「ドラッグストア ランキングで売上や年収を比べて、就職や転職の参考にしたい」——そう思ってこのページを開いた人が多いと思います。
僕も28歳のとき、年収550万円という数字に釣られてドラッグストア併設の調剤に転職しました。実際に2年間、DSの現場で薬剤師として働いた人間です。
この記事では、主要ドラッグストアチェーンを売上高・店舗数・薬剤師の年収・働きやすさで比較したうえで、「DSで薬剤師が働くって実際どうなの?」という本音を、僕の実体験ベースでお話しします。
数字は公式IRや各社の開示資料をもとに確認した最新値です。
細かい比較より先に「で、結局どこがいいの?」を知りたい人は、5社を使い比べた僕のおすすめランキングに先に目を通してもらうのが早いと思います。そのうえでこの記事に戻ってきてもらえれば十分です。
- 調剤4年→DS2年→調剤4年
- いまは管理薬剤師(34歳)
- 転職を3回経験し、うち2回は失敗。
- 3回目で年収を480万円→610万円にアップ
- 人気薬剤師向け転職エージェント5社全部利用
「同じ失敗をしてほしくない」という思いで、薬剤師のリアルを本音で書いてます。
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ドラッグストア売上高ランキング【最新】
まずは規模の指標として、売上高のランキングから見ていきます。ここ数年で業界は一気に再編が進み、売上1兆円を超える企業が複数登場しました。
ダイヤモンド・チェーンストアの報道によると、2025年にはコスモス薬品が初めて売上1兆円の大台を突破しています。
下の表は各社のIR資料・決算情報をもとにまとめた主要チェーンの比較です。
決算期や集計範囲(グループ全体か事業会社単体か)で数字が変わるため、ここでは「おおよその規模感」をつかむ目安として見てください。
| 順位 | 企業名 | 売上高の規模 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1 | ウエルシアHD | 約1兆円規模 | 調剤併設に強い |
| 2 | ツルハHD | 約9千億〜1兆円規模 | 北日本に強い |
| 3 | マツキヨココカラ | 約1兆円規模 | 都市・美容に強い |
| 4 | コスモス薬品 | 1兆円突破 | 九州発・食品強い |
| 5 | スギHD | 約7千億〜の規模 | 調剤・健康相談型 |
| 6 | サンドラッグ | 約6千億規模 | 低価格・効率経営 |
注目すべき動きとして、2025年12月にツルハHDとウエルシアHDが経営統合しました。イオン主導で、ツルハHDがウエルシアHDを完全子会社化する形です。
両社合算で売上2兆3千億円超・店舗数およそ5,600店規模となり、大手のドラッグストアグループが誕生しています(各社開示による)。
読者1兆円とか規模が大きすぎてピンとこないな…
就職・転職の観点では、売上の絶対額より「調剤併設に力を入れているか」「自分の住むエリアに店舗があるか」のほうが大事です。
規模が大きい=働きやすい、とは限らないので、ここは冷静に見てほしいところです。
ちなみに各社の売上構成は意外と違います。コスモス薬品は食品の比率が高く、地方の郊外で「スーパー代わりに使われるDS」という色が強い。
逆にマツキヨココカラは都市部・インバウンド・美容(化粧品)が強く、同じドラッグストアでも客層も働き方もかなり違います。
「DS」とひとくくりにできないのが、薬剤師として職場を選ぶうえで意外と見落としがちな点です。
店舗数で見る各社の勢力図と業界動向
次に店舗数です。薬剤師として働く場合、店舗数が多い=勤務地の選択肢が多い、ということでもあるので、地味に重要な指標です。
各社の最新開示をもとにすると、おおむね以下の順番になります。
| 企業名 | 国内店舗数の目安 | 調剤併設の傾向 |
|---|---|---|
| マツキヨココカラ | 約3,500店 | 調剤併設を拡大中 |
| ウエルシアHD | 約3,000店 | 併設率が非常に高い |
| ツルハHD | 約2,700店 | 併設を強化中 |
| スギHD | 約2,200店 | 調剤・健康相談型 |
| コスモス薬品 | 約1,600店 | 食品比率が高い |
| サンドラッグ | 約1,500店 | 物販効率重視 |
業界全体の流れとして、いまドラッグストアは「調剤併設型」を増やす方向に大きく舵を切っています。
たとえばウエルシアは調剤併設率が8割を超えると公表されており(同社開示)、薬剤師の採用ニーズはむしろ高まっています。
つまり、DSは「登録販売者がOTCを売る場所」というイメージから、処方箋も受ける薬剤師の職場へと変わってきているわけです。
ここが、僕が働いていた頃から一番大きく変わった点だと感じます。
勤務地の選択肢という意味では、店舗数が多い会社ほど「自宅近くで働ける」「結婚や出産でライフステージが変わっても異動で対応しやすい」というメリットがあります。
僕のように小さい子どもがいると、これは年収以上に効いてくる条件です。
あと、店舗数が多い大手は全国転勤の可能性もあるので、エリア限定の職種があるかは必ず確認しておきましょう。
薬剤師目線の年収・働きやすさ比較
DS各社は売上ランキングと、薬剤師から見た年収・働きやすさのランキングがズレやすい業界です。大手の年収目安と、給料が高い会社の共通点を絡めて見ていきます。
大手DSの薬剤師年収の目安
ここからが薬剤師にとって一番気になるところ。各社のIR(有価証券報告書)や薬剤師向け媒体の情報をもとに、薬剤師の年収レンジを整理しました。
ただし有報の「平均年収」は全社員平均で、平均年齢に大きく左右される点に注意してください。
| 企業名 | 薬剤師年収の目安 | 傾向 |
|---|---|---|
| ウエルシア | 約700〜790万円 | 平均年齢高め |
| ツルハ | 約650〜720万円 | 店長で上振れ |
| スギ薬局 | 約660〜710万円 | 昇進で上昇 |
| コスモス薬品 | 2年目で650〜700万円 | 初任給が高い |
薬キャリAGENTなどの情報によると、店長クラスになると700万円前後、エリアマネージャー級まで行くと1,000万円に届くケースもあるとされています。
調剤薬局より初任給・年収が高めなのは、DSの大きな魅力です。
年収が高い会社の共通点
年収が高めに出る会社には共通点があります。ひとつは役職手当や残業代が乗っていること。
もうひとつは平均年齢が高く、ベテラン比率が高いことです。「平均年収790万」という数字をそのまま「自分も入社後にもらえる額」と読むのは危険です。
コスモス薬品のように初任給ベースで高い会社もありますが、その場合は異動範囲(全国転勤かエリア限定か)とセットで条件が決まることが多いです。
年収だけでなく、転勤の有無まで必ず確認してください。
あと見落としがちなのが「年収のうち、どれくらいが固定でどれくらいが残業・役職手当か」という内訳です。
提示年収が高くても、その多くが残業前提だとしたら、それは実質「働いた分だけのお金」です。僕がDS時代に手にした550万も、いま振り返れば残業45時間込みの数字でした。
面談では遠慮せず、固定給と手当の内訳まで聞くのが正解です。
年収と働きやすさの両立
正直に言うと、DSの薬剤師年収が高いのには理由があります。営業時間が長く、業務範囲が広いからです。
調剤だけの薬局より拘束時間も役割も多い分、その対価として年収が上乗せされている、という構造を理解しておくべきです。



年収が高い理由が「激務だから」だとしたら、ちょっと怖いな
その不安、まさに僕が経験したやつです。次の章で、DS併設で働いた僕の正直なリアルをお話しします。
DS併設で働いた僕の本音とリアル
ここからは僕、たろうの実体験です。
新卒で入った調剤薬局Aで4年働いたあと、「給料もスキルも頭打ちだな」と感じていた28歳のとき、年収550万円という求人に目がくらんで、ドラッグストア併設の調剤Bに転職しました。
前職が420万だったので、いきなり130万アップです。
最初の給料明細を見たときは「やった、転職して正解だった」と本気で思いました。妻にも「ボーナスでちょっといいもの食べに行こう」なんて言って。…まあ、その余裕は長く続きませんでした。
調剤+OTC+レジの三足のわらじ
DS併設の調剤って、調剤室にこもっていられないんです。処方箋を捌きながら、レジに人が並べば呼ばれるし、「この胃薬どれがいいですか」とOTCの接客にも入る。
薬剤師なのにレジ打ちと品出しが日常でした。
処方箋の鑑査で集中したい瞬間に「お会計お願いしまーす」と呼ばれる。あの「あ、ちょっと待って、いま危ない作業中…」という、心臓がヒヤッとする感覚。
週の半分は遅番で、閉店後の品出しが終わると夜10時。コーヒーは1日5杯飲んでました。
月45時間残業で気づいたこと
残業は月45時間。たしかに年収は上がりました。
でも、暗い部屋に帰って一人でコンビニ弁当を食べながら、ふと「俺、何のために年収上げたんだっけ」とつぶやいた夜を、いまでも覚えています。
お金は増えたのに、それを使う時間も体力も残っていませんでした。
しんどかったのは時間だけじゃありません。
DSは薬の知識だけでなく、次のようなことまで覚えることが多くて、調剤一筋でやってきた僕には正直カルチャーショックでした。
- OTCの商品知識
- 季節の販促
- レジ締め
- 棚替え
POPを書く日もあったし、「薬剤師の専門性って何だっけ」と少し迷子になった時期もあります。
もちろん、これを「幅広く経験できて楽しい」と感じる薬剤師もいて、同期にはイキイキ働いている人もいました。本当に向き不向きの世界なんです。
これがDS薬剤師のリアルです。年収という数字だけで職場を選ぶと失敗する——僕が高い授業料を払って学んだ、一番の教訓です。
誤解しないでほしいのは、DSが悪いわけではないこと。合う人にはすごく良い職場です。
問題は、僕が「自分に合うか」を確かめずに数字だけで飛び込んだことでした。



年収のアップ幅と引き換えに、何を差し出すのか。そこまで見て決めてほしいです
薬剤師がDSに転職するときの選び方
「DSはきつい」と「DSが快適」は、選ぶ会社と店舗で本当に分かれます。向いてる人の特徴と、求人票で見抜くポイントを具体的に挙げます。
DSが向いている人の特徴
DSが向いているのは、接客が好きで動き回るのが苦じゃない人、そして年収を早く上げたい人です。OTC相談やセルフメディケーションに関わりたい、という人にも合います。
逆に「調剤業務に集中したい」「定時で帰りたい」タイプは、DS併設だとしんどく感じる確率が高いです。
当時の僕は、自分が後者タイプだと分かっていませんでした。だから合わなかった。自分がどっちのタイプかを先に言語化することが、何より大事です。
求人票で確認すべきこと
DSの求人を見るときに、僕が今なら必ず確認するのは次の3つです。年収の数字に飛びつく前に、ここを潰してください。
- レジ・品出しの担当範囲
- 1日の平均処方箋枚数と人員
- 残業の実態と転勤の有無
特に残業の実態は求人票の数字より現場の声が頼りです。「残業少なめ」と書いてあっても、僕の経験上それが本当かは現場を見ないと分かりません。だからこそ職場見学が効きます。
失敗しないための具体策
僕は転職を3回して、うち2回は失敗しました。DSで燃え尽きたあと、焦って次の調剤薬局Cに移ったら人間関係が最悪で、たった2ヶ月で退職。
これが僕の最大の黒歴史です。短すぎて職歴にも書けません。
3回目でようやく成功したのは、選ぶ基準を「年収」から「人間関係と職場の雰囲気」に変え、応募前に必ず職場見学を入れ、エージェントの担当に過去2回の失敗を恥を忍んで全部話したからです。
DSの良し悪しも、結局はこの「自分で確かめる」プロセスでしか見抜けません。
どのチェーンが自分に合うかは、求人票のスペック比較だけでは分かりません。各社の内部事情や残業の実態は、その職場を知っているエージェントに聞くのが一番の近道でした。
僕はエージェント5社を使い比べましたが、職場の雰囲気まで正直に教えてくれる担当に当たれるかで、転職の成否が変わります。
転職そのものをまだ迷っている人は、まず薬剤師の転職の基本を読んでから動くと、判断がブレにくくなります。
大再編は薬剤師の働き方をどう変える?
ウエルシア・ツルハの統合などDS業界は再編まっただ中で、選んだ会社が数年後に別ブランドということも起こりえます。再編期に転職するなら知っておきたい注意点をまとめました。
ランキングを見ていると気になるのが、いま業界で起きている大再編です。
読者の方から「巨大グループに飲み込まれて、薬剤師の働き方ってどうなるの?」という不安の声をよく聞きます。
ここは僕も他人事ではないので、現役の管理薬剤師として正直に整理します。



会社が統合したら、自分の働き方まで変わってしまうのかな…
統合で仕事はどう変わる?
ツルハ・ウエルシアの統合後グループは、薬剤師・登録販売者・管理栄養士を合わせて約5万人を抱える規模になりました(各社開示)。
これだけ大きくなると、システムや調剤の運用ルールが統合側に寄せられ、現場の手順が変わることはまず避けられません。
ただ、薬剤師の仕事そのものがすぐ消えるわけではありません。むしろ大手は調剤併設を増やす方向に動いていて、処方箋業務を担う薬剤師の採用ニーズは強いままです。
怖いのは「リストラ」より、合併後の方針変更で配属や評価制度が変わること。僕なら、統合の話が出ている会社を受けるときは、面談で「統合後の調剤方針」を必ず聞きます。
大手と中堅どちらを選ぶ?
「これからは大手に入るのが安全か」とよく聞かれますが、答えはあなたが何を優先するか次第です。
大手は教育制度・異動の選択肢・福利厚生が手厚い反面、ルールが画一的で全国転勤の可能性もあります。
逆に中堅・地域チェーンは、裁量が大きく地元で腰を据えやすい良さがあります。
再編で「トップ3以外は厳しい」という論調も見かけますが、薬剤師個人にとっては会社の順位より自分の通える範囲に良い店舗があるかのほうが、よほど現実的な判断材料です。
僕は娘がいるので、規模より「家から近くて雰囲気の良い職場」を最優先にしました。
再編期の転職の注意点
統合・買収が続く時期の転職で気をつけたいのは、入社時の条件が数年後も同じとは限らないこと。給与体系や評価制度が統合側に合わせて見直されるケースがあるからです。
求人票の年収だけでなく、いま再編のさなかにあるグループかどうかも確認しておくと安心です。
とはいえ、こうした内部の動きは外から調べてもなかなか出てきません。各社の統合後の現場がどうなっているかは、その業界に詳しいエージェントに聞くのが結局いちばん早いです。
僕も薬剤師向けの転職エージェントを使い分けて、現場のリアルを教えてもらいながら決めました。



規模に振り回されず、自分の働き方を軸に選べば大丈夫です
ドラッグストアの比較に関するよくある質問
- ドラッグストア大手はどこが年収高いですか?
-
上位チェーンは平均年収550〜650万のレンジに集まります。手当の内訳が会社で違うので、額面より「住宅手当・残業見込み」を確認すると差が見えます。
- 売上1位のチェーンが転職先として一番いいですか?
-
売上規模=働きやすさではないです。出店ペースが早すぎる会社は転勤が頻繁なので、地元定着したい人には不向きなことも。
- 調剤併設店とOTC専門店、どっちが薬剤師に楽ですか?
-
OTC専門のほうがレジ・品出し中心で体力勝負、調剤併設は専門業務中心で頭の疲労が大きいです。好みで分かれます。
- ドラッグストアから調剤薬局に戻れますか?
-
戻れます。むしろDS経験者は接客スキルを評価する調剤薬局も多いです。
まとめ:数字は規模、選ぶのは働き方
ドラッグストアのランキングを売上・店舗数・年収で見てきました。最後に、就職・転職の判断軸として大事なポイントをつまりまとめます。
- 売上1兆円超はコスモス等3社
- 店舗数1位はマツキヨ系
- 薬剤師年収は700万前後も多い
- ただし年収高め=激務になりがち
- 調剤併設は負荷が一気に増える
- 規模より自分の働き方で選ぶ
ランキングの上位は規模の証明にはなりますが、あなたが働きやすいかどうかは別の話です。僕は年収という数字に釣られて一度失敗しました。
同じ後悔をする薬剤師を1人でも減らしたい、というのがこのブログの目的です。
DSを含めて転職先を比較するなら、求人の数字だけでなく現場のリアルまで教えてくれるエージェントを使うのが結局いちばんの近道でした。
薬剤師向け転職エージェント比較で、自分に合う相談先を見つけてみてください。
どの会社が自分に向くか迷ったままなら、僕が実際に5社使って順位をつけたランキングもあわせて見てみてください。DSも含めて、まず動き出すきっかけにはなるはずです。






