「病院 薬剤師 あるある」で検索しているあなたは、病院薬剤師として働く自分や同僚に「わかる…!」と笑いたい人、あるいは「病院薬剤師ってどんな世界なんだろう」と転職先として気になっている人ではないでしょうか。
僕は調剤薬局とドラッグストアしか経験がないので、正直、病院の中は外から見ているだけです。
でも、総合病院に勤める薬剤師の友人が何人かいて、サウナや飲みで会うと、必ずと言っていいほど病院あるあるの話になります。
当直明けの謎テンション、医師への疑義照会の前に深呼吸する話、院内PHSが鳴り止まない話…。聞くたびに「世界が違うな」と笑ってしまいます。
この記事では、友人たちから聞いた病院薬剤師のあるあるを、僕の相づち付きで生々しくまとめました。読み物として楽しみつつ、最後に「病院に挑戦したくなったら」の話もします。
- 調剤4年→DS2年→調剤4年
- いまは管理薬剤師(34歳)
- 転職を3回経験し、うち2回は失敗。
- 3回目で年収を480万円→610万円にアップ
- 人気薬剤師向け転職エージェント5社全部利用
「同じ失敗をしてほしくない」という思いで、薬剤師のリアルを本音で書いてます。
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病院薬剤師の「働き方」あるある
まずは働き方まわりのあるあるから。僕が友人から一番よく聞くのが、このジャンルです。調剤薬局しか知らない僕からすると「え、そんな世界なの?」と毎回驚かされます。
当直明けの謎テンション
友人いわく、病院薬剤師あるあるの筆頭が「当直明けの謎テンション」だそうです。
夜通し当直して、ほとんど眠れていないのに、朝になると逆に妙にハイになって、どうでもいい話で爆笑してしまう。
そのままラーメンを食べて帰って、昼過ぎに気絶するように寝る…という流れがお決まりらしいです。
背景には、当直の手当が1回あたり8000円前後で、それが月に2回ほどある病院が多い、という事情があります。
眠れない夜の緊張感を抜けた反動で、テンションがバグるんでしょうね。
僕は調剤薬局で当直なんて一度もやったことがないので、この話を聞くたびに本当に同じ薬剤師という資格なのかと不思議になります。
管理薬剤師たろう当直明けでラーメン爆食い、完全に学生のノリですよね(笑)
院内PHSが鳴り止まない
もう一つよく聞くのが、院内PHSが鳴り止まない問題です。
病棟の看護師さんから「この点滴、混ぜていいやつでしたっけ?」、医師から「採用薬を確認したい」、外来から「在庫ある?」と、調製や監査をしている最中にも容赦なくかかってくる。
手が離せないタイミングほど鳴る、というのが鉄則だそうです。
友人は「集中して注射の混合をやってる時に限って鳴るんだよ」とこぼしていました。電話に出るために手を止め、また調製に戻り、また鳴る…の繰り返し。
僕の調剤薬局でも処方せん枚数が多い日は電話が多いですが、病院は複数の病棟と外来から同時にかかってくるので、密度が段違いだと言っていました。
白衣のポケットがパンパン
地味にあるあるなのが、白衣のポケットがパンパンになること。
PHS、メモ帳、ペン数本、電卓、薬の添付文書をプリントしたメモ、付箋…と、気づけば両ポケットがふくらんでいるそうです。
「白衣がだんだん片側に傾いてくる」と友人は笑っていました。
病棟を歩き回りながら仕事をするので、必要な物は全部身につけておく必要がある。デスクに戻る時間が惜しいんですね。
僕みたいに薬局のカウンター内で完結する働き方とは、そもそも体の使い方が違うんだなと感じます。
医師・チーム医療まわりのあるある
次は、病院薬剤師ならではの「人との関わり」のあるあるです。調剤薬局だと相手は患者さんと、たまに門前のクリニックですが、病院は医師・看護師・他職種と一日中やりとりします。
ここが一番、僕が「すごい世界だな」と思うところです。
疑義照会の前に深呼吸
友人が口をそろえて言うのが、医師への疑義照会の前に深呼吸する、というあるあるです。
処方に疑問があれば確認するのは薬剤師の当然の仕事なのに、相手がベテランの医師だと、電話の前で一瞬「どう切り出そう」と身構えてしまう。
これは調剤薬局でも同じですが、病院は顔の見える同じ院内の医師な分、緊張感が独特だと言います。
ある友人は「投与量がおかしいと思って確認したら、医師の意図がちゃんとあって、なるほどと納得することもある。逆に本当に入力ミスで感謝されることもある」と話していました。
言いにくくても言うのが患者さんを守る最後の砦だと割り切っているそうです。聞いていて、シンプルにかっこいいなと思いました。



ベテランの先生に電話するの、正直いまだに緊張するよ…
カンファで発言を求められる
病院薬剤師は、医師・看護師・管理栄養士などが集まるカンファレンス(治療方針を話し合う会議)に参加します。
そこで「薬の視点から何かある?」と急に振られる、というのがあるあるだそうです。感染対策や栄養サポートなど、チームによって薬剤師に求められる役割が違うのも特徴です。
友人は「黙って座ってるだけだと存在価値ゼロだから、必ず一個は薬の意見を用意していく」と言っていました。
相互作用や腎機能に応じた投与量など、薬剤師にしか言えない一言を出せた時は、めちゃくちゃ嬉しいそうです。
調剤薬局には基本ないこの感覚、正直うらやましいなと思って聞いていました。
採用薬を聞かれて板挟み
「この薬、うちの病院で採用ある?」と医師や看護師から聞かれて、ない場合に板挟みになる、というあるあるもよく聞きます。
「採用していません」と答えると「なんでないんだ」と詰められることもあって、薬剤師が決めたわけでもないのに矢面に立たされる。これは病院ならではの苦労だなと思います。
病院は採用薬(その病院で使うと決めた薬のリスト)が決まっていて、何でも置けるわけではありません。
代わりに使える同種同効薬を即座に提案できると、現場の信頼がぐっと上がるそうです。
僕の薬局でも在庫のない薬を聞かれることはありますが、「採用」という仕組みで縛られている分、病院の方がシビアだなと感じます。
病棟・調製業務のあるある
病院薬剤師の仕事の中心は、調剤室にこもることよりも、病棟業務や注射薬の調製です。
ここは調剤薬局には完全にない領域なので、友人の話を聞いていると「同じ資格でこんなに違うのか」と毎回しみじみします。
無菌調製でクリーンルーム
注射薬を点滴に混ぜる「無菌調製」は、病院薬剤師の代表的な仕事です。感染リスクを下げるため、クリーンルームという特別な部屋で、汚染を防ぐ厳密な手順で行います。
とくに高カロリー輸液や抗がん剤の調製は神経をすり減らす作業だそうです。
友人は「抗がん剤の混合は、一滴のミスも許されないから、終わると毎回どっと疲れる」と言っていました。患者さんの命に直結する調製を、無言で集中してやり切る。
この緊張感は調剤薬局では絶対に味わえないと思います。話を聞くだけで、僕は手のひらに汗をかいてしまいました。
救急が来ると一気に修羅場
救急対応のある病院だと、急患が運ばれてくると一気に修羅場になる、というあるあるも聞きます。
搬送された患者さんの状態に合わせて、必要な薬を選び、投与量を確認し、時には調製まで一気にやる。さっきまで落ち着いていた薬剤部が、数分で戦場に変わるそうです。
「救急の患者さんが落ち着いた時の安心感は、何にも代えがたい」と友人は話していました。命のやりとりの現場に薬剤師として立ち会う。
きついけれど、ここでしか得られないやりがいがあるんだろうなと、聞いていて胸が熱くなりました。僕にはとても務まらないなと正直思います。



救急が落ち着いた瞬間の「ふぅ…」って空気、想像するだけで尊いです
患者さんの名前を覚える
病棟業務では、入院している患者さんと毎日のように顔を合わせるので、自然と名前と顔、薬の内容まで覚えてしまうそうです。
調剤薬局だと一期一会の患者さんが多いので、ここも大きな違いです。退院する患者さんに「お世話になりました」と言われた時は、本当に嬉しいと友人は言っていました。
その分、容態が悪化したり、悲しい結果になった患者さんのことを引きずってしまう、という重さもあるそうです。距離が近い分、感情の振れ幅も大きい。
これは病院薬剤師ならではの、表裏一体のあるあるだなと感じます。
給料・待遇のあるある
ここは少しシビアな話。病院薬剤師と飲むと、ほぼ必ず出てくるのが「給料、調剤より低いんだよな」という嘆きです。やりがいの話とセットで、必ずこのテーマになります。
給料が調剤より低い嘆き
友人たちが口をそろえて言うのが、これ。
一般的に、ドラッグストアや調剤薬局の薬剤師が年収500万円台を超えてくるのに対し、病院薬剤師は400万円台にとどまりやすい、という現実があります。
当直や専門性を考えると、たしかに「割に合わなくない?」と感じる気持ちはよくわかります。
僕自身、新卒の調剤薬局Aで380万スタート、4年で420万と給料の頭打ちを経験して、年収に釣られてドラッグストアへ転職した過去があります(これは僕の最初の失敗談です)。
なので、給料の話になると友人にも妙に共感してしまう。お金とやりがいのバランスは薬剤師みんなの悩みなんだなと思います。



やりがいはあるんだけど、給料明細見ると毎月ちょっと凹むんだよね…
それでも辞めない理由
面白いのが、給料の愚痴を散々言った後で、結局「でも病院、辞める気はないんだよね」と言う友人が多いこと。
チーム医療の最前線にいる手応え、専門性が深まる実感、患者さんの回復を間近で見られる喜び。お金では買えないものがあるから残っている、というわけです。
もちろん、家庭の事情やライフステージの変化で、病院から調剤へ移る友人もいます。どちらが正解ということはなくて、その人が何を大事にするか次第。
僕は「やりがいで残るのも、生活のために移るのも、どっちも正解だよ」といつも言っています。
- 病院は調剤・DSより低めが現実
- 当直手当は1回8000円前後
- それでもやりがいで残る人が多い
調剤薬局あるあるとの違い
「病院 薬剤師 あるある」で検索する人の中には、調剤薬局のあるあると何が違うのか気になっている人も多いはず。ここは調剤薬局しか知らない僕の出番です。
友人の病院あるあると、僕が毎日体感している調剤薬局あるあるを並べてみると、同じ薬剤師でも別の仕事だなと驚かされます。
似た名前の薬で冷や汗
これは病院も調剤も共通の鉄板あるあるですが、名前が似た薬でヒヤッとする瞬間です。
アモキシシリンとアンピシリン、アマリールとアルマール(昔の話ですが)のように、一文字違いの薬は本当に多い。
僕も調剤薬局で、棚の隣同士に置かれた似た名前の薬を、二度三度と指差し確認する毎日です。
友人いわく、病院では注射薬にも似た名前・似たアンプルが多く、調製の前に必ず複数人で読み合わせるそうです。
取り違えは患者さんの命に直結するから、業態が違っても薬剤師の緊張感だけは同じなんだなと、話していて妙に通じ合いました。
接客があるかないか
大きく違うのが、患者さんへの接客の比重です。調剤薬局では、薬を渡しながらの服薬指導が仕事の中心で、待ち時間が長いと「まだ?」と急かされることも日常茶飯事。
僕は接客のクレーム対応も含めて、人と向き合う時間がとにかく長いです。
一方、病院薬剤師は外来の窓口対応より、病棟や医師・看護師とのやりとりが中心。友人は「カウンター越しに患者さんと長く話す機会は、調剤薬局よりずっと少ない」と言っていました。
人とどう関わりたいかで、向き不向きがはっきり分かれる部分だなと感じます。



接客が好きか、専門業務に集中したいかで選べばいいんですね
扱う薬の幅が全然違う
扱う薬の幅も大きく違います。病院は注射薬、抗がん剤、麻薬、検査用の試薬まで含めて、種類が1000品目以上に及ぶことも珍しくないそうです。
入院患者さんのあらゆる治療に対応するので、当然といえば当然ですね。
調剤薬局は、門前のクリニックや診療科に応じた薬が中心で、品目はぐっと絞られます。
僕の薬局は内科門前なので、生活習慣病の薬にはめっぽう詳しくなりますが、抗がん剤の注射はまず触りません。
深く狭くの調剤、広く浅くの病院というイメージが、話を聞いていて一番しっくりきました。
あるあるを聞いて僕が思うこと
ここからは、調剤薬局とドラッグストアしか知らない僕が、友人たちの病院あるあるを聞いてきて感じた本音です。一次情報ではなく、あくまで外から見た僕の感想として読んでください。
僕は薬剤師歴10年、34歳の管理薬剤師ですが、キャリアは調剤薬局A(新卒・4年)→ドラッグストア併設の調剤B(激務で月残業45時間)→焦って入った調剤C(2ヶ月で退職の黒歴史)→現職の調剤D、という流れです。
転職3回のうち2回は失敗しました。だからこそ「他の業態の世界」の話には、いつも本気で耳を傾けてしまいます。
友人たちの話を聞いていて思うのは、病院薬剤師は「薬剤師にしかできない仕事」の密度が圧倒的に濃いということ。疑義照会、カンファでの発言、無菌調製、救急。
どれも調剤薬局では味わえない手応えです。給料は確かに低めですが、彼らが語る目の輝きを見ていると、お金だけでは測れない満足度があるんだなと感じます。
もしあなたが今、調剤薬局やドラッグストアで「このままでいいのかな」と感じているなら、病院という選択肢を一度のぞいてみる価値はあると思います。
ただ、向き不向きはハッキリ分かれる世界だと友人たちも言っていました。自分が合うタイプか気になる人は、病院薬剤師に向いている人の特徴を先にのぞいてみると、飛び込む前のミスマッチを減らせると思います。
逆に病院薬剤師の方が「給料の壁」で悩んでいるなら、調剤やDSへの転職で生活を立て直す手もあります。業態を変える転職は、薬剤師の大きな武器です。
ただ、僕みたいに焦って業態を変えると失敗します。僕が2ヶ月で辞めた調剤Cは、求人票の「アットホームな職場」を信じて、職場の雰囲気も確かめずに飛びついた結果でした。
業態を変えるなら、なおさら職場見学と内部の情報収集が必須です。そこで頼りになるのが転職エージェントでした。
僕がエージェントを使ってどう立て直したかは、薬剤師の転職の進め方でも詳しく書いています。
病院も含めて、どの業態が自分に合うかは、複数のエージェントに相談して求人を比べてみるのが一番の近道です。
僕が実際に5社使って比較した結果は、薬剤師転職エージェントのおすすめにまとめています。自分に合う1社を見つける参考にしてください。
病院薬剤師あるあるに関するよくある質問
- 病院薬剤師は本当に給料が安いんですか?
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新卒〜30代前半までは調剤薬局より50〜100万低めです。40代以降に管理職に上がると差は縮まります。
- 当直って本当にあるんですか?
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急性期病院だとあります。月3〜4回が平均で、明け休みと手当が付きますが、生活リズムは崩れがちです。
- 病院から調剤薬局に移っても給料は上がりますか?
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上がります。同年代で50〜150万のアップ事例を、僕の周りでも複数見てきました。
- 病院薬剤師は将来性ありますか?
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DI業務や治験のスキルは他職種に転用しやすく、製薬メーカー転職にも有利です。年収より経験を取りに行く時期と割り切ると活きます。
あるあるとして笑って書きましたけど、毎日いると笑えない日もあります。
もう限界かも、という人は病院薬剤師を辞めたいのは逃げじゃないで出口を整理しています。
まとめ:病院薬剤師あるあるは「濃さ」の証
病院薬剤師のあるあるを、友人たちの声と僕の相づちで紹介してきました。
当直明けの謎テンション、鳴り止まないPHS、疑義照会前の深呼吸、無菌調製の緊張、救急の修羅場、そして給料の嘆き。
どれも、薬剤師という仕事の奥深さを映していて、聞くたびに僕は刺激をもらっています。
あるあるに「わかる!」と笑えた人も、「病院ってこんな世界なんだ」と興味が湧いた人も、その気持ちは大事にしてほしいです。
もし病院という働き方に挑戦したくなったら、転職という形で十分に実現できます。焦らず、職場見学とエージェントを味方にして、自分に合う一歩を選んでください。
- 当直明けは謎にハイになる
- 疑義照会前は毎回緊張する
- 院内PHSが鳴り止まない
- 給料は調剤より低めが本音
- でもやりがいは別格と言う
- 興味が湧けば転職で挑戦可






