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調剤薬局事務は気が強い?性格が悪いと言われる理由|薬剤師との溝と相談先

2026 10/25
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職場・働き方
2026年6月4日2026年10月25日
左右2場面を並べた絵。左は窓口で患者さんの不満を受ける調剤薬局事務さん、右はカウンターの内側で働く新人事務さんと薬剤師。左下に考える白衣のクマのたろう。文字は「調剤薬局事務は気が強い?」「強く見える理由」「相談の順番」。

調剤薬局事務が「気が強い」「性格が悪い」と言われるのは、性格の問題というより立場と職場の形がそう見せていることが多いです。窓口でクレームを先に受ける、少人数で逃げ場がない、薬剤師と責任の線が違う。この3つが重なると、言い方が強く見えます。

ただし、無視・人前で怒鳴る・人格を否定するといった言動は「気が強い」では片づけません。相手が同僚や先輩の事務さんでも、パワハラに当たりうる話です。

管理薬剤師たろう

言い方が強いだけなのか、越えてはいけない線を越えているのか。ここは分けて考えたいです。

僕は管理薬剤師として、事務さんと毎日同じ店で働いています。スタッフのシフトや教育にも関わるので、事務さん同士の揉めごとも、薬剤師と事務さんのすれ違いも、間に立って聞く側です。

この記事は、読む人の立場で知りたいことが違うので、分けて書きました。気になるところから読んでください。

立場別に読むところ
  • 強く見える理由を知りたい
  • これはもう性格が悪いのでは
  • 先輩事務さんがきつい
  • 薬剤師に見下されている
  • 薬剤師で事務さんと合わない
  • これから事務になる
この記事を書いた人
  • 調剤4年→DS2年→調剤4年
  • いまは管理薬剤師(34歳)
  • 転職を3回経験し、うち2回は失敗。
  • 3回目で年収480万→610万にアップ
  • 人気転職エージェント5社を全部利用

「同じ失敗をしてほしくない」という思いで、薬剤師のリアルを本音で書いてます。

詳しい筆者の経歴はこちら

詳細記事:薬剤師ブログ|転職で2回やらかした僕が年収130万上げた話

管理薬剤師たろう
管理薬剤師たろう
目次

調剤薬局事務が「気が強い・性格が悪い」と言われる4つの理由

真ん中の調剤薬局事務さんを4つの丸が囲む放射の図。丸の文字は「窓口」「人数」「責任の線」「ミスの見え方」。題は「強く見えるのは仕事の形から」。気が強いと言われる4つの理由を示す。

事務さんが強く見えるのは、性格より仕事の形によるところが大きいです。窓口、人数、薬剤師との線引き、ミスの見え方の4つから説明します。

この章で解説する内容
  • ①窓口でクレームを先に受ける
  • ②少人数で逃げ場がない
  • ③薬剤師と責任の線が違う
  • ④入力と会計のミスが表に出る

①窓口でクレームを先に受ける

薬局の窓口で、事務さんの前にウサギの患者さんが3人並ぶ絵。ふきだしは「待ち時間」「前回より高い」「保険証の確認」。題は「不満はまず窓口の事務さんへ」。窓口でクレームを先に受ける様子。

薬局に来た患者さんが最初に話すのは、受付の事務さんです。待ち時間が長い、前回より高い、保険証の確認が面倒。こうした不満は、まず事務さんに向きます。

毎日それを受けていると、言い方は自然と短く、はっきりしてきます。曖昧に返すと、かえって揉めるからです。その口調が店の中でも出て、新人さんや薬剤師には「きつい」と映ります。

②少人数で逃げ場がない

小さな薬局を真横から切って見せた絵。狭いカウンターの内側に事務さん2人と薬剤師が並ぶ。ふきだしは「数人から十数人」「同じ顔ぶれ」「狭いカウンター」。題は「少人数で逃げ場がない」。横で困り顔のたろう。

調剤薬局は、薬剤師と事務さんを合わせても数人から十数人の店が多いです。狭いカウンターの内側で、同じ顔ぶれと毎日何時間も並んで働きます。

人が少ないぶん、一人の言い方の癖がそのまま店の空気になります。長く勤めている人がいると、その人のやり方が「店のルール」になりやすい。新しく入った人ほど、それを強さとして感じます。

③薬剤師と責任の線が違う

2つの箱に仕事の札を分けた絵。左の箱は薬剤師で「調剤」「医師に確認」、右の箱は事務さんで「受付・入力」「会計・保険」。真ん中で説明する白衣のクマのたろう。題は「薬剤師と事務で責任の線が違う」。

調剤そのものは、法律で薬剤師にしかできません(薬剤師法第19条)。処方箋に疑わしい点があれば、医師に確かめるのも薬剤師の役目です(同法第24条)。

一方で、受付・入力・会計・保険の確認は事務さんが回しています。点数や保険の細かい扱いは、事務さんの方が詳しい場面も多いです。

つまり、お互いに「相手の方が分かっていない」と感じやすい形になっています。事務さんが入力の誤りを指摘すると、薬剤師には強く聞こえる。薬剤師が「それは薬剤師が決めること」と線を引くと、事務さんには見下されたように聞こえる。どちらも仕事の範囲の話なのに、感情の話にすり替わりやすいんです。

④入力と会計のミスが表に出る

左から右へ4つの矢印が並ぶ流れの図。「入力のミス」「負担額がずれる」「請求が差し戻し」「事務さんが直す」。題は「入力のミスはあとで表に出る」。入力と会計のミスが表に出るまでを示す。

処方箋の入力を間違えると、患者さんの負担額や、あとで保険者に出す請求(レセプト)がずれます。請求が差し戻されると、手間をかけて直すのは事務さんです。

だから慣れた事務さんほど、新人さんの入力を細かく見ますし、指摘もすぐ口に出します。どこでつまずきやすいかは事務員がレセプトで詰まる本当の理由に書いたので、教える側の人も読んでみてください。

調剤薬局事務の「気が強い」と「性格が悪い」の境目

半円のメーターの針が2つの区分の境目を指す絵。左は「言い方が強いだけ」、右は「我慢しなくていい言動」。横でまじめな顔のたろう。題は「『気が強い』と別の問題の境目」。調剤薬局事務の境目を示す。

言い方がきついだけなのか、もう我慢しなくていい言動なのか。その線をどこで引くかと、越えていたときの相談の順番をまとめます。

この章で解説する内容
  • 言い方だけで決めず、内容・頻度・状況を見る
  • 無視や怒鳴るは別の問題
  • 記録を残して順に相談する

言い方だけで決めず、内容・頻度・状況を見る

白衣のクマのたろうが、ふきだしを大きな虫めがねでのぞく絵。レンズの中に「内容」「頻度」「状況」、横に「人前かどうか」「心身への影響」。題は「言い方だけで決めない」。

「それ違うよ」「先にこっちやって」という言葉だけで、適切な業務指示かどうかは決められません。内容の必要性に加え、言い方の強さ、頻度、人前かどうか、関係性、心身や業務への影響を見ます。内容が正しくても、強い言動を無条件に受け入れる必要はありません。

僕自身、30歳で入って2ヶ月で辞めた薬局で、初日から良くしてくれたのは事務のパートさんでした。事務さんだから気が強い、とは僕は思っていません。

無視や怒鳴るは別の問題

重い箱3つが新人事務さんの背中にのしかかる絵。箱の文字は「無視される」「人前で怒鳴られる」「教えず放置」。横の札は「我慢しなくていい」。心配して手をのばすたろう。題は「無視や怒鳴るは別の問題」。

一方で、次のような言動は「気が強い」の範囲を超えています。

  • 挨拶や質問を無視される
  • 患者さんの前で怒鳴られる
  • 容姿や家庭をけなされる
  • 仕事を教えず放置される
  • 自分だけ輪から外される

厚生労働省は職場のパワハラを「優越的な関係を背景に、業務上必要な範囲を超えた言動で、働く環境を害するもの」としています。この「優越的な関係」には、業務の知識や経験が豊富で、その人の協力がないと仕事が回らない同僚も含まれると説明されています(厚生労働省 あかるい職場応援団)。

ベテランの事務さんと新人さんの関係は、まさにこの形になりやすいです。上司でないから我慢するしかない、とは考えなくて大丈夫です。

記録を残して順に相談する

3段の階段の絵。下から「管理薬剤師・薬局長」「エリア担当・本部」「総合労働相談コーナー」。新人事務さんが「記録のメモ」を持って上がり、1段目でたろうが話を聞く。題は「記録を残して順に相談する」。

相談するときは、日付・場面・言われた言葉をメモに残しておくと話が通りやすいです。「きつい」だけだと、聞く側も動きにくいので。

メモは、その日のうちにスマホへ打っておく程度で足ります。書くのは次の5つです。

  • 日付と時間帯
  • 場所と居合わせた人
  • 言われた言葉そのまま
  • そのときの自分の業務
  • その後の体調や仕事への影響

「いつも怒鳴られる」より「○月○日の昼、患者さんの前で入力ミスを大声で言われた」のほうが、聞いた側は事実を確かめに動けます。感想は別の行に分けて、起きたことだけを先に書いてください。

管理薬剤師として相談を受ける側から言うと、1回分の話だけでは「たまたま機嫌が悪かった」で終わりやすいです。何回分かがそろうと、シフトの組み方を変える、本部に上げる、といった具体的な手を打てます。

相談のときは「どうしてほしいか」も一言添えると話が早いです。注意してほしいのか、シフトを離してほしいのか、まず聞いてほしいだけなのかで、こちらの動き方が変わります。

  1. 管理薬剤師・薬局長
  2. エリア担当・本部の窓口
  3. 総合労働相談コーナー

店の中で言いにくければ、会社の相談窓口から入っても構いません。社外なら各地の労働局にある総合労働相談コーナーが、いじめ・嫌がらせやパワハラの相談を無料・予約不要で受けています。

先輩事務員がきつい新人事務さんの付き合い方3つ

掲示板にメモが3枚貼られた絵。「質問は整理して」「指摘は受け取る」「雑談は無理しない」。横で笑顔の白衣のクマのたろう。題は「新人事務さんの付き合い方3つ」。

先輩を変えることはできませんが、ぶつかる回数は減らせます。新人さんの側で今日からできることを3つに絞りました。

この章で解説する内容
  • ①質問は整理してから聞く
  • ②指摘はいったん受け取る
  • ③雑談で無理に距離を詰めない

①質問は整理してから聞く

机を真上から見た絵。メモの紙が3枚、左から「どの件か」「どこまでやったか」「何で迷うか」と並び、新人事務さんの手が整える。題は「質問は整理してから聞く」。

「これどうしたらいいですか」より、「この処方箋、AとBで迷っています」と聞く方が答えやすいです。忙しい時間帯の先輩ほど、一言で返せる質問だと助かると感じます。

患者さんが途切れたタイミングで、まとめて聞くのも手です。聞かずに進めて間違える方が、あとで強く言われやすくなります。

整理するといっても、次の3つを頭の中で並べるだけです。

  1. どの患者さんの何の件か
  2. 自分はどこまでやったか
  3. 何と何で迷っているか

たとえば「○○さんの保険、先月と記号が変わっています。新しいほうで入力して進めていいですか」。はい・いいえで返せる形にしておくと、手を止めてもらう時間が短く済みます。

同じことを2回聞くのが怖い、という人は多いです。聞けずに自己流で進めたミスは、質問よりずっと相手の手を取ります。教わったことはメモに残し、「前回こう教わったのですが、この場合も同じですか」と添えれば、覚えようとしているのが伝わります。

②指摘はいったん受け取る

左の箱「言われた言葉」から右の2つの箱へ分かれる図。上は「業務の指摘は受け取る」、下は「人格の否定は飲み込まない」。横で説明するたろう。題は「指摘はいったん受け取る」。

「それ違うよ」と言われたら、まず「確認します」と受け取るのが一番こじれません。理由を説明したいときは、窓口が落ち着いてからにします。

ただ、受け取るのは業務の指摘だけで大丈夫です。人格を否定する言葉まで飲み込む必要はありません。そこは前の章の線引きで分けて考えてください。

③雑談で無理に距離を詰めない

舞台のスポットライトの中に「業務の受け答え」の札、わきに「雑談は乗るだけ」の札が立つ絵。ほっとした顔のたろう。題は「雑談で無理に距離を詰めない」。

仲良くならなきゃ、と頑張る必要はありません。業務の受け答えがきちんと回っていれば、それで十分です。

休憩中まで気を張ると、そちらで疲れてしまいます。雑談は相手から話しかけられたら乗る、くらいの距離でいいと思います。

薬剤師に見下されると感じる調剤薬局事務さんへ

見開きのノートの絵。左ページは「忙しくて余裕がない」、右ページは「軽く扱う言動」、下に「分けて考える」の札。横で考えるたろう。題は「見下されると感じたときは」。調剤薬局事務さんへ向けた章。

薬剤師の態度がつらいときは、忙しさでそう見える場面と、本当に軽く扱われている場面を分けて考えます。伝える相手も合わせて書きます。

この章で解説する内容
  • 見下しに見えやすい場面
  • 伝えるなら管理薬剤師へ

見下しに見えやすい場面

4コマの絵で、よくある場面の例を示す。「返事がない」「人前でミスを言う」「作業を投げる」「意見を聞き流す」。事務さんとタヌキの薬剤師が登場。題は「見下しに見えやすい場面」。

事務さんから「薬剤師に見下されている」と感じやすいのは、たとえば次のような場面だと思います。

  • 話しかけても返事がない
  • 入力ミスを人前で言われる
  • 理由なく作業を投げられる
  • 意見を聞き流される

このうち「返事がない」は、薬剤師が監査や医師への問い合わせの最中で、手と頭がふさがっていることもあります。処方の確認は一度途切れると間違いにつながるので、薬剤師側も余裕がないんです。

とはいえ、それで毎回無視していい理由にはなりません。余裕がないことと、相手を軽く扱うことは別です。人前で責める、意見を毎回流す、が続くなら、それは薬剤師側の問題だと僕は考えています。

伝えるなら管理薬剤師へ

事務さんが大きなメモを白衣のクマのたろうに手渡す絵。メモの文字は「いつ どの場面で」「何に困ったか」。題は「伝えるなら管理薬剤師へ」。

薬剤師本人に直接言いにくいときは、店の管理薬剤師に伝えるのが近道です。店のスタッフの配置や教育は、管理薬剤師の仕事の一部だからです。

管理薬剤師の立場で言うと、「感じが悪い」だけより、いつ・どの場面で・何に困ったかが分かる方が動けます。「監査中に質問するとき、どう声をかければいいか決めたい」のように、仕事のやり方の相談にすると、薬剤師側にも伝えやすくなります。

相手が管理薬剤師本人なら、本部やエリア担当の窓口に回してください。

調剤薬局事務さんと合わない薬剤師が見直したいこと

左右2つの場面を大きな矢印でつないだ絵。左は「事務さんが苦手」と腕を組む薬剤師、右は「受け取り方と頼み方を変える」で笑顔の薬剤師。題は「合わない薬剤師が見直したいこと」。調剤薬局事務さんとの関係の章。

ここは薬剤師の方に向けた章です。事務さんが苦手だと感じたら、受け取り方と頼み方を先に変えてみてください。

この章で解説する内容
  • 事務さんの指摘は店の守り
  • 頼むときは理由を一言添える
  • こじれたら個人で抱えない

事務さんの指摘は店の守り

海に浮かぶ氷山の絵。水面の上は「事務さんの指摘」、水面の下に「差し戻しを防ぐ」「トラブルを防ぐ」。小舟からおどろいて見るたろう。題は「事務さんの指摘は店の守り」。

「事務さんが気が強くて苦手」と感じている薬剤師さんもいると思います。ただ、保険の資格確認や点数の扱いで事務さんが止めてくれるのは、請求の差し戻しや患者さんとのトラブルを防いでくれている面があります。

言い方が気になっても、中身が合っているなら、まず「ありがとう、直します」で受けた方が店は回ります。言い方の話は、落ち着いた時間に別でした方がこじれません。

頼むときは理由を一言添える

タヌキの薬剤師が事務さんに頼む場面の絵。上のふきだしは理由「疑義照会の電話をします」、下はお願い「待ち時間を伝えてほしい」。事務さんがうなずく。題は「頼むときは理由を一言添える」。

「これやっといて」だけだと、事務さんには作業を押しつけられたように聞こえます。「今から疑義照会の電話をするので、この方の待ち時間を伝えてもらえますか」と理由を添えるだけで、受け取られ方はかなり変わります。

事務さんは窓口で患者さんの不満を先に受ける立場です。薬剤師が何で手が止まっているのか分かれば、患者さんへの説明もしやすくなります。

こじれたら個人で抱えない

2枚の扉の絵。閉じた左の扉は「一対一で言い合い」、光がもれる右の扉は「管理薬剤師を通す」。扉の前に薬剤師、開いた扉のそばで手まねきするたろう。題は「こじれたら個人で抱えない」。

長く勤める事務さんと、異動してきた薬剤師がぶつかるのはよくある形です。一対一で言い合いを続けるより、管理薬剤師を通して「店としてどうするか」の話にした方が収まりやすいです。

相手が特定のベテランで、毎日しんどいところまで来ているなら、薬剤師のお局がしんどい時の対処法も参考になると思います。

自分が「気が強い」と言われる調剤薬局事務さんへ

円グラフの絵。大きい区分は「性格はそのまま」、小さい区分は「言い方の一部」。ほっとした事務さんと、親指を立てるたろう。題は「直すのは言い方の一部だけ」。気が強いと言われる調剤薬局事務さんへの章。

「気が強い」と言われて気にしている事務さんへ。直すのは性格ではなく、言葉の出し方のほんの一部で足ります。

この章で解説する内容
  • はっきり言えるのは強み
  • 伝え方の角だけ少し丸める

はっきり言えるのは強み

開いた道具箱から道具が3つ浮かぶ絵。札は「窓口の誤り」「その場で止める」「入力の誤り」。胸を張る事務さんと、応援するたろう。題は「はっきり言えるのは強み」。

窓口や入力の誤りをその場で止められるのは、事務の仕事では大事な力です。「気が強い」と言われても、性格を丸ごと変える必要はないと思います。

気にするなら、言っている中身ではなく、相手に届くまでの言い方の方です。

伝え方の角だけ少し丸める

ベルトコンベアの絵。左の角ばったふきだしは「これ違います」、真ん中でたろうがやすりで「角を丸める」、右の丸いふきだしは「確認してもらえますか」。題は「伝え方の角だけ少し丸める」。

「これ違います」を「ここ、Bの方かなと思うんですが確認してもらえますか」に変えるだけで、同じ指摘でも印象はかなり変わります。

新人さんへの指摘は、患者さんの前を避けて、あとで短く伝えるのがおすすめです。人前で言われたこと自体が、中身より強く記憶に残るからです。

これから調剤薬局事務になる人が見学で確かめたいこと

大きな窓ごしに薬局の中をのぞく絵。手前に、これから調剤薬局事務になるクマと「入る前に」の札。窓の向こうに働く事務さんと薬剤師、「職場の空気」のふきだし。題は「見学で確かめたいこと」。

職場の空気は、入る前にある程度まで確かめられます。面接で聞くことと、見学中に目で見るところに分けて書きます。

この章で解説する内容
  • 求人票に書かれない3つ
  • 見学中に目で見るところ

求人票に書かれない3つ

面接の机をはさんで、うす茶のクマが会社のネコにたずねる絵。ふきだしは「事務さんは何人体制」「欠員補充か増員か」「前任はいつ辞めたか」。題は「求人票に書かれない3つ」。

「気が強い人ばかりだったらどうしよう」と不安なら、入る前に確かめられることがあります。僕が2ヶ月で辞めた薬局の求人票は、あとで読み返すと嘘は書かれていませんでした。足りなかったのは、書かれていなかったことを確かめなかった僕の方です。

  • 事務さんは何人体制か
  • 欠員補充か増員か
  • 前任の人はいつ辞めたか

今は管理薬剤師として求人を出す側にもいますが、店から本部に上げるのは欠員の理由や勤務時間帯くらいで、原稿は本部が作ります。店の人間関係は、求人票からはほとんど読めません。面接や見学のときに聞いてしまうのが確実です。

見学中に目で見るところ

大きなチェック表の絵。4行に「挨拶が返るか」「混んだ時の声」「教える係」「会話の量」。横で指をさして説明するたろう。題は「見学中に目で見るところ」。
  • 挨拶が返ってくるか
  • 混んだ時の声のかけ方
  • 新人に教える係がいるか
  • 薬剤師と事務の会話の量

混んでいる時間に、事務さん同士や薬剤師との声のかけ合いがどうなっているかは、短い見学でも案外見えます。言い方が短くても、お互いに返事が返っている店なら、忙しいだけのことが多いです。

調剤薬局事務の人間関係がどうしても合わないときの動き方

分かれ道に立つ事務さんの後ろ姿の絵。左の道の看板は「まず異動を相談」、右の道の看板は「次に別の薬局へ」。それぞれの先に小さな薬局。題は「どうしても合わないときは」。調剤薬局事務の人間関係の動き方。

相談しても変わらないなら、場所を変える手があります。まず異動、それが難しければ別の薬局、の順で考えます。

この章で解説する内容
  • 別店舗への異動を相談
  • 調剤薬局事務の別職場へ転職

別店舗への異動を相談

町の地図に点線の道がのびる絵。出発は「今の店」、行き先は「別の店舗」。道の途中に「前向きな理由」「記録も伝える」のふきだし。横で笑顔のたろう。題は「別店舗への異動を相談」。

チェーンの薬局なら、別の店舗への異動を相談できる場合があります。相手が一人の特定の人なら、店が変わるだけで楽になることも多いです。

相談するときは「通勤しやすい店を希望」など前向きな理由を先に出しつつ、困っている事実も記録と一緒に伝えておくと、話が進みやすいです。

調剤薬局事務の別職場へ転職

2つのがけに橋をかける絵。左は「今の職場」、右は「次の職場」、橋には「見学のポイント」。板をはめる事務さんと、向こう岸で応援するたろう。題は「別の職場へ転職するなら」。調剤薬局事務の転職の章。

異動先がない、会社全体の空気が合わないなら、別の薬局に移るのも選択肢です。その場合は、上で書いた見学のポイントを次の職場選びでそのまま使ってください。

「いっそ辞めようかな」と頭をよぎっている人は、調剤薬局事務を辞めた人たちのその後も読んでみてください。辞めた人が何に悩み、辞めたあとどうなったかをまとめているので、動くか残るかを決める材料になると思います。

調剤薬局事務の人間関係に関するよくある質問

白衣のクマのたろうのまわりに質問のふきだしが4つ浮かぶ絵。「本当に多い?」「誰に言う?」「直すべき?」「入る前に分かる?」。題は「人間関係のよくある質問」。調剤薬局事務の章。
調剤薬局事務に本当に気が強い人が多いんですか?

多いというより、窓口で先にクレームを受ける、少人数で逃げ場がない、といった立場のせいで、言い方がはっきりしやすい仕事だと思います。休憩中は穏やかな人もたくさんいます。

先輩事務員が気が強くて毎日しんどいです。どうすれば?

まずは業務のやり取りだけ回ればいい、と目標を下げてください。質問を整理して聞く、指摘はいったん受け取る、の2つで関係が変わることは多いです。無視や怒鳴るが続くなら、記録を残して相談に進んでください。

先輩に怒鳴られたとき、その場でどう対処すればいい?

その場で言い返すと、患者さんの前で揉めてしまいます。「確認します」と一度受けて、落ち着いてから日時と言われたことをメモしてください。繰り返すなら管理薬剤師や本部に相談を。

同僚の事務員からの嫌がらせもパワハラになりますか?

なりえます。厚生労働省は、業務の知識や経験が豊富で、その人の協力がないと仕事が回らない同僚による言動も「優越的な関係」に含まれると説明しています。上司でないからと我慢する必要はありません。

薬剤師に見下されている気がします。誰に言えばいい?

店の管理薬剤師が一番近い相談先です。いつ・どの場面で困ったかを具体的に伝えると動いてもらいやすいです。相手が管理薬剤師本人なら、本部やエリア担当の窓口に回してください。

事務さんと合わない薬剤師です。どう接すればいい?

指摘の中身が合っているなら、言い方は置いてまず受けてください。頼みごとには理由を一言添えるだけで、受け取られ方が変わります。こじれたら一対一で続けず、管理薬剤師を通して店の話にするのが無難です。

「気が強い」と周りから言われる自分は直した方がいいですか?

性格ごと変える必要はないと思います。はっきり言えるのは事務の仕事では強みです。気にするなら、指摘の前に一言クッションを入れる、人前を避けて伝える、といった言い方の部分だけで十分です。

気が強くないと調剤薬局事務はやっていけませんか?

そんなことはありません。物腰が柔らかくても、入力や会計をきちんと判断できる事務さんはたくさんいます。「気が強い」と「仕事ができる」は別物です。

人間関係が合わない職場、辞めるか我慢するか迷っています。

チェーンなら、まず別店舗への異動を相談するのが手っ取り早いです。それが難しければ別の薬局も選択肢です。体調を崩すほど我慢する前に、動ける手段があることだけ知っておいてください。

気が強い人ばかりの職場かどうか、入る前に分かりますか?

完全には分かりませんが、見学で挨拶が返ってくるか、混んだ時の声のかけ方、教える係がいるかは見えます。面接で事務さんの人数や、前任の人がいつ辞めたかを聞いておくのもおすすめです。

調剤薬局事務の「気が強い」と人間関係のまとめ

左の3つの箱と右の3つの箱を矢印でつないだ図。「言い方が強い」→「内容と頻度を見る」、「無視や怒鳴る」→「記録して相談」、「どうしても合わない」→「異動や別の薬局」。親指を立てるたろう。題は「『気が強い』と人間関係のまとめ」。

調剤薬局事務が気が強く見えるのは、窓口でクレームを先に受ける、少人数で逃げ場がない、薬剤師と責任の線が違う、という立場のせいであることが多いです。言い方の強さだけで判断せず、内容・頻度・状況と影響を確認し、必要なら記録して相談してください。

ただ、無視や怒鳴る、人格を否定するといった言動は、相手が同僚でも別の問題です。記録を残して、管理薬剤師・本部・総合労働相談コーナーの順に相談してください。

薬剤師の側も、事務さんの指摘を店の守りとして受け取り、頼むときに理由を一言添えるだけで、店の空気は変わります。それでも合わなければ、異動や別の薬局という道もあります。

合わせて読みたい
  • 事務員がレセプトで詰まる理由
  • 調剤薬局事務を辞めた人のその後
  • 薬局のお局がしんどい時の対処法
職場・働き方
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この記事を書いた人

管理薬剤師たろうのアバター 管理薬剤師たろう

調剤薬局4年→ドラッグストア2年→調剤薬局4年(現在は管理薬剤師)。転職を3回経験し、うち2回は失敗しました。3回目でようやく年収を480万円→610万円に上げられた、しくじり多めの薬剤師です。転職活動では薬剤師向けエージェントを5社すべて実際に使って比較しました。薬学部6年制卒・薬剤師国家試験は1発合格。「同じ失敗をしてほしくない」という思いで、薬剤師転職のリアルな失敗談と成功談を本音で発信しています。

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管理薬剤師たろう

管理薬剤師たろう

薬剤師歴10年・34歳。調剤→ドラッグストア→調剤と転職3回(うち2回失敗)、年収は480→610万に。エージェント5社を使い倒した実体験を発信しています。

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薬剤師の派遣・パート・正社員の求人サイト。派遣・単発や、関西エリアの求人に強い。
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3位
MC-ファーマネット
地方・派遣に強い。コーディネーターが職場の雰囲気まで教えてくれるタイプ。
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4位
アポプラス薬剤師
面談は対面か電話。面接には基本、担当が同席してくれる(公式の記載)。正社員で面接が不安な人向け。
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