「薬剤師の転職、35歳だともう遅いのかな…」って検索した人、けっこういると思います。30代後半に差しかかると、求人の年齢欄とか面接官の反応とかが急に気になってくるんですよね。
先に結論だけ言っておくと、薬剤師の35歳転職は遅くないです。むしろ実務経験10年前後で一番動きやすい時期だったりします。僕自身、転職を3回やって2回失敗してるんですが、年齢で詰んだと感じたことは一度もなかったです。
この記事では、現役の管理薬剤師として「35歳が遅いと言われる本当の理由」と「ここだけ気をつければ大丈夫」というラインを、僕の実体験ベースで正直に書いていきます。
- 調剤4年→DS2年→調剤4年
- いまは管理薬剤師(34歳)
- 転職を3回経験し、うち2回は失敗。
- 3回目で年収を480万円→610万円にアップ
- 人気薬剤師向け転職エージェント5社全部利用
「同じ失敗をしてほしくない」という思いで、薬剤師のリアルを本音で書いてます。
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薬剤師の転職は35歳で遅い?結論は「遅くない」
まず一番知りたいところから答えます。35歳の薬剤師転職は遅くないです。理由を3つに分けて、一つずつ見ていきます。
管理薬剤師たろう僕も30歳と28歳で転職したけど、35歳の同僚が普通に採用されてくのを何人も見てます。
実務経験10年は市場で評価される
35歳の薬剤師って、だいたい実務10年前後ですよね。これって採用する側からすると、すごく欲しい層なんです。調剤も監査も投薬も一通り回せて、即戦力としてすぐ現場に入れる。
新卒や20代前半だと教育コストがかかるけど、35歳ならその心配がほぼない。だから経験のある30代後半は、求人によっては20代より歓迎されます。僕が現職の面接を受けたときも、「歴10年なら安心ですね」とはっきり言われました。
薬剤師は売り手市場が続いている
そもそも薬剤師って、地域差はあるけど全体としてはまだ人手が足りてない職種です。とくに調剤薬局や在宅対応のあるところは、経験者の取り合いになってることもあります。
年齢で一律に弾かれるような厳しい市場ではないんですよね。もちろん都心の超人気店は別ですけど、エリアを少し広げれば35歳の経験者を欲しがる職場はちゃんとあります。なので「年齢でそもそも応募できない」みたいな心配はしなくて大丈夫かなと。
35歳は家庭と両立を整えやすい時期
これは数字の話じゃなくて感覚的な部分なんですが、35歳前後って結婚や子どものことが見えてきて、自分の働き方の軸が定まる時期なんですよね。「年収だけ追えばいい」から「家族との時間も守りたい」に価値観が変わる。
軸が定まってると職場選びの精度が上がります。僕も家庭を持ってから転職した3回目で、初めてちゃんと納得のいく職場に入れました。20代の頃より迷いがなかったのが大きかった気がします。
なぜ「35歳薬剤師の転職は遅い」と言われるのか
遅くないと言いつつ、「遅い」という声が出るのにも理由はあります。ここを正直に押さえておかないと、いざ動いたときに「話が違う」ってなるので。一つずつ見ていきます。
未経験分野への転職は厳しくなる
これが一番大きいです。同じ業態への転職なら35歳は全然いけるけど、まったくの未経験分野になると話が変わります。たとえば調剤一筋の人が病院薬剤師やMRに行こうとすると、年齢がネックになりやすい。
未経験分野は20代を採りたがる傾向があるので、35歳からの完全未経験チャレンジは選択肢が一気に狭まります。ここは悪いことなので正直に書いておきます。やれないことはないけど、難易度は上がると思っておいたほうがいいです。
年収を上げ続けるのが難しくなる
20代の頃は転職のたびに年収がポンポン上がったりしますが、35歳を過ぎると伸びがゆるやかになります。役職や管理薬剤師の手当が乗らないと、年収だけで大きく飛ぶのは難しくなってくる。
ただこれは「上がらない」じゃなくて「上げ方が変わる」だけです。僕も前職480万から現職で交渉して610万まで上げられたので、やり方次第ではちゃんと伸びます。気になる人は年収の上げ方をまとめた記事も用意してます。
関連記事:薬剤師10年目の給料・年収の実額
短期離職を繰り返すと不利になる
これは年齢というより職歴の問題なんですが、35歳までに転職回数が多すぎたり、数ヶ月で辞めた職歴が並ぶと、採用側は警戒します。「またすぐ辞めるんじゃ」って思われちゃうので。
僕も30歳のとき入社2ヶ月で辞めた職場があって、これは正直その後の転職で説明に苦労しました。短すぎて職歴に書くか迷うレベル。だから35歳での次の転職は「腰を据える前提」で選ぶのがすごく大事になります。
僕が30歳で焦って転職して大失敗した話
ここからは年齢の話と地続きで、僕自身がやらかした失敗を書いておきます。35歳で焦ってる人に、同じ轍を踏んでほしくないので。
28歳のとき、新卒で入った調剤薬局の給料が頭打ちになってきて、年収550万につられてドラッグストア併設の調剤に移ったんです。お金は確かに増えました。でも月の残業が45時間くらいあって、閉店後の品出しで夜10時とか普通でした。暗い部屋で「俺、何のために年収上げたんだっけ」ってつぶやいた夜のこと、今でも覚えてます。
で、ここからが本題の失敗です。DSを早く抜けたい一心で、30歳のときに焦って次の調剤薬局を決めました。求人票に「アットホームな職場です」って書いてあったのを、ろくに確かめずに信じたんですよね。年収は550万から480万に下げてでも、とにかく脱出を優先しちゃった。
結果は真逆でした。誰も目を合わせてくれないし、挨拶も返ってこない。定時で帰ると無言の圧がすごくて、質問しても「自分で考えて」で終わる。出勤前に胃がキリキリして、駐車場で車を停めたまましばらく動けない朝が続きました。
結局入社2ヶ月で辞めました。短すぎて職歴に書けないやつです。結婚したばかりで妻にもなかなか言えなくて、天井をにらんで眠れない夜が何回もありました。これ、年齢が35歳でも30歳でも同じで、焦って雰囲気を確かめずに決めると一発でやられます。



今振り返っても、あの2ヶ月は完全に自分の選び方のミスでした…。
同じように失敗した人の話も集めてあるので、生々しいのを読んでおきたい人はこちらもどうぞ。薬剤師の転職失敗談まとめ
35歳の薬剤師が転職で失敗しないための動き方
じゃあ35歳でどう動けば失敗しないのか。僕が3回目でやっと成功して学んだことを、4つにまとめます。一つずつ見ていきます。
- 条件より職場の雰囲気を優先
- 応募前に必ず職場見学
- 過去の失敗を正直に話す
- 焦って即決しない
年収より職場の雰囲気を優先する
35歳での転職は、年収の数字で選ぶと失敗しやすいです。僕が2回失敗したのは、どっちも条件で選んだからでした。お金が増えても人間関係がきつい職場は続きません。
3回目は条件で選ぶのをやめて、人間関係と雰囲気を最優先にしました。これが効いたんですよね。年収は交渉でなんとかなる部分があるけど、職場の空気は入ってからじゃ変えられないので。
応募前に職場見学を入れる
これは絶対やったほうがいいです。求人票の文字は当てになりません。「アットホーム」を信じて地獄を見た僕が言うんだから間違いないです。
職場の空気って、その場に立ってみないと分からないんですよ。スタッフ同士の会話の感じ、患者さんへの対応、休憩室の雰囲気。見学で違和感があった職場は、入っても大体その違和感どおりでした。何を見ればいいか迷う人向けに、僕が毎回チェックしてる項目もまとめてあります。
関連記事:薬剤師の職場見学でチェックする項目
エージェントに過去の失敗を正直に話す
これ、恥ずかしくて隠したくなるんですけど、隠さないほうが結果的にいい求人を紹介してもらえます。僕は3回目のとき、過去2回の失敗を恥を忍んで全部話しました。
そうすると担当者が「じゃあ次は雰囲気重視ですね」って、こっちの地雷を避けた求人を出してくれるんです。35歳だと転職回数が多い人もいると思うけど、そこを正直に共有したほうが精度の高いマッチングになります。
焦らずに選ぶ余裕を持つ
僕の2回の失敗、根っこは全部「焦り」でした。早く今の職場を抜けたい、その焦りで雑に決めて自爆する。35歳だと「もう後がない」って気持ちでさらに焦りやすいんですよね。
でも35歳は遅くないので、焦る必要はないです。在職しながら、納得いくまで職場を比べる余裕を持ってください。複数のエージェントに登録して求人を見比べるだけでも、焦りはかなり減ります。どこを使うか迷う人は、5社使った僕のエージェント比較もどうぞ。
僕はエージェントを5社使って、一番良かったのがそのエージェントでした。職場見学をちゃんと組んでくれて、担当が急かさなかったのと、現職の年収交渉まで動いてくれたのが大きかったです。気になる人だけ覗いてみてください。
こんな35歳薬剤師は転職を急がないほうがいい
遅くないと言ってきましたが、全員が今すぐ動くべきとは思いません。逆に転職を急がないほうがいいケースもあるので、正直に書いておきます。
今の職場の不満が一時的な場合
繁忙期で一時的にしんどいだけ、とか、特定の人と揉めただけ、みたいなケースは、辞める前に一度立ち止まってほしいです。勢いで辞めると、僕みたいに焦って次でやらかします。
不満が一時的なものか、構造的なものかを見極めるのが先です。数ヶ月経っても変わらない不満なら動く価値があるけど、その場のイライラで決めるのは危険かなと。
明確な目的なく未経験分野へ移りたい場合
さっきも書いたとおり、35歳からの未経験分野はハードルが上がります。「なんとなく今と違うことがしたい」くらいの動機だと、年収が大きく下がったり、適応に苦労したりしがちです。
未経験に行くなら、それなりの覚悟と明確な理由が要ります。そこが曖昧なまま勢いで飛ぶと後悔するので、まずは同じ業態の中で環境を変えるほうが安全だと思います。
35歳薬剤師の転職でよくある質問
最後に、35歳の転職でよく聞かれる不安をまとめて答えておきます。
- 35歳の薬剤師転職は本当に遅くないですか?
- 遅くないです。実務10年前後は即戦力として評価されやすく、同業態への転職なら年齢で弾かれることはほぼないです。
- 転職回数が多くても35歳で大丈夫?
- 回数より中身です。短期離職が並ぶと警戒されますが、理由を正直に説明できれば問題ないことが多いです。僕も2ヶ月退職を抱えてました。
- 35歳で年収は上がりますか?
- 伸びはゆるやかになりますが、上げ方を変えれば可能です。僕は前職480万から交渉で610万まで上げました。
- 未経験分野への転職は35歳だと無理?
- 無理ではないですが難易度は上がります。20代を採りたがる分野が多いので、明確な理由と覚悟がないと厳しいです。
- 35歳で調剤からドラッグストアに移るのはあり?
- ありです。ただ年収につられると激務にやられることがあるので、勤務時間や残業をよく確認してください。僕はそれで失敗しました。
- 在職中と退職後、どっちで転職活動すべき?
- 在職中をおすすめします。収入が途切れないと焦らずに選べて、結果的にいい職場に出会いやすいです。
- エージェントは何社使えばいい?
- 2〜3社が目安です。僕は5社使いましたが、比べることで担当の質や求人の差が見えて焦りが減りました。
- 職場見学は本当に必要?
- 必要です。求人票の文字は当てになりません。空気はその場に立たないと分からないので、面倒でも入れたほうがいいです。
- 35歳で管理薬剤師を目指すのは遅い?
- 遅くないです。経験があれば数年で昇格できることもあります。僕も現職2年目で管理薬剤師になりました。
- 家庭があると35歳の転職は不利?
- 不利ではないです。むしろ働き方の軸が定まって職場選びの精度が上がるので、僕は家庭を持ってからの転職がうまくいきました。
まとめ:35歳の薬剤師転職は遅くない
35歳の薬剤師転職は遅くないです。実務経験がある分むしろ動きやすい時期で、年齢で詰むことはほぼないと思っていいです。
気をつけるのは未経験分野と短期離職、それから焦りの3つ。僕が2回失敗した原因は全部「焦って条件で決めた」ことでした。雰囲気を最優先にして、職場見学を入れて、正直に動けば35歳からでも十分やり直せます。
- 35歳の薬剤師転職は遅くない
- 経験10年前後はむしろ強い
- 未経験分野への挑戦は要注意
- 年収より雰囲気で選ぶと成功
- 焦って即決すると失敗する
転職そのものの全体像を知りたい人は、僕が2回失敗してから年収を上げるまでの全手順をまとめた記事もあるので、あわせて読んでみてください。転職で2回やらかした僕が年収130万上げた話



