こんにちは、管理薬剤師のたろうです。3回転職してて、毎回それなりに有給消化+ハロワ手続きをやってきた人間です。
退職する時、年収の話や転職先の話は調べるけど、「退職そのものの手続き」って意外と曖昧なまま進めがちです。有給は何日残ってる?失業保険はいくらもらえる?社会保険は次の月どうなる?このあたり、知らないとお金で損します。
この記事では、薬剤師が退職する時のお金まわりの手続きを、僕が3回やってきた段取りベースで書きます。
手続きの細かい話に入る前に一言だけ。結局「次を決めてから辞める」のが一番ラクなので、辞め方より転職先で迷ってる人は、5社を実際に使った僕のエージェントおすすめランキングを先に見てもらったほうが早いかもしれません。
- 調剤4年→DS2年→調剤4年
- いまは管理薬剤師(34歳)
- 転職を3回経験し、うち2回は失敗。
- 3回目で年収を480万円→610万円にアップ
- 人気薬剤師向け転職エージェント5社全部利用
「同じ失敗をしてほしくない」という思いで、薬剤師のリアルを本音で書いてます。
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退職時の有給消化はいつまでに伝える?
有給を全部使い切るためのスケジュール、これは僕も毎回計算してました。
退職予定日から逆算して2ヶ月前に申告
有給が30日残ってると仮定すると、最後の30日は有給消化、その前に最低1ヶ月の引き継ぎ期間が必要。なので退職予定日から2ヶ月前には退職を伝えるのが安全です。労基法上は2週間前で退職可能ですが、有給消化と引き継ぎを両立するなら2ヶ月前がベター。
人手不足だから有給不可は無効
退職時の有給消化は労働者の権利として確立されてます。「人手不足だから」「他の人に迷惑がかかる」と言われても、法的には退職前に消化させる義務が会社側にあります。粘り強く主張してください。
そもそも在職中から有給がぜんぜん取れてない人も多いと思います。なんで取れない空気になるのか、どんな職場なら普通に消化できるのかは、有給を消化できなかった僕の職場選びのほうで実体験ベースに書いたので、心当たりがあれば覗いてみてください。
有給買い取りは原則ない(例外あり)
退職時に余った有給を会社が買い取る義務はありません。会社の任意で買い取ってくれることはあるけど、期待しない方がいい。だから計画的に消化する方が確実です。
薬剤師の失業保険(失業給付)の受給条件
退職後の生活費の話。これも意外と知られてないので順番に。
受給条件①:雇用保険の加入期間
離職日から遡って2年以内に、被保険者期間が通算12ヶ月以上あること。新卒1年目で1年未満の退職は受給できません。2年目以降の退職なら基本的に受給可能。
受給条件②:「働く意思と能力」がある
「失業状態」とは「働きたいけど職が決まらない」状態。すでに次が決まっている人・専業主婦になる人・進学する人は受給できません。
自己都合vs会社都合:給付・待機の差
- 自己都合退職:待機7日+給付制限2ヶ月後から支給。給付日数は雇用保険加入期間で90〜150日
- 会社都合退職(特定受給資格者):待機7日後すぐ支給。給付日数は最長240日(年齢・加入期間による)
- 特定理由離職者(体調不良・契約満了等):会社都合と同じ扱い
注意点として、会社が「自己都合」で離職票を作っても、ハロワで「特定理由離職者」として認められれば会社都合扱いになる可能性あり。体調不良で辞めた場合は、医師の診断書を持って相談してみてください。
薬剤師の失業給付はいくらもらえる?
基本手当日額の計算
離職前6ヶ月の賃金日額(給与÷180日)× 給付率(45〜80%)。年収500万円の薬剤師なら賃金日額約13,800円、給付率は約50%なので日額約6,900円・月額20.7万円。
年収別の月額目安
- 年収400万 → 日額約5,400円・月額約16万円
- 年収500万→日額6,900円・月20.7万
- 年収600万→日額8,400円・月25.2万
- 年収700万→日額9,300円・月27.9万
- (上限近接)
上限額は年齢と物価で毎年変動。30〜44歳の上限は2026年6月時点で日額約9,000円弱。年収700万以上はあまり増えない仕組みです。
次が決まってる転職には失業保険は使えない
退職翌日から次の職場に入る場合、失業状態にならないので失業保険は受給できません。むしろ「使うために空白期間を作る」のは本末転倒なので、お勧めしません。
空白期間が出る転職の使い方
「3ヶ月くらい休んでから次を決めたい」みたいな時のセーフティネットとして使う。自己都合だと給付制限2ヶ月あるので、退職→3ヶ月空白→転職、で初月分の給付がかろうじて出るかどうか、というイメージ。
僕の感覚だと、5人に1人くらいはここで詰まっています。
退職後の社会保険切り替え(健康保険・年金)
退職した翌日から、健康保険と国民年金の切り替え手続きが必要。これは絶対に忘れないでください。
健康保険:3つの選択肢
- ①任意継続:退職前の健康保険を最長2年継続。保険料は全額自己負担(在職中の2倍)。期限内(退職日の翌日から20日以内)に手続き
- ②国民健康保険:市役所で加入。前年所得ベースで保険料が決まる。退職前年の所得が高いと、任意継続より高くなることも
- ③家族の扶養に入る:配偶者の健康保険の扶養に。年収見込みが130万未満の場合のみ可。失業給付の金額次第で外れることも
年収600万くらいの薬剤師なら、任意継続と国保どちらが安いか試算してから決めましょう。市役所で国保の概算を聞けるので、退職前に確認するのが安全。
年金:国民年金への切り替え
厚生年金から国民年金に切り替え。退職日の翌日から14日以内に市役所で手続き。月額約1.7万円(2026年度)。失業中で支払いが厳しい場合は、免除申請(全額・半額・1/4免除)も可能。
在職中に転職活動するメリット
ここまで読んで「手続きが面倒くさい」と思った人、その感覚は正しいです。在職中で次を決めてから辞める方が圧倒的にラクです。
社会保険の空白期間がない
現職→次の職場に直接移れば、健康保険も年金も継続されるので市役所通いが不要。失業給付の申請も不要。手続きの手間がほぼゼロ。
経済的プレッシャーがない
給料が途切れないので、転職活動を焦らずに進められる。焦って妥協した選択は、僕の2回目C薬局2ヶ月退職みたいな失敗を呼びます。
在職中の転職活動を支えるエージェント
現職に分からないように・平日の有給を使って・遠方の店舗で見学、こういう配慮ができる担当者がいるエージェントが理想。僕が3回目で使ったそのエージェントは、在職中の動き方を熟知してて、退職時期の相談も乗ってくれました。
薬剤師の退職手続きでよくある質問
Q. 退職金はいつもらえますか?
退職金規程によりますが、退職日の1〜2ヶ月後に振込されるケースが多いです。退職金が出る職場と出ない職場があるので、規程を確認しておきましょう。
Q. 確定申告は必要ですか?
年内に転職して新しい職場で年末調整される場合は不要。年内に再就職せず失業給付を受けた場合は、翌年に確定申告して所得税を精算します。
失業保険の離職票はいつ来る?
退職日から10日〜2週間で離職票が郵送されます。届かない場合は会社に督促を。離職票が手元に届いたらハローワークへ持参して手続き開始。
失業給付中のバイトはNG?
完全にゼロにはなりませんが、ルールがあります。1日4時間未満の単発バイトは申告で給付調整、4時間以上だと「就職とみなされて」その日は給付なし。詳しくはハロワで確認してください。
自己都合でも特定理由離職者になれる?
体調不良・家族の介護・通勤困難(引越し等)・契約期間満了などは特定理由離職者扱いになれます。診断書や証明書類があると認定されやすい。ハロワで相談を。
- 退職時の有給はそもそも全部使えますか?
権利としては全部使えます。残ってる日数を最後にまとめて消化する形が多いです。ただ引き継ぎとぶつかると揉めやすいので、退職を伝える時期を早めにするのがコツでした。
- 有給消化を会社に拒否されたらどうすれば?
「人手不足だから」は拒否の理由になりません。それでも渋られるなら、退職日と消化日を書面で残しておくと安心です。あまりに悪質なら労基署に相談という手もあります。
- 失業保険はいつから受け取れますか?
自己都合だと待機7日のあと給付制限が2ヶ月あって、そこから支給です。会社都合なら待機7日のあとすぐ。けっこう待つので、その間の生活費は別で用意しておいたほうがいいです。
- 年収500万の薬剤師だと失業給付はいくら?
ざっくり日額6,900円、月にすると20万ちょっとが目安です。給付率は年収が高いほど下がる仕組みなので、思ったより少ないと感じる人が多いかもしれません。
- 次の職場が決まっていても失業保険はもらえますか?
もらえません。失業保険は「働きたいのに職が決まらない」人のための制度なので、退職翌日に次へ入る場合は対象外です。空白を作ってまで狙うのはおすすめしないです。
- 有給消化中に転職活動してもいいですか?
問題ないです。むしろ有給消化期間は時間が取れるので、見学や面接を入れやすいタイミング。僕も最後の消化中に次の店を見て回ったことがあります。
- 退職後の健康保険はどれを選べばいい?
任意継続・国保・家族の扶養の3択です。前年の所得が高い薬剤師だと国保が高くつくことがあるので、両方の概算を出して安いほうを選ぶのが無難です。市役所で聞けます。
- 社会保険の切り替えはいつまでに?
退職日の翌日からで、年金も国保も14日以内が目安です。任意継続だけは20日以内とちょっと短いので注意。後回しにすると面倒なので、辞めてすぐ動いたほうがラクでした。
- 失業中の年金が払えないときは?
免除申請が使えます。全額・半額・4分の1と段階があって、収入が落ちてる失業中は通りやすいです。未納のまま放置するより、市役所で免除を申請しておくほうが後々安心です。
- 手続きが面倒で、結局どう辞めるのが楽ですか?
正直、次を決めてから辞めるのが一番ラクです。社会保険も給料も途切れないので、市役所通いも失業給付の申請もいりません。僕も在職中に動いた回が一番ストレス少なかったです。
まとめ:退職前にお金まわりの段取りを
退職は「次の職場が決まってる/決まってない」で手続きの重さが全然違います。次が決まってないなら失業保険+健康保険切り替え+有給消化、決まってるなら有給消化と引き継ぎだけ。
お金で損したくないなら、退職を伝える前にこの記事の内容を一通り押さえておくと安心です。
関連記事として、退職の伝え方は退職の伝え方、転職タイミングは転職タイミング、転職全手順は薬剤師の転職全手順もどうぞ。
あと、面倒な手続きを丸ごと避ける一番の方法はやっぱり「次を決めてから辞める」ことです。どこを使えば在職中でも無理なく動けるかは、5社使った僕のエージェントランキングに正直に書いたので、転職先で迷ってる人はそっちも読んでみてください。

