が使ってよかった理由
微妙な面も書いたうえで、僕は5社の中だとそのエージェントが一番良かったです。3回目の入社はここ経由でした。ランキングの順位とかじゃなくて、あくまで怖がりな僕が使ってみて合ってた、って話です。
理由は、職場見学をちゃんと組んでくれて地雷を回避できたこと、担当が急かさなかったこと、そして提示560万を610万まで年収交渉してくれたこと。怖がりで慎重な僕のペースに付き合ってくれた感じです。
登録したからって、すぐ転職しなきゃいけないわけじゃないです。「まずは情報だけ」でも全然OKなので、辞める決断とは切り離して使えます。評判の詳細は下の記事にまとめてます。
登録から相談までの流れ
「登録したあと何させられるの?」が怖い人もいると思うので、流れだけ畳んでおきます。見たい人だけ開いてください。
- 登録から相談までの流れは?
無料登録→電話やメールでヒアリング→希望に合う求人の紹介→気になる所があれば職場見学→応募・面接、という順番です。途中で辞めても料金は一切かかりません。情報収集だけで止めてもOKです。
もっと色んなエージェントを比べたい人は、僕が使った5社の比較記事もあります。
薬剤師転職エージェントおすすめを5社使った本音で比較
こういう人は、今すぐ動かなくていい
背中を押す記事って、つい「動け動け」って煽りがちです。でも全員が今動くべきだとは思ってないので、正直に書きます。
次みたいな人は、無理に転職しなくていいと思います。
- 不満が一時的な疲れからきてる人
- 今の職場の不満を言語化できてない人
- 条件を整理せず勢いだけの人
特に3つ目、僕の失敗そのものです。何が嫌で、次に何を求めてるかが整理できてないまま動くと、また同じ所をぐるぐるします。
だから「動くな」じゃなくて「整理してから動こう」です。整理する段階なら、辞めずに情報を集めるだけでいいので、怖くないはずです。
ちなみに僕がどんな失敗をして何を学んだかは、自己紹介記事にまとめてあります。同じ轍を踏みたくない人はどうぞ。
薬剤師の転職が怖い人のよくある質問
同じように「怖い」で止まってる人から、よく出る疑問をまとめました。先回りで不安をつぶしておきます。
- 転職が怖くて動けないのは甘えですか?
甘えじゃないです。怖いのは慎重さの裏返しで、むしろ失敗しにくいタイプです。怖さを抱えたまま、情報収集から小さく始めれば大丈夫です。
- 転職して年収が下がるのが怖いです。
薬剤師は年収を維持・アップしやすい職種です。僕は480万から610万まで上げました。年収だけでなく勤務条件もセットで見れば、下げずに動けます。
- また失敗するのが怖くて踏み出せません。
過去の失敗パターンを書き出すのが先です。僕は「年収だけで選んだ」「雰囲気を見なかった」が原因でした。原因が分かれば同じ失敗は避けられます。
- 次もブラック薬局だったらどうしよう。
入る前に職場見学をすれば、ブラック率はかなり下がります。挨拶が返るか、表情が死んでないか。30分立つだけで空気は読めます。
- エージェントに営業されそうで怖いです。
合わない担当に当たることはあります。急かしてくる人は担当変更を申し出てOKです。「情報収集だけ」でも使えるので、辞める決断とは切り離せます。
- 今の職場を辞める決断ができません。
辞める決断と、調べる行動は別ものです。調べるだけなら今すぐ辞めなくていいし、何も失いません。怖いのは決断であって情報収集ではないです。
- 転職を考え始めたら、まず何をすべき?
辞めずに求人と年収相場を眺めて、自分の現在地を知るのが最初です。次に過去の失敗や今の不満を書き出すと、進む方向が見えてきます。
- 在職中に転職活動するのは難しい?
むしろ在職中がおすすめです。収入があるので焦らず選べます。僕の2回目の失敗は、早く辞めたい焦りからきていました。辞めてから探すと足元を見られがちです。
- 何回も転職してると不利になりますか?
薬剤師は比較的そこに寛容な職種です。僕も3回転職しています。回数より、転職理由を自分の言葉で説明できるかのほうが見られます。
- 怖さがなかなか消えません。動いていい?
怖さは完全には消えないかもです。僕も今でも当時を思い出します。大事なのは消すことより、準備で小さくして、怖いまま一歩進むことです。
まとめ|怖いまま、ちょっとずつ動けば大丈夫
転職が怖いのは正常です。怖さを5つに分解して、準備の順番を踏めば、怖いまま動けます。僕は2回失敗してビビり倒したけど、選ぶ基準を変えたら3回目はなんとかなりました。
- 怖いのは慎重な証拠
- 怖さは分解すると対処できる
- 辞めずに情報収集から始める
- 職場見学で空気を確かめる
- 本音を話せる相手を挟む
- 怖いまま一歩でOK
最後にひとつ。怖くて動けなかった自分を、僕は今そんなに後悔してないです。慎重に選んだから、3回目で家族との時間を取り戻せたので。あなたのペースで、まずは調べるだけから始めてみてください。
もしエージェントを挟んで動こうかなと思えてきたら、僕が5社を比べてどこがどう違ったかを書いた薬剤師転職エージェントを実際に使った比較ランキングが、最初の一社選びの参考になると思います。急かされない使い方も書いてあるので、怖い人ほど読んでみてください。



怖いって気持ちは、たぶんあなたが真剣に働いてきた証拠です。焦らずいきましょう。



