白衣を着て、いつも通り処方箋をさばいて、定時で帰る。それ自体に大きな不満はない。でも、ふとした瞬間に「僕、このままでいいのかな」って思う夜、ありますよね。
僕は管理薬剤師のたろうです。薬剤師歴10年、転職は3回して、そのうち2回は失敗してます。今でこそ年収610万で落ち着きましたが、20代の頃は毎晩のように「このままでいいのか」と天井をにらんでました。
先に言っておくと、このモヤモヤは「すぐ転職しろ」のサインじゃないです。でも「放置していい」サインでもない。この記事では、その正体の見分け方と、焦らず動くための次の一歩を、僕の失敗込みで話します。
- 調剤4年→DS2年→調剤4年
- いまは管理薬剤師(34歳)
- 転職を3回経験し、うち2回は失敗。
- 3回目で年収を480万円→610万円にアップ
- 人気薬剤師向け転職エージェント5社全部利用
「同じ失敗をしてほしくない」という思いで、薬剤師のリアルを本音で書いてます。
詳しい筆者の経歴はこちら
「このままでいいのか」と薬剤師が悩むのは普通のこと
まず安心してほしいんですが、この悩みが浮かぶのは、あなたが真面目に働いてる証拠だと思います。どうでもいい仕事なら、そもそも悩まないので。
薬剤師って、3〜5年で仕事をだいたい覚えてしまう職業です。だからこそ「この先ずっとこれか」と先が見えてしまって、急に足元が不安になる。これは弱さじゃなくて、成長した人ほど通る道なんですよね。
管理薬剤師たろう僕も4年目で「給料もスキルも頭打ち」を感じて、夜に天井とにらめっこしてました。
悩みが浮かぶ薬剤師に多いタイミング
同じ悩みでも、湧いてくるタイミングは人によって違います。僕がブログのDMで体験談を集めてると、だいたい似た時期に集中してるんですよね。
下に多いパターンを並べておきます。自分が今どこにいるか、ざっくり当てはめてみてください。当てはまっても、それ自体は悪いことじゃないです。
- 入社3〜5年で仕事を覚え切った頃
- 同期の転職や昇進を知った時
- 結婚や出産で生活が変わった時
- 残業続きで心身が削れた時
僕の場合は4年目の頭打ち感と、結婚で家庭を持った時の二段構えでした。とくに家族ができると「自分の人生これでいいのか」が一気に重くなる気がします。
放置するとどうなるのか
正直に言うと、このモヤモヤを「気のせい」とフタをしても消えません。むしろ数年単位でジワジワ効いてくる感覚があります。
僕が一番もったいないと思うのは、不満を抱えたまま動かず、年齢だけ重ねてしまうパターンです。薬剤師は40代になると未経験分野への転職ハードルが上がるので、選べる手札は若いうちほど多いんですよね。
だからといって今すぐ辞めろ、とは言いません。次の章で、そのモヤモヤの中身を分解していきます。
そのモヤモヤの原因を3つに分けてみる
「このままでいいのか」は、ふわっとしてるから余計に苦しいです。だから僕はいつも、原因を3つに切り分けて紙に書くようにしてます。一つずつ見ていきましょう。
- お金(年収・将来の手取り)
- 働き方(残業・人間関係)
- 成長・やりがい(先の見えなさ)
お金の不安なのか
給料が頭打ちで上がらない、というのは薬剤師あるあるです。僕も新卒の調剤薬局では、昇給が年5千〜1万円で4年目に420万。そこから先が見えなくて焦りました。
ただ、ここは冷静になってほしいところで、お金の不満は「転職で本当に解決するのか」を先に確かめた方がいいです。年収だけ追って失敗したのが、まさに僕の1回目でした。
自分の年収が今どの位置にいるのか、相場と並べて見るとモヤモヤが少し晴れます。気になる人は薬剤師10年目の年収と手取りを覗いてみてください。年代別の手取り明細も載せてます。
働き方の不満なのか
残業が多い、人間関係がしんどい、というのも大きな原因です。これは我慢の限界が来る前に手を打った方がいい種類の悩みだと思ってます。
僕はドラッグストア併設の薬局で月残業45時間を2年やって、心も体もすり減らしました。お金は増えたのに「何のために年収上げたんだっけ」と暗い部屋でつぶやいてたのを覚えてます。
人間関係でつらい人は、人間関係がつらい薬剤師への方に、僕の対処法をもう少しくわしく書いてます。
正社員のままだと残業も勤務日数も変えづらいので、派遣に切り替える手もあります。登録して案件を見た感想は派遣会社ファル・メイトのレビューにまとめてます。
成長ややりがいの停滞なのか
お金も働き方も悪くないのにモヤつく。これが意外と厄介で、原因は「成長の止まった感じ」だったりします。同じ作業の繰り返しで、自分が伸びてる実感がない状態ですね。
この場合は転職じゃなく、認定資格や在宅・管理職など、今の場所でできる挑戦で解決することもあります。僕も現職で管理薬剤師になってから、悩みの色が少し変わりました。
3つのどれが一番大きいか、紙に書くと自分でもびっくりするくらいハッキリします。逆に、全部ぼんやり混ざってるうちは動かない方がいいかもです。
「このままでいいのか」を僕が2回こじらせた話
ここからは、僕がこの悩みをどうこじらせたかの話です。きれいな成功談じゃないので、笑いながら読んでください。
1回目は28歳。調剤4年で頭打ちを感じて「このままでいいのか」が爆発して、年収550万に釣られてドラッグストアへ飛び込みました。給料は上がった。でも、調剤に接客にレジに品出し、閉店後の作業で夜10時。気づけば心が死んでました。お金で時間と体力を売った感じです。
2回目はもっとひどい。DSを早く抜けたい一心で、30歳のときに焦って次の調剤薬局へ。求人票の「アットホームな職場です」を信じたんですよ。これが、僕の最大の黒歴史です。
現実は真逆でした。誰も目を合わせない、挨拶が返らない、定時で帰ると無言の圧。出勤前に胃がキリキリして、駐車場で車を停めたまま動けない朝もありました。結局、入社2ヶ月で辞めました。短すぎて職歴にも書けないやつです。



結婚したばかりで妻に言い出せなくて、天井をにらんで眠れない夜が続きました。
この2回で僕が痛感したのは、「このままでいいのか」を勢いで処理すると、もっとひどい場所に着地するってことです。モヤモヤ自体は悪くない。問題は、それを焦りで雑に解決しようとすること。ここ、ほんと大事です。
「残る」と「動く」を冷静に見分ける判断軸
じゃあ、どう見分けるのか。僕が3回目でやっとたどり着いた判断の軸を、残る側と動く側に分けて並べます。一つずつ見ていきましょう。
今は動かない方がいい人
不満の中身がまだぼんやりしてる人は、いったん留まるのをおすすめします。何が嫌なのか言語化できてないと、次でも同じ失敗をくり返すからです。僕の2回目がまさにそれでした。
- 不満を言葉にできていない
- とにかく今すぐ逃げたいだけ
- 今の職場で試せる挑戦が残ってる
この状態なら、まずは原因の言語化と、今の場所での小さな挑戦から。それでも晴れなければ、その時に動けばいいと思います。
動き出した方がいい人
逆に、原因がハッキリしていて、それが今の職場では構造的に解決しないなら、動き出すサインかもしれません。残業や人間関係は、個人の頑張りでは変わらないことも多いので。
- 原因が具体的に言葉にできる
- その不満が職場の構造に根ざす
- 心身に不調が出はじめている
とくに、出勤前に体の調子がおかしくなるレベルなら、我慢は美徳じゃないです。そこは僕の失敗を踏み台にしてほしいところ。動くかどうかの前に、どこを選ぶかも大事なので、薬剤師の職場の選び方も合わせて読むと迷いが減ると思います。
まず辞めずにできる「次の一歩」
「動く側かも」と思っても、いきなり辞める必要はないです。むしろ在職のまま情報だけ集めるのが、一番リスクが低くて賢いやり方だと思ってます。
僕が3回目で成功できたのは、能力じゃなくて選ぶ基準を変えたことでした。年収だけで選ぶのをやめて、職場の雰囲気を最優先にし、応募前に必ず職場見学を入れたんです。
そのとき頼ったのが転職エージェントでした。僕は全部で5社使ったんですが、一番良かったのがそのエージェントです。職場見学をすんなり手配してくれて、過去2回の失敗を正直に話しても急かさず、提示560万を交渉で610万まで上げてくれました。
正直に言うと、エージェントは担当者で当たり外れがあります。合わない担当に当たることもあるので、そこは「合わなければ変えてもらう」前提でゆるく使うのがコツです。登録したら絶対転職、でもないですしね。
「まだ転職するか決めてないのに登録していいの?」と気になる人もいると思います。結論、情報収集だけでも全然OKです。気になる人だけ、下の手順を開いてみてください。
在職のまま情報収集する手順(クリックで開く)
- 登録時に「今すぐ転職予定はない」と伝える
- 希望条件と、過去の不満を正直に共有する
- 求人を見るだけ・相場を聞くだけでも問題なし
- 気になる職場が出たら職場見学を依頼する
- 担当が合わなければ変更を申し出る
他社と比べて検討したい人は、僕が5社使った感想をまとめた薬剤師転職エージェントおすすめの方も見てみてください。合う合わないは人によるので、無理に1社に絞らなくていいです。
薬剤師「このままでいいのか」のよくある質問
- 「このままでいいのか」と思うのは甘えですか?
甘えじゃないです。仕事を覚え切って先が見えた人ほど通る道で、真面目に働いてる証拠だと僕は思ってます。
- 悩んだら、すぐ転職した方がいいですか?
いいえ。原因がぼんやりしてるうちに勢いで動くと、僕みたいに2回失敗します。まず原因を3つに分けて言葉にするのが先です。
- 給料の不満は転職で解決しますか?
解決することもありますが、年収だけ追うと働き方で潰れます。僕の1回目がそれでした。相場を確認してから判断するのがおすすめです。
- 何年目で悩む人が多いですか?
仕事を覚え切る3〜5年目が多い印象です。あとは結婚や出産で生活が変わったタイミングですね。
- 辞めずにできることはありますか?
あります。認定資格や在宅・管理職など、今の場所での挑戦で晴れることも。エージェントに在職のまま相談して情報だけ集めるのも手です。
- 転職エージェントは登録したら転職必須ですか?
必須ではないです。「今すぐ予定はない」と伝えれば、求人を見るだけ・相場を聞くだけでも使えます。
- エージェントってしつこくないですか?
担当によります。急かす人もいるので、合わなければ変更を申し出る前提で使うと楽です。僕も合わない担当を変えてもらったことがあります。
- 人間関係がつらいだけでも動いていいですか?
いいと思います。人間関係は個人の頑張りで変わりにくいので、心身に不調が出る前に手を打つのが正解だと感じてます。
- 30代後半や40代でも動けますか?
調剤や薬局なら動けます。ただ未経験分野は年齢で手札が減るので、選びたいなら早めに情報だけ集めておくと安心です。
- 結局、何から始めればいいですか?
まず不満を「お金・働き方・成長」の3つに分けて紙に書くこと。これだけで、残るか動くかがかなり見えてきます。
モヤモヤがもう「働きたくない」に近いなら、薬剤師として働きたくない人向けの記事で、資格を捨てない抜け道まで書いています。
まとめ:このままでいいのか、は止まって考えていい合図
「このままでいいのか」は、あなたが真面目に働いてきたからこそ出てくる合図です。怖がらなくていいし、勢いで処理しなくてもいい。
僕は2回こじらせて、3回目でやっと「選ぶ基準を変える」ことを覚えました。同じ遠回りをしなくて済むように、まずは原因を3つに分けるところから始めてみてください。
- そのモヤモヤは正常な合図
- 即転職のサインではない
- 放置は将来の手札を減らす
- 原因をお金・働き方・成長に分ける
- 辞めず情報だけ集めるのが賢い
- 焦って決めるのが一番の失敗
焦らなくて大丈夫です。あなたの「このままでいいのか」が、ちょっとでもラクになってたら嬉しいです。



