「薬剤師 なるには」で検索したあなたは、たぶん今こう思っていますよね。
「6年も通って学費いくらかかるの?」「私の成績で薬学部って届く?」、そして「そもそも自分、向いてるのかな…」と。
進路サイトの『几帳面でコミュ力があって探究心のある人』というリストを読んで、少ししゅんとした人もいるはずです。
僕(たろう)も高校時代、特別几帳面でも人付き合いが得意でもありませんでした。それでも今は薬剤師歴10年目、34歳の管理薬剤師として年収610万で働いています。
この記事では、薬剤師になるまでの最短6年の道のり、国公立約350万・私立約1,200万という費用の現実、そして現役だからわかる「本当に向いてる人・後悔する人」を本音で整理します。
読み終わるころには、6年の覚悟と「自分でも目指していい」という確信が持てるはずです。
「向いてるか」を考える前に、そもそも薬剤師が日々どんな仕事をしているのかをざっくり知っておくと、6年通った先の自分の姿がイメージしやすくなります。調剤だけじゃない現場のリアルを先に覗いておくと、向き不向きの判断もブレにくいです。
ちなみに「6年かけてなった後、どこで働くか」で薬剤師人生はかなり変わります。将来の転職で迷いたくない人は、5社を実際に使った僕のエージェントおすすめランキングに先に目を通しておくと、なった後のイメージがつかめますよ。
- 調剤4年→DS2年→調剤4年
- いまは管理薬剤師(34歳)
- 転職を3回経験し、うち2回は失敗。
- 3回目で年収を480万円→610万円にアップ
- 人気薬剤師向け転職エージェント5社全部利用
「同じ失敗をしてほしくない」という思いで、薬剤師のリアルを本音で書いてます。
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薬剤師になるには?最短6年の道のりを1枚で(高校→薬学部→国家試験→登録)
薬剤師になるには、まず6年制の薬学部を卒業し、その後の薬剤師国家試験に合格して登録することが必要です。ここを飛ばせる裏ルートはありません。まずは全体像を1枚で押さえましょう。
- ① 高校で理系科目(化学・生物)を選択
- ② 6年制薬学部に入学・卒業
- ③ 薬剤師国家試験に合格
- ④ 厚生労働省に免許登録→薬剤師に
「6年って長すぎない?」と感じますよね。順番に、それぞれのステップで何が起きるのかを見ていきます。
高校でやっておくこと:理系科目の選択
薬学部の入試では化学がほぼ必須、加えて数学・英語・生物(または物理)が問われる大学が多いです。
文系クラスにいると受験科目が足りなくなりがちなので、高1〜高2の科目選択の段階で理系を選んでおくのが安全です。
偏差値の目安は大学によってかなり幅があります。難関の国公立から、比較的入りやすい私立まで選択肢は広いので、「今の成績だから無理」と決めつけるのはまだ早いです。
志望校のレベルに合わせて、これからの伸ばし方を考えれば間に合います。
6年制薬学部の中身と実務実習
薬学部の6年は、前半で化学・生物・物理などの基礎、後半で薬理学・薬剤学・薬物治療といった専門を学びます。
そして5年次には約22週間(薬局+病院)の実務実習があり、現場で患者さんと接します。
僕は私立の薬科大を24歳で卒業しました。正直、進級試験や卒業に必要な単位はそれなりに大変で、留年する同級生も毎年いました。
ただ「天才じゃないと無理」という世界では決してなく、コツコツ積み上げれば普通の人が普通に卒業できる、というのが10年経った今の実感です。
国家試験と免許登録
6年生の2月に薬剤師国家試験を受け、合格後に厚生労働省へ免許を登録して、ようやく薬剤師を名乗れます。
合格率は新卒だと例年8割前後で、きちんと大学の勉強と国試対策をしていれば、極端に狭き門ではありません。
管理薬剤師たろう僕は国家試験は1発合格でしたが、直前期は朝から晩まで過去問漬けで、人生で一番机に向かった時期でした。
薬剤師になるまでにかかる費用は?6年間で国公立約350万・私立約1,200万の現実
薬剤師になるうえで、6年という時間と並んで重いのが学費です。ここは進路を決めるご家庭にとって一番気になるところだと思うので、現実的な金額を正直に出します。
- 国公立:6年で約350万円
- 私立:6年で約1,200万円
- 別途、教科書・実習・一人暮らし費も
- 奨学金・教育ローンで負担分散は可能
金額だけ見ると、特に私立の約1,200万円に目まいがするかもしれません。でも「全額を一括で用意しなきゃ」という話ではないので、内訳と払い方をわけて考えるのが大事です。
国公立と私立で学費はどれくらい違う
国公立は6年間で約350万円、私立は大学によりますが約1,200万円前後が目安で、その差は3倍以上にもなります。
同じ薬剤師免許を取るなら、学費だけで見れば国公立が圧倒的に有利です。
ただし国公立は数も少なく難易度も高いため、現実には私立に進む人も多いです。
「国公立に届きそうなら本気で狙う、難しければ私立+奨学金で考える」という二段構えで検討すると、選択肢を狭めずに済みます。
学費を払う方法:奨学金と回収の考え方
私立薬学部に進む人の多くは、奨学金や教育ローンを併用しています。
1,200万円を借りても、薬剤師は就職してから比較的安定した収入が見込めるため、長い目で見れば回収しやすい資格ではあります。
とはいえ「借りれば余裕」と軽く考えるのは危険です。返済が社会人スタートと同時に始まることまで含めて、家族でお金の計画を立てておくと、入学後に慌てずに済みます。
薬剤師に向いてる人・向いてない人の特徴|現役が見てきたリアルな7タイプ
ここが一番気になっている人も多いはずです。進路サイトの「几帳面でコミュ力があって探究心のある人」というリスト、あれを真に受けて落ち込む必要はありません。
10年現場にいて見てきた、リアルな向き・不向きを正直に書きます。
- 丁寧さを「後から学べる人」は向く
- 地味な確認を続けられる人は強い
- 人見知りでも誠実なら問題ない
- 確認を面倒がる人は後悔しやすい
「もともとの性格」より「これから身につけられるか」で見るのがポイントです。具体的に、向いてる人・後悔しやすい人にわけて見ていきます。
向いてる人:意外と「普通の人」です
向いてるのは、特別な天才ではなく「地味な確認作業を、毎日きちんと続けられる人」です。
薬の名前や量が1文字違うだけで患者さんに影響が出るので、派手さより「ちゃんと止まって確認できる」ことが何より価値になります。
コミュ力も、よく誤解されています。求められるのは芸人的な話のうまさではなく、不安そうな患者さんに目線を合わせて、わかる言葉で説明する誠実さです。
人見知りで口下手だった人が、現場で一番頼られる薬剤師になっている例を、僕はいくつも見てきました。
後悔しやすい人の特徴
逆に後悔しやすいのは、地道な確認や継続的な勉強を「面倒くさい」と感じてしまうタイプです。薬は毎年新しいものが出るので、資格を取った後も一生勉強が続きます。
ここを楽しめないと、長く働くうちにつらくなりがちです。
もしあなたが「几帳面じゃないかも」と不安でも、それは入学前の今の自分の話です。丁寧さは現場で鍛えられます。
本当に大事なのは「丁寧であろうとする意思があるか」で、性格そのものではありません。
【たろうの実体験】偏差値も自信もなかった僕が薬剤師を志した本当の理由と、なってみて感じた向き不向き
ここからは、進路サイトには載っていない、僕自身の話をします。きれいごとではなく、迷った中身ごと書きます。
きっかけは高校時代でした。祖母が10種類以上の薬を飲んでいて、袋いっぱいの薬を前に「これ、どれを先に飲むんだっけ」と困った顔をしていたんです。
それを、かかりつけ薬局の薬剤師さんが一つずつかみ砕いて説明して、祖母の不安そうな顔がふっとほどけて安心に変わった。あの瞬間の祖母の表情を、今でも覚えています。
ただ、正直に言うと動機はそれだけじゃありません。「手に職がほしい」「安定がほしい」という、わりと現実的な打算も同じくらいありました。
当時の僕は几帳面でもコミュ力おばけでもなく、進路サイトの適性リストを見ては「自分、全部当てはまらないな…」と内心しゅんとしていた高校生です。それでも願書を出しました。
で、実際なってみてどうだったか。最初の1年目、調剤薬局Aで僕がやらかしたのは、薬の取り違え寸前のミスでした。
先輩が監査でパッと止めてくれて事なきを得たんですが、帰りの車で手が震えたのを覚えています。「向いてないのかも」と本気で思いました。
でも続けるうちに、確認のクセは後天的に身についた。向き不向きは入る前の性格じゃなく、入った後に育つものだと、身をもって知りました。



正直、今でも監査の前日は胃が痛いです。でもあの祖母の顔を思い出すと、この仕事を選んでよかったと思えます。
もしあなたが当時の僕と同じように「向いてないかも」としゅんとしているなら、それは向いてない証拠ではなく、ちゃんと真剣に考えている証拠です。
僕がどんな10年を歩いたかは、自己紹介の記事に全部書いているので、リアルな薬剤師人生を知りたい人はのぞいてみてください。
社会人・主婦から薬剤師になるには?今からでも目指せるルートと注意点
「もう高校生じゃないけど、今から薬剤師になれる?」という相談も多いです。結論から言うと、社会人でも主婦でも目指せます。ただしルールは同じで、近道はありません。
社会人や主婦から薬剤師を目指す場合も、6年制薬学部に入り直して卒業し、国家試験に合格する流れは高校生とまったく同じです。
年齢制限はないので、一般入試や社会人入試で薬学部に合格すれば、何歳からでもスタートできます。
注意したいのは、現実的なコストです。6年間という時間と、私立なら約1,200万円という学費を、仕事や家庭と両立しながら確保できるか。
ここは勢いだけで決めず、家族とよく話し合うことを強くおすすめします。
実際、僕の薬学部の同期にも社会人を経て入り直した人がいて、年齢を理由に現場で不利になることはまったくありませんでした。
むしろ前職の経験が接客や段取りで活きていて、遠回りした分だけ強みになっていたのが印象的でした。覚悟と計画さえあれば、社会人スタートは決して不利ではありません。
とくに「もう30代だけど今から目指して間に合う?」と不安な人は、30代から未経験で薬剤師を目指せるのかを別記事で本音で書いたので、年齢のハードルが気になるなら先に読んでみてください。
薬剤師になった後の現実|1年目年収約380万・働き方と将来性をぶっちゃけ
6年と学費をかける以上、「なった後の生活」が一番気になりますよね。ここは、世間の統計平均と、僕個人の実額をきちんと分けてお話しします。
混同すると「自分は低いのかも」と無用に不安になってしまうので。
1年目の年収:統計平均とたろうの実額
世間の統計上の平均では、薬剤師1年目の年収はおよそ420万円前後とされています。一方、僕個人の実額は地方の内科門前の調剤薬局Aで1年目約380万円でした。
平均より低めですが、これはあくまで僕一人のケースです。
僕のその後の実額は、こんな推移でした。
- 2年目 約395万
- 3年目 約405万
- 4年目 420万
昇給は年5千〜1万円ほどで頭打ち感がありました。
あなたの就職先がどこかで初任給は変わるので、僕の数字を見て落ち込む必要はまったくありません。
働き方と将来性:年収は動かせる
薬剤師の働き方は、調剤薬局・ドラッグストア・病院・在宅など幅広く、選び方で年収も生活リズムも変わります。僕自身、転職を重ねて今は管理薬剤師として年収610万になりました。
なった後にどう動くかで、未来はかなり変えられます。
10年目の僕がどう年収を上げてきたか、より詳しい数字の話は薬剤師10年目の年収を解説した記事でまとめています。将来の生活をリアルに想像したい人は、あわせて読んでみてください。
将来性も、まだ薬剤師という資格の価値は十分にあると感じています。
ただし「資格さえあれば一生安泰」という時代ではなくなりつつあるのも事実で、ここから先は学び続けられる人ほど強い職業になっていくはずです。
薬剤師になるには関するよくある質問(浪人・文系・国家試験の難易度など)
最後に、検索者からよく出る疑問にまとめて答えます。気になるところだけ拾い読みしてください。
文系からでも薬剤師になれる?
なれます。ただし薬学部は化学を中心に理系科目が必須なので、文系のままだと受験科目が足りません。
今から理系科目を補強するか、浪人・社会人入試などで理系受験に切り替える必要があります。
浪人しても薬剤師になれる?
もちろん大丈夫です。薬剤師に年齢や浪人歴での不利は基本的にありません。僕の同期にも浪人経験者は普通にいましたし、現場で「何浪したか」を聞かれることもまずありませんでした。
国家試験の難易度はどれくらい?
新卒の合格率は例年8割前後で、6年間まじめに勉強していれば極端に難しい試験ではありません。
逆に大学の勉強をおろそかにすると一気に厳しくなるので、6年かけて積み上げる前提の試験だと考えてください。
なった後の年収は薬剤師20代の年収、志望理由に不安があればなりたい理由は薄くていい話もどうぞ。
- 薬剤師になるまで何年かかりますか?
最短で6年です。6年制の薬学部を卒業して、その年の2月の国家試験に合格する流れが基本。ここを短縮できる裏ルートはないと思ってください。
- 学費はトータルでいくらかかりますか?
6年で国公立が約350万、私立が約1,200万が目安です。あと教科書代や実習費、一人暮らしなら生活費も別でかかります。多くの人は奨学金や教育ローンで負担を分散させてますよ。
- 数学や化学が苦手でも薬剤師になれますか?
今の苦手は理由にならないです。入試では化学が中心ですが、受験までに伸ばせば間に合います。僕も最初から得意だったわけじゃないので、これからの勉強量で挽回できる範囲だと思います。
- 偏差値はどれくらい必要ですか?
大学によって幅がかなり広いです。難関の国公立から比較的入りやすい私立まであるので、「今の成績だから無理」と決めつけるのはまだ早いかなと。志望校のレベルに合わせて伸ばし方を考えれば大丈夫です。
- 国公立と私立、どっちを選ぶべきですか?
学費だけ見れば国公立が圧倒的に有利です。でも数が少なくて難易度も高いので、現実には私立に進む人も多いです。「届きそうなら国公立を本気で狙う、難しければ私立+奨学金」の二段構えがおすすめです。
- 社会人や主婦からでも薬剤師になれますか?
なれます。年齢制限はないので、入試を突破して6年通えば何歳からでもスタートできます。僕の同期にも社会人を経て入り直した人がいて、現場で年齢を理由に不利になることはなかったです。
- 几帳面でもコミュ力もないんですが、向いてますか?
大丈夫です。丁寧さは現場で後から育ちます。当時の僕も適性リストに全然当てはまらない高校生でした。性格そのものより「丁寧であろうとする意思があるか」のほうが大事だと、10年やって思います。
- 奨学金を借りても返せますか?
薬剤師は就職後の収入が比較的安定してるので、長い目で見れば回収しやすい資格ではあります。ただ返済が社会人スタートと同時に始まるので、「借りれば余裕」と軽く考えず家族でお金の計画を立てておくと安心です。
- 通信制や夜間で薬剤師資格は取れますか?
取れないです。薬剤師の受験資格は6年制薬学部の卒業が前提で、通信制や夜間だけで完結する道はありません。実務実習もあるので、基本は昼間に通学するルートになります。
- なった後、本当に食べていけますか?
1年目は約380万からのスタートでしたが、働き方や転職で年収は動かせます。僕は今は管理薬剤師で610万です。「資格さえあれば一生安泰」とまでは言えませんが、学び続ける人ほど強い職業だと感じています。
まとめ|薬剤師になるには6年と費用の覚悟、そして「丁寧であろうとする意思」
薬剤師になるには、6年制薬学部と国家試験という決まった道のりと、それなりの学費という現実があります。
でも一番大事なのは、几帳面さや天才的な頭ではなく「丁寧であろうとする意思」です。当時の僕のように自信がなくても、この道を目指していいんです。
- 6年制薬学部→国家試験が必須
- 学費は国公立約350万・私立約1,200万
- 几帳面じゃなくても薬剤師になれる
- 向いてるのは「丁寧さを学べる人」
- なった後の年収は約380万から
そして将来、薬剤師として働き始めて転職を考える日が来たら、僕のように2回も失敗しないでください。
働き方も年収も、なった後にいくらでも変えられます。そのときの選択肢を、今のうちに知っておいて損はありません。
もし「どの転職サービスを使えばいいのか分からない」と迷ったら、僕が5社使って一番マシだったところを正直にまとめた薬剤師の転職エージェントランキングから見てもらうのが手っ取り早いです。2回失敗した僕の遠回りを、あなたは省けます。




