「薬剤師の仕事、もう飽きたな…」。朝の調剤室でふとそう思った人、たぶんあなただけじゃないです。同じ薬を同じ手順で監査して、同じ説明を口が勝手にしゃべってる。そんな自分に気づいて、ぞっとする瞬間ってありますよね。
結論から言うと、「飽きた」は危険信号でもあるけど、いきなり辞める前にできることが意外とあります。僕は転職を3回して2回失敗してるので、勢いで辞める怖さも、変えて楽になった感覚も両方知ってるつもりです。この記事では、飽きの正体と、辞める前に試せる5つを正直に書きます。
「飽きた」と思った瞬間、「自分は辞めたいのかな」と不安になった人もいると思います。飽きた=辞める、ではないので安心してください。
この記事の本題は、辞める前に今の職場で試せる5つです。そのうえで、他の業態の仕事の中身や条件を聞くだけという使い方なら、下の3社でできます。登録も相談も無料です。
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- 調剤4年→DS2年→調剤4年
- いまは管理薬剤師(34歳)
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「同じ失敗をしてほしくない」という思いで、薬剤師のリアルを本音で書いてます。
詳しい筆者の経歴はこちら
薬剤師の仕事に飽きたのは、あなたが薄情だからじゃない
まず安心してほしいのが、薬剤師の仕事に飽きるのはわりとよくある話だってことです。口に出さないだけで、同じことを感じてる薬剤師は少なくないと思います。
薬剤師の業務って、毎日の処方の中身は違っても、流れ自体は驚くほど決まってます。受付して、監査して、調剤して、投薬して、薬歴を書く。毎日たくさんの処方をさばいてると、頭はフル回転なのに心は無風、みたいな状態になりやすいです。
だから「飽きた=やる気がない・向いてない」じゃないんですよね。むしろ業務を覚えきって、余裕が出たからこそ気づく感情だったりします。そこは自分を責めなくていいと思います。
管理薬剤師たろうこう思うこと自体は、薬剤師失格のサインじゃないです。
薬剤師の「飽きた」、正体は2種類のどっちかかも
ひとくちに「飽きた」と言っても、中身を分けると対処が変わってきます。ざっくり2種類あると考えると整理しやすいです。一つずつ見ていきましょう。
刺激が足りない「マンネリ型」
業務に慣れて、新しく覚えることがほぼなくなった状態です。ミスもしないし定時で帰れる、でも面白くない。成長してる手応えがなくて、心がヒマしてる感じですね。
このタイプは、実は職場が悪いわけじゃないことも多いです。安定はしてるんだけど刺激がない。だから「新しい役割」や「新しい業態」を足すと回復しやすい気がします。
僕が新卒で入った調剤薬局Aがまさにこれでした。4年目には昇給が年5千〜1万円で頭打ちになって、給料もスキルも止まった感覚があったんです。
疲れてすり減った「消耗型」
こっちは要注意です。残業続き、人間関係がしんどい、ずっと気を張ってる。そういう状態だと、脳が「もう何も感じたくない」って省エネモードに入って、それを「飽きた」と勘違いすることがあります。
僕がドラッグストア併設の調剤Bにいた頃が、たぶんこれでした。月残業45時間で、調剤もOTC接客もレジも品出しも全部。気持ちが擦り切れて、何も楽しくなかったです。
消耗型なら、刺激を足すより先に休むか負荷を減らすのが先です。ここを取り違えると、転職してもまた同じ壁にぶつかる気がします。
薬剤師を辞める前に試せる5つ|手を付けやすい順に並べました
ここからが本題です。「飽きた=即転職」じゃなくて、その前に試せることが5つあります。今の職場のままできて、手を付けやすい順に並べました。一つずつ見ていきましょう。
- ①新しい役割を1個もらう
- ②勉強し直して武器を増やす
- ③在宅や別業務に手を挙げる
- ④働き方そのものを変える
- ⑤業態ごと変える(最終手段)
①新しい役割を1つもらう
一番手っ取り早いのがこれです。新人教育、発注の見直し、在宅の同行とか、今の職場で「やったことない係」を1個引き受けるだけで、頭の使いどころが変わります。
マンネリ型の飽きなら、これで結構持ち直すことがあります。僕も管理薬剤師になってから、面接や本部報告みたいな新しい業務が増えて、良くも悪くも飽きてるヒマはなくなりました。胃は痛いですけどね。
ただ、消耗型の人がこれをやると単純に仕事が増えてしんどいだけになります。自分がどっちのタイプか見極めてからにしてください。
どの役割を選ぶかは、「今いちばん考えずにできてる仕事」の反対側から探すと外しにくいです。たとえば、こんな感じですね。
- 投薬が流れ作業なら新人教育
- 数字に触ってないなら発注
- 調剤室から出てないなら在宅の同行
引き受けるときは、期間を決めておくのがコツです。「まず3か月やらせてください」と区切っておけば、合わなかったときに引っ込めやすいです。



期間を決めて申し出るって、任せる側から見るとどうなんだろう?
仕事を割り振る側から言うと、期間と範囲がはっきりしてる申し出は任せやすいです。うまくいかなくても元に戻せるので、こっちも「じゃあやってみて」と言いやすいんですよね。
気をつけたいのは足しっぱなしにしないことです。役割だけ増えて元の仕事が1つも減らないと、マンネリ型でも消耗型に変わります。引き受けるときに、「代わりにこの作業は誰かに回せますか」も一緒に相談してみてください。
②勉強し直して武器を増やす
認定薬剤師の取得とか、苦手な領域を本気で勉強し直すのも効きます。新しく覚えることが増えると、それだけで日々の手応えが戻ってくる感覚があります。
僕はかかりつけ薬剤師のために研修認定を取りました。学び直して在宅や疑義照会で前より深く突っ込めるようになると、同じ業務でも見える景色が変わるんですよね。
飽きの一部は「成長が止まった感覚」から来てるので、そこに手を入れるイメージです。資格の話は僕の経歴をまとめた自己紹介でも少し触れてます。
③在宅や別業務に手を挙げる
今の薬局に在宅対応や別の業務があるなら、そこに手を挙げてみるのもアリです。患者さんの自宅に行くと、調剤室で見えてた景色とはまったく違う情報が入ってきます。
僕の現職Dは在宅対応があって、これが地味に飽き対策になってます。相手の暮らしまで見えると、薬の説明にも自然と熱が入るというか。
ただ、移動や時間管理の負担は増えます。すでに消耗型の人には正直おすすめしません。余力がある人向けの一手です。
④働き方そのものを変える
残業を削る、勤務日数を見直す、パートや派遣に切り替える。働き方を変えるだけで、飽き以前に擦り切れてた気持ちが回復することがあります。
消耗型の人は、まずここを疑ってほしいです。「飽きた」と思ってたものが、ただの疲労だったってこと、わりとあります。残業を減らす具体策は薬剤師の残業を減らす方法に書いてます。
僕は年収を130万上げたときに残業も一緒に減って、娘の寝顔を見られる日が増えました。働き方が変わると、仕事への感情も変わる気がします。
変える順番は、あとで戻しやすいものからがおすすめです。
- 残業を減らす
- 勤務日数や時間帯を見直す
- 雇用形態を変える
残業の相談は、「早く帰りたいです」より中身で伝えるほうが通りやすいです。「定時のあとに残ってるのは薬歴と発注です」と言ってもらえると、シフトを組む側は人の配置や締めの時間を動かせます。
パートや派遣への切り替えは、僕自身は経験してません。なので、決める前に確かめることだけ書いておきます。
- 手取りがいくら変わるか
- 社会保険に入れるか
- 賞与と退職金の扱い
雇用形態を一度変えると、元の条件に戻すのは簡単じゃないです。先に残業と日数でどこまで軽くなるかを試してからでも、遅くないと思います。
ちなみに派遣は情報が少なくて、そこで検討が止まる人が多い印象です。中身が気になる人はファル・メイトで案件を覗いてみた記録を見てみてください。
⑤業態ごと変える(最終手段)
①〜④を試してもダメなら、業態を変える転職を考える段階です。調剤・ドラッグストア・病院・在宅、それぞれ業務も人の雰囲気も別物なので、同じ薬剤師でも飽きが一旦リセットされます。
ただ、これは一番リスクもある手です。僕みたいに焦って変えると、刺激は増えても別の地獄に当たることがあります。詳しくは次の章で正直に書きます。
業態ごとの違いや向き不向きは薬剤師の職場の選び方も参考になると思います。
①〜④を試す前から、⑤が気になっている人へ。業態を変えるかどうかは、求人の中身を知ってから決めても遅くありません。
転職エージェントには、求人票に載らない残業の実態や人員体制を、応募の前に聞いてもらえる場合があります。刺激だけを見て選ぶと、飽きの代わりに疲れを引き当てることがあります。
パートや派遣への切り替えも考えている人は、派遣・単発を扱うMC-ファーマネットの列も見てください。話を聞いて、今の職場に残ると決めてもかまいません。
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「飽きた」を理由に勢いで辞めて、薬剤師の僕は2回やらかした
ここは僕の失敗談です。飽きや不満を勢いで「辞める」に変換すると、痛い目に遭うことがあります。僕の場合は2回ありました。
1回目は28歳。新卒の調剤に「給料もスキルも頭打ち」で飽きて、年収550万に釣られてドラッグストア併設の調剤Bへ。刺激は増えました。でも残業45時間で、「何のために年収を上げたんだっけ」と思う羽目に。飽きは消えたけど、心がすり減りました。



年収が上がっても、残業45時間だと心がもたなそう…。
2回目は30歳。DSを早く抜けたくて焦って調剤Cへ。求人票の「アットホームな職場です」を信じたら、現場は誰も目を合わせない、質問しても「自分で考えて」。出勤前に胃がキリキリして、駐車場で車を停めたまま動けない朝もありました。入社2ヶ月で辞めました。短すぎて、職歴に書くのもためらう期間です。
結婚したばかりで、妻にも言えませんでした。



正直、今思い出しても情けないです。
「今がイヤだから辞める」だけで動くと、次も外す確率が高いです。
3回目でやっとうまくいったんですけど、変えたのは行き先より「選び方」でした。条件じゃなく雰囲気を最優先にして、応募前に必ず職場見学を入れて、担当に過去2回の失敗を恥を忍んで全部話した。これだけで結果がまるで違いました。
このとき入社に使ったのはファルマスタッフです。職場見学を組んでもらえて、雰囲気を自分の目で確かめてから決められたのが大きかったです。使った5社の比較は薬剤師転職エージェントの比較にまとめています。
薬剤師を辞めない方がいい人・辞めた方がいい人
飽きたからって全員が辞めるべきじゃないです。タイプによって動くべきか違うので、正直に分けて書きます。一つずつ見ていきましょう。
まだ動かない方がいい人
今の職場の人間関係や働き方に大きな不満がなくて、ただ刺激が足りないだけの人。これは①〜③の「足し算」でだいぶ変わるので、辞めるのはもったいない気がします。
あと、心がすり減ってる消耗型の人も、その状態で転職先を選ぶのは危ないです。判断力が落ちてるので、まず休むか負荷を減らすのが先だと思います。
僕の2回目の失敗が、まさに消耗したまま焦って選んだパターンでした。同じ轍は踏まないでほしいです。
動いた方がいい人
①〜④を試しても気持ちが戻らない人、給料やスキルが完全に頭打ちで先が見えない人は、業態を変える転職を考えていい段階だと思います。我慢し続けても飽きは深まる一方なので。
ただし動くにしても、勢いじゃなくて情報集めから始めてください。求人をいくつか見て、相場や別業態の中身を知るだけでも気持ちが整理されます。
転職の進め方や情報の集め方はエージェントの使い方をまとめた記事に細かく書いたので、動くと決めたらそっちを見てもらえたらと思います。
情報集めの最初の3ステップ
- 不満が飽きか消耗か書き出す
- 他業態の求人を5件眺めて相場を知る
- 気になる職場は見学してから決める
薬剤師の仕事に飽きた悩みのよくある質問
- 薬剤師の仕事に飽きたら、すぐ転職すべきですか?
-
すぐじゃなくて大丈夫です。まず飽きが「刺激切れ」か「疲労」かを見極めて、辞める前に試せる手を先に回した方が失敗しにくいです。僕は焦って2回やらかしました。
- 飽きたと感じるのは、薬剤師に向いてないからですか?
-
そうとは限らないです。業務を覚えきって余裕が出たからこそ飽きを感じることも多いので、向き不向きとは別の話だと思います。
- 飽きたまま我慢して働き続けるとどうなりますか?
-
ミスが増えたり、心が省エネモードのまま固まったりしやすいです。小さく役割を変えるだけでも違うので、完全に擦り切れる前に手を打つのがおすすめです。
- 調剤からドラッグストアに変えれば飽きは消えますか?
-
刺激は増えます。でも残業や接客の負担も増えるので、飽きが消えても別のしんどさが来ることがあります。僕がそれで消耗しました。
- 飽きを理由に転職して、面接で不利になりませんか?
-
「飽きた」とそのまま言うと印象は良くないかもです。新しい業務に挑戦したい、みたいな前向きな言い換えにすると伝わりやすいです。
- 年収を下げずに飽きを解消する方法はありますか?
-
今の職場で新しい役割を引き受けたり、在宅に手を挙げたりは年収を下げずにできます。業態を変える場合は下がることもあるので事前確認が必要です。
- パートや派遣に変えるのは逃げですか?
-
逃げじゃないと思います。働き方を変えて気持ちが回復するなら立派な一手です。消耗型の人にはむしろ向いてることが多いです。
- 飽きと燃え尽きの違いはどう見分けますか?
-
休日に回復するなら飽き寄り、休んでも何もする気が起きないなら燃え尽き寄りかもしれません。後者なら転職より先に休養を考えてください。
- 転職エージェントは飽きが理由でも使っていいですか?
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もちろん使っていいです。むしろ他業態の求人や相場を知るだけでも気持ちが整理されます。僕は5社使って情報集めに役立てました。
- 何回試しても飽きが戻らないときはどうすれば?
-
その場合は業態を変える転職を本格的に検討していい段階です。ただ焦らず、職場見学まで入れて中身を確かめてから決めてください。
「いっそ違う仕事に…」まで考え始めている人は、薬剤師を辞めて違う仕事に進んだ人の本音と年収の記事を先に読んでみてください。後悔する人としない人の分かれ目が分かります。
まとめ:薬剤師の「飽きた」は、立ち止まるサインかもしれない
薬剤師の仕事に飽きたと感じるのは、あなたが薄情だからでも向いてないからでもないです。多くの人が通る感情で、ちゃんと中身を見れば打ち手があります。
大事なのは、勢いで辞めないこと。僕は2回それで外したので、まずは辞める前にできる5つを試してほしいです。それでもダメなら、情報を集めてから動けば大丈夫です。
- 「飽きた」は普通の感情です
- 正体は刺激切れか疲労のどっちか
- 辞める前に試せる手が5つある
- 業態を変えるだけで景色が変わる
- 動くなら情報集めから始める
- 勢いで辞めるのが一番危ない
飽きは、今の働き方を見直すいいきっかけかもしれません。あなたが少しでも前を向けたら嬉しいです。
飽きが刺激切れなのか疲れなのか、まだ分からない人もいると思います。分からないうちは、動かなくて大丈夫です。
やるとしたら、他業態の求人を5件眺めるところまで。自分で探すのが面倒なら、希望を伝えて求人を紹介してもらうだけでも足ります。在職中のまま相談できて、合わなければ断れます。
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