「薬剤師の40代の転職って、もう遅いのかな」「この年齢で求人なんてあるんだろうか」。そんな不安を抱えて検索された方が多いと思います。
僕は管理薬剤師として働く34歳ですが、職場やエージェント時代の付き合いで、40代で転職した先輩や知人を何人も見てきました。
結論から言うと、40代の薬剤師の転職は決して「終わり」ではありません。ただ、20代と同じ動き方をすると失敗します。
この記事では、40代の転職市場のリアルと、僕の周りで実際にうまくいった人・つまずいた人の違いを、現役管理薬剤師の視点で正直にお話しします。
細かい解説より先に答えがほしい人は、僕が5社を実際に使って比べたエージェントおすすめランキングに目を通してもらうのが手っ取り早いです。40代でも頼れた会社を正直に並べているので、迷っているならそこから動き出して大丈夫だと思います。
- 調剤4年→DS2年→調剤4年
- いまは管理薬剤師(34歳)
- 転職を3回経験し、うち2回は失敗。
- 3回目で年収を480万円→610万円にアップ
- 人気薬剤師向け転職エージェント5社全部利用
「同じ失敗をしてほしくない」という思いで、薬剤師のリアルを本音で書いてます。
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40代薬剤師の転職市場のリアルな実情
「40代はもう遅い」と言われがちですが、業態を選べば40代の方が有利になるケースもあります。需要が残っている領域と、年収の目安を最初にそろえます。
まず一番気になる「求人があるのか」という不安にお答えします。つまり、40代の薬剤師にも求人は普通にあります。
薬剤師業界は地域によって今も人手不足が続いていて、特に調剤薬局やドラッグストアは慢性的に人が足りていません。
僕の職場でも、40代半ばの方が前職の調剤薬局から移ってきて、今では頼れる戦力になっています。
「もう年だから無理」と思い込んでいるのは本人だけで、採用する側は経験のある即戦力を求めているケースが多いんです。
管理薬剤師として採用面接に出る立場から正直に言うと、僕らが本当に欲しいのは「明日からひとりで現場を回せる人」です。
新卒や20代を採れば、教える時間も人手も持っていかれます。その点、経験のある40代は教育コストがかからない。
これは数字に出ないけれど、現場にとってはものすごく大きな価値なんです。
調剤薬局とDSは特に狙い目
転職先として現実的に狙いやすいのは、やはり調剤薬局とドラッグストアです。どちらも人手不足が続いているので、40代でも採用のハードルはそこまで高くありません。
逆に、製薬企業や病院など募集の少ない領域は、未経験から40代で飛び込むのは正直かなり厳しいです。
僕自身も病院や企業の勤務経験はないので無責任なことは言いませんが、エージェント時代に聞いた話でも、40代未経験の企業転職は相当狭き門だと感じます。
読者調剤やDSなら40代でもチャンスがあるんですね
40代薬剤師の平均年収の目安
厚生労働省の賃金構造基本統計調査をもとにすると、40代薬剤師の平均年収はおおむね630万円前後が目安です。
求人サイトによってはもっと高い数字を出すところもありますが、それは管理職や好条件の求人を含めた数字なので、鵜呑みにしないほうが安全です。
「転職したら今の年収より下がるんじゃないか」と不安な方は、40代薬剤師の年収維持戦略をまとめた記事もあわせて読むと、下げずに動くための具体策がつかめると思います。
大事なのは、平均と自分の今の年収を比べて落ち込むことではなく、自分の経験が転職先でどう評価されるかを見極めることです。次の章で、40代が評価される点を具体的に見ていきます。
40代が転職で評価される点と不利になる点
40代は20代と同じ土俵で勝負しても勝てないので、評価される武器を理解しておく必要があります。プラスに効くポイントと、面接で警戒される点を両方書きます。
- 管理薬剤師経験が武器になる
- 在宅対応の経験も高評価
- 40代が警戒される不利な点
40代の転職は「経験をどう見せるか」で結果が大きく変わります。プラスに働く点とマイナスに見られる点を、採用する側の本音も交えて整理します。
管理薬剤師の経験は最大の武器
40代で一番強いのは、間違いなく管理薬剤師としての経験です。
僕も現職で管理薬剤師をやっていますが、この仕事は調剤だけでなく、こんなことまで幅広く担います。
- 発注・在庫・使用期限の管理
- 薬歴の監査
- スタッフのシフトや教育
- 採用面接
採用する側からすると、店舗をひとりで回せる人材は本当にありがたい存在です。
「監査の前日は胃が痛い」みたいな苦労も含めて、現場をまとめてきた経験は若手には代えがたい価値があります。
管理薬剤師手当として月3〜5万円が付くことも多く、年収面でもプラスに働きます。
在宅対応の経験も高く評価される
もうひとつ評価されやすいのが在宅医療への対応経験です。高齢化で在宅を希望する患者さんが増え、薬剤師が訪問して薬を管理するニーズが伸びています。
僕の現職も在宅対応をしている薬局で、ここに強い人は転職市場でも歓迎されます。
医師や看護師、ケアマネとスムーズに連携できる薬剤師は、40代の落ち着きや経験がそのまま強みになります。緩和ケアや介護の知識まであれば、さらに評価は上がります。
40代だからこそ警戒される点
でも、40代は「前職のやり方に固執しそう」という不安を持たれがちです。実際、採用面接で年上の方を見るとき、現場の若いスタッフとうまくやれるかは僕も気にする点です。
あとは単純に給与が高くなりがちなので、ルーティン業務だけなら若手を採りたい、と考える職場もあります。
だからこそ「自分は柔軟だし、現場をまとめる力もある」と伝わる見せ方が大事になります。



年齢が高いと、それだけで身構えられそうで不安です
40代で転職した先輩の体験談から学んだこと
ここからは、僕が実際に近くで見てきた40代の転職の話です。僕自身はまだ34歳ですが、職場やエージェント経由のつながりで、40代の転職を間近で見てきました。
きれいごとではないリアルをお伝えします。
管理経験を武器に年収を上げたAさん
僕の前職時代に知り合った44歳の薬剤師Aさんは、長く管理薬剤師をやってきた方でした。
「この年でもう動けないかも」とこぼしていたんですが、エージェントに管理経験を整理してもらったら、複数の薬局から声がかかったそうです。
最終的に在宅に力を入れている薬局へ移って、年収が約40万円アップ。「経験って、ちゃんと棚卸しすれば武器になるんだな」と本人がしみじみ言っていたのが印象的でした。
40代でも、見せ方ひとつで結果は変わります。
Aさんが最初につまずいていたのは、自分のキャリアを「ただの調剤経験」としか説明できていなかった点でした。
発注や在庫管理、新人教育、本部への数字報告まで全部やってきたのに、それを言葉にできていなかった。エージェントに整理してもらって初めて、自分の市場価値に気づけたわけです。
40代の方は、ここでつまずいている人が本当に多いと感じます。
条件を欲張って失敗しかけたBさん
逆に、47歳のBさんは「年収アップも残業ゼロも通勤30分以内も全部譲れない」と条件を盛りすぎて、半年以上決まらなかったと聞きました。
40代は条件を絞らないと、求人がどんどん狭くなってしまいます。
最終的にBさんは「一番大事なのは家から近いこと」と優先順位を一本に絞り直して、納得のいく薬局に決まったそうです。
ただ正直、もう少し早く絞れていれば、と本人もこぼしていました。全部は手に入らない、という割り切りが40代には要ります。



欲張らず、何を一番大事にするか決めるのが分かれ目でした
僕自身が30代の転職で痛感したこと
僕自身も30歳のとき、焦って決めた調剤薬局を2ヶ月で辞めるという最大の黒歴史があります。求人票の「アットホームな職場」を信じたら、現実は誰も目を合わせない職場でした。
出勤前に胃がキリキリして、駐車場で車を停めたまま動けない朝もありました。
このとき痛感したのは、焦りで決めると年齢に関係なく失敗するということです。これは40代でもまったく同じで、むしろ40代のほうが一度の失敗のダメージが大きい。
だからこそ慎重に動いてほしいんです。
ちなみに「もう40代だし」と感じる人ほど、その手前の30代後半で転職は遅いのかという不安を引きずっていることが多いです。35歳前後でどう動くかでその後の選択肢が変わるので、まだその年代の人は早めに整理しておくと楽になります。
40代から未経験の業態に挑戦できるか
「今さら病院や企業に行けるのか」は40代でよく聞かれる質問です。挑戦しやすい業態・かなり厳しい業態・ブランクからの復帰、3つの現実をそのまま書きます。
- 挑戦しやすい未経験の業態
- 正直かなり厳しい業態
- ブランクからの復帰のコツ
「今と違う業態に変えたいけど、40代の未経験で受け入れてもらえるのか」。これも検索でよく見かける悩みです。採用面接に出る側の本音も交えて、現実的なところをお話しします。
挑戦しやすいのは調剤とDS
未経験の業態でも比較的入りやすいのは、やはり調剤薬局とドラッグストアです。
たとえばDS一本でやってきた方が調剤未経験で調剤薬局へ、という移り方は、人手不足の地域なら40代でも十分に現実的です。
採用する側から見ても、薬剤師としての基礎と社会人経験がある40代なら、業態が違っても比較的早く戦力になると判断できます。
未経験でも「これまで何をどう回してきたか」を語れる人は、業態の壁をそこまで気にされません。
企業や病院は正直かなり厳しい
逆に、製薬企業や病院への未経験転職は相当狭き門です。
企業は若手のポテンシャル採用が中心で、病院は専門性とブランクのなさを重視するため、40代未経験だと書類で弾かれやすいのが実情です。
僕自身は病院や企業の勤務経験がないので無責任なことは言いませんが、エージェント時代に聞いた話でも、ここを狙うなら過去の実績で「なぜ未経験なのに採るべきか」を語れることが前提でした。
可能性はゼロではないものの、本命に据えるのはおすすめしません。



未経験で企業や病院は、やっぱり厳しいんですね
ブランクからの復帰も道はある
結婚や育児で現場を離れた方の復帰も、決して不可能ではありません。むしろ調剤薬局やDSは、研修体制を整えてブランクのある40代を受け入れている職場が増えています。
最初はパートや時短から入って、慣れたら正社員に切り替える進め方も現実的です。
大事なのは、ブランクや未経験を隠さず、復帰後にどう貢献したいかを正直に伝えることです。隠して入っても、結局あとで自分が苦しくなります。
こうした不安こそ、エージェントに正直に相談して求人を絞ってもらうのが安全です。
40代薬剤師が転職を成功させる3つのコツ
40代の転職は「絞り込み」と「ポジション選び」で結果が変わります。僕が現場で見てきた成功例から逆算した、外せない3つのコツを書きます。
- 条件は1つに絞り込む
- 管理職や在宅を狙う
- 職場見学で雰囲気を確認
40代の転職は「数を打つ」より「狙いを定める」が正解です。僕が見てきた成功例に共通していた、3つのコツをまとめます。
譲れない条件を1つに絞る
40代でうまくいく人は、「これだけは譲れない」を1つに絞っています。年収なのか、勤務地なのか、残業の少なさなのか。すべてを満たす求人を待つと、いつまでも決まりません。
先ほどのBさんのように、優先順位をはっきりさせるだけで一気に話が進むことがあります。何を捨てて何を取るか、家族とも相談しながら決めておくのが大事です。
管理職か在宅のポジションを狙う
40代の強みは経験です。だからこそ、管理薬剤師や在宅対応のポジションを狙うのが理にかなっています。若手と単純な体力勝負をするのではなく、経験が活きる土俵で戦うイメージです。
管理経験があるなら管理薬剤師やエリアマネージャー、在宅の経験があるなら在宅に力を入れる薬局。自分の経験と求人を合わせにいくと、年収アップも現実的になります。
必ず職場見学で雰囲気を確かめる
僕が3回目の転職でようやく成功した一番の理由は、応募前に必ず職場見学を入れたことです。空気というのは、その場に立たないと絶対に分かりません。求人票の言葉だけでは見抜けないんです。
40代は失敗のやり直しがききにくいぶん、この「自分の目で確かめる」工程を絶対に省かないでください。見学を嫌がる職場は、それだけで何かを隠しているサインかもしれません。
こうした職場見学の段取りや、求人の裏側の情報は、転職エージェントを使うと一気にやりやすくなります。
自分に合うエージェントの選び方は、こちらの薬剤師の転職エージェントおすすめで詳しくまとめています。
40代の転職で年収はどう変わるのか
40代の転職で、年収が上がるのか下がるのか。これは「狙い方」で本当に変わります。経験を活かせるポジションを選べば、年収アップは十分に狙えます。
実際、僕が3回目の転職をしたときは、前職の年収から提示が560万円、そこから交渉で初年度610万円まで上げてもらえました。
これは30歳のときの話ですが、年収交渉の余地があること自体は40代でも変わりません。むしろ経験が豊富なぶん、交渉材料は多いはずです。
逆に、ブランクからの復帰や未経験分野への挑戦では年収が下がるケースもあります。下がること自体が悪いわけではなく、働き方とのバランスで納得できるかが大事です。
年収の全体像は、薬剤師の転職の基本もあわせて読むと整理しやすいと思います。
年収交渉で意外と効くのが、管理薬剤師手当や在宅対応の実績を具体的な数字で示すことです。
「在宅を月何件回していた」「店舗の売上をどう管理していた」といった話は、提示額を動かす材料になります。
僕の場合も、前職で何をやってきたかを担当が会社側に丁寧に伝えてくれたおかげで、提示から上乗せしてもらえました。
遠慮して経験を小さく見せるのは、40代では一番もったいない動き方です。



40代でも交渉次第で年収を上げられるんですね
40代薬剤師が転職前に知っておきたい注意点
最後に、40代だからこそ気をつけたい注意点をお伝えします。40代の転職は、勢いより準備が結果を分けます。
まず、在職中に動くことを強くおすすめします。40代で先に辞めてしまうと、決まらない期間の焦りで判断が鈍り、また同じ失敗を繰り返しかねません。僕の黒歴史も、結局は焦りが原因でした。
もうひとつは、過去の失敗や不安をエージェントに正直に話すことです。僕は3回目のとき、担当に過去2回の失敗を恥を忍んで全部話しました。
隠さず話したからこそ、地雷を避けた求人を紹介してもらえたんだと思います。40代こそ、本音を共有できる相手を持つことが成功の近道です。
あとは、家族との目線合わせも忘れないでください。40代の転職は、年収や勤務地が家庭にそのまま影響します。
僕も妻と晩酌しながら何度も話し合いました。ひとりで抱え込んで決めるより、家族に「これだけは譲れない」を共有しておいたほうが、いざ求人を前にしたときの判断がぶれません。
薬剤師40代の転職に関するよくある質問
- 40代未経験のドラッグストアへ転職はできますか?
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可能ですが、登録販売者やレジ実務も求められるので、最初の1年はけっこうしんどいです。年収だけで選ぶと続かないので、店舗運営に興味があるかを基準にしてください。
- 40代で管理薬剤師になれますか?
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むしろ40代から管理職に上がる方は多いです。僕の周りでも、42〜45歳で初めて管理薬剤師になった人が何人もいます。経験年数より「店舗運営に関わってきたか」を見られます。
- 40代だと年収は下がりますか?
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同業種・同職種への転職なら、現年収±50万に収まるケースが多いです。異業種・異業態だと一旦下がりますが、3年で取り戻せる設計にできるかが分かれ目になります。
- 家族の事情で勤務地が限定されても転職できますか?
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地方ほど薬剤師不足が深刻なので、勤務地限定でも条件のいい求人は出ます。エージェントには「通勤30分以内・転居不可」と最初に伝えておくと無駄な打診が減ります。
まとめ:40代の薬剤師の転職は戦い方次第
40代の薬剤師の転職は、決して遅くありません。求人はちゃんとあり、管理経験や在宅対応といった40代ならではの強みを活かせば、年収アップも十分に狙えます。
大事なのは、20代と同じ動き方をしないことです。
- 40代でも求人はある
- 管理経験が最大の武器
- 在宅対応も評価される
- 条件は絞るほど成功する
- 年収交渉の余地はある
- 焦って決めると失敗する
条件を1つに絞り、経験が活きるポジションを狙い、職場見学で自分の目で確かめる。この3つを押さえれば、40代でも納得のいく転職は必ずできます。
焦らず、でも在職中から準備を始めて、次こそ失敗しない一歩を踏み出してください。
あと、40代だとどこに登録するかで紹介される求人の質がけっこう変わります。どこを使うか迷ったら、5社使った僕のランキング記事で40代に向く会社の見分け方まで書いているので、最初の1社を選ぶ参考にしてもらえればと思います。




