「二人目を産んだら、薬剤師の仕事って続けられるのかな…」。これ、うちの薬局で働くママ薬剤師さんが、二人目を考えはじめた頃に漏らしてた言葉です。僕は管理薬剤師として、子育てしながら働く薬剤師さんのシフトを何人も組んできました。あと自分も二人目こそいないけど、長女の送り迎えで一日が溶ける感覚は身に染みてます。
結論から言うと、二人目でも薬剤師の仕事は続けられます。でも「今のままの働き方で」とは限らないんです。詰むかどうかは根性じゃなくて、職場の条件と働き方の選び方でほぼ決まります。
この記事では、二人目で薬剤師を続けられる人・きつくなる人の分かれ目、続けるための現実的な選択肢を、夫目線も混ぜながら正直に話します。
- 調剤4年→DS2年→調剤4年
- いまは管理薬剤師(34歳)
- 転職を3回経験し、うち2回は失敗。
- 3回目で年収を480万円→610万円にアップ
- 人気薬剤師向け転職エージェント5社全部利用
「同じ失敗をしてほしくない」という思いで、薬剤師のリアルを本音で書いてます。
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二人目で薬剤師の仕事を続けられるかは「職場の条件」でほぼ決まる
まず一番伝えたいのは、続けられるかどうかは本人の頑張りより職場の柔らかさで決まるってことです。同じ二人目でも、回る人と詰む人の差はだいたいここにあります。
薬剤師は資格職なので、辞めても戻りやすい。だから「一回辞める」も選択肢に入るんですが、続けたいなら見るべきポイントがあります。一つずつ見ていきますね。
続けられる人の職場は「急な休みOK」の空気がある
子どもが二人いると、発熱の回数がほぼ倍になります。上の子が治った頃に下の子がもらってくる、みたいなのが冬は普通に起きるんですよね。
このとき「すみません今日休みます」が言いやすい職場かどうかが、続くか詰むかの分かれ目になります。制度として有給があっても、空気が許さない職場だと結局メンタルがやられます。
うちの薬局でも、子持ちのスタッフが多い時期は「休んでも回るシフト」を先に組むようにしてました。人数に余裕がある職場ほど、二人目でも続けやすいです。
時短や勤務時間の調整がきくか
二人目が小さいうちは、フルタイムだと送り迎えだけで一日が終わります。保育園が2園に分かれることもあって、移動時間がバカにならないんですよね。
なので時短勤務や、シフトの開始時間を後ろにずらせるかは大きいです。法律上は子が3歳まで時短を求められますが、現場が嫌な顔をするかは別問題。ここは入る前に確認しておきたいところです。
逆に、一人薬剤師の職場や常にギリギリ人数の薬局は、時短を出しにくい。そういう職場だと二人目で詰みやすいので注意です。
通勤距離と保育園からの近さ
地味だけど一番効くのが、これです。職場が遠いと、保育園からの呼び出し電話が鳴ったときに詰みます。
二人目がいると呼び出しの頻度も上がるので、「何かあったら15分で迎えに行ける距離」かどうかは死活問題。年収より通勤を優先して職場を選ぶ人、二人目以降は本当に増えます。
職場が近いってだけで気持ちの余裕が全然違う、ってのは現場のママ薬剤師さんがよく言ってました。続けられるかを考えるなら、まず地図を開いてみてください。
管理薬剤師たろう正直、二人目の壁って「やる気」より「距離と人数」なんですよね。
二人目で「詰む」のはこんなパターン
続けられる条件の裏返しなんですが、詰みやすいパターンも先に知っておくと回避できます。当てはまるなら、続ける前提を少し見直したほうがいいかもしれません。
頼れる人がゼロでフルタイムを続けようとする
これが一番きついパターンです。実家も義実家も遠い、夫も激務で当てにできない、それでフルタイム、となると二人目はかなり厳しい。
病児保育やシッターという手はありますが、毎回は使えないし費用もかさみます。誰も頼れない状況なら、働き方そのものを軽くする発想に切り替えたほうが続きます。
「私が頑張れば」で乗り切ろうとすると、たいてい体か心が先に音を上げます。これは性格の問題じゃなくて、単純に手の数が足りてないだけなんですよね。
夫の家事育児がほぼ戦力外
夫の側から正直に書くと、ここで詰む家庭、めちゃくちゃ多いです。一人目まではワンオペでなんとか回っても、二人目で完全に破綻する。これ、現場で何人ものママ薬剤師さんが言ってました。
僕も長女が生まれたとき、最初は「手伝う」感覚でいて妻にめちゃくちゃ怒られました。手伝うじゃなくて、お前の子だろ、と。今思えばその通りで、自分が当事者になってなかったんですよね。
あなたが薬剤師を続けられるかは、パートナーが当事者になれるかにかかってる部分が大きいです。これは制度でもエージェントでも解決できない、家の中の話なんですよね。
職場に「子持ちは迷惑」の空気がある
制度はあるのに、休むと舌打ちされる、時短だと陰口を言われる。こういう職場は二人目で確実に折れます。
僕は転職で2回失敗してて、2回目は求人票が「アットホーム」なのに現場が真逆という職場でした。雰囲気って入ってみないと分からないんですよね。子持ちで続けたいなら、職場の空気は条件以上に大事です。
もし今そういう職場にいるなら、続けられないのはあなたのせいじゃないです。職場を変えるだけで全部解決することも、わりとあります。
続けるための現実的な選択肢4つ
「続けられる/詰む」がわかったところで、じゃあ具体的にどう続けるか。フルタイム維持だけが正解じゃないので、選択肢を並べておきます。
- 時短フルタイムで雇用を維持
- パートで時間を最優先
- 派遣で高時給×自由シフト
- 働きやすい職場へ転職
どれが正解ってわけじゃなくて、家庭の状況で選ぶものです。一つずつ見ていきましょう。
時短フルタイムで雇用を残す
今の職場が悪くないなら、まずは時短で雇用を維持するのが無難です。社会保険や昇給のベースを残せるのが大きいんですよね。
下の子が小学校に上がる頃にフルタイムへ戻す、という長い設計も組めます。一回辞めると正社員に戻りにくいので、続けられるなら籍は残しておくほうが後で楽です。
ただ、時短にすると収入は当然下がるし、肩身の狭さを感じる職場もある。そこは正直あります。
パートで時間を最優先にする
「とにかく家庭を回したい」ならパートが一番ラクです。薬剤師のパートは時給が高めなので、週3でもそこそこの収入になります。
子どもの行事や長期休みに合わせてシフトを組めるのが強み。下の子が落ち着いたら社員に戻す、という戻り方もできます。
デメリットは、ボーナスや退職金がないことと、責任ある仕事を任されにくいこと。キャリアを止めたくない人には物足りないかもしれません。
派遣で高時給と自由シフトを取る
意外と知られてないのが派遣という手です。時給2,500〜3,000円前後と高めで、勤務日も自分で決めやすい。
人間関係を一定期間でリセットできるのも、子持ちには地味にありがたいポイントです。合わない職場に長く縛られずに済みます。
ただ契約満了で次を探す手間があるのと、雇用の安定感は社員に劣ります。安定を取るか自由を取るかで分かれますね。派遣の中身は派遣薬剤師のメリット・デメリットをまとめた記事で詳しく書いてます。
どの会社に登録するかで、出てくる案件の中身はわりと変わります。僕が登録して求人を確認したときの話は派遣に強いファル・メイトのレビューに書きました。
働きやすい職場へ転職する
今の職場が「子持ちに冷たい」タイプなら、続け方を工夫するより職場を変えたほうが早いです。世の中には子育て世代に慣れた薬局がちゃんとあります。
面接で「お子さんの体調不良のときどうしてますか」と聞いて、嫌な顔をしない職場を選ぶ。これだけで二人目の続けやすさが激変します。
転職の進め方はママ薬剤師の転職で両立できる職場の条件を書いた記事にまとめたので、職場選びで迷ったら覗いてみてください。
二人目で薬剤師を続けるには「パートナーの当事者化」が効く
ここは僕自身の反省も込めて、家の中の話をさせてください。続けられるかは、職場と同じくらいパートナーの動き方で決まります。これ、立場が逆の僕が言うので説得力ないかもですが。
長女が生まれた頃、僕は管理薬剤師になりたてで残業も多くて、正直家のことは妻任せでした。で、ある夜に妻が「私だけがしんどいのはおかしい」って泣いて、初めてハッとしたんですよね。
そこから僕は送りは僕、迎えは妻と固定で分けました。「気づいたほうがやる」だと結局気づける妻ばかりがやることになる。だから役割で先に切ったんです。
あと大きかったのは、僕自身が残業を減らす方向で動いたこと。年収を交渉しつつ、家に早く帰れる職場を選んだら、二人目を考える余裕も出てきました。お金のために体を壊す働き方って、家庭ごと削るんですよね。我ながら気づくのが遅かったです。
パートナーが「手伝う」から「当事者になる」へ変わるだけで、続けられる確率はかなり上がります。送り迎えを役割で先に分ける、みたいな具体の一手を、二人目の前に話し合っておけると強いですよ。
続けるか迷ったら、まず情報だけ集めておくのが正解
二人目の妊娠が分かった段階だと、まだ続けるか辞めるか決め切れないと思います。それで全然いいんです。先に決めなくても、選択肢だけ見えてると気持ちがラクになります。
おすすめは、今の職場で時短・パートに切り替えられるか確認しつつ、外に「子育てしやすい職場」がどれくらいあるかも並行で見ておくこと。比べる材料があると、続けるにしても辞めるにしても納得して選べます。
このとき自分で全部探すのは大変なので、僕はエージェントに「子持ちで二人目も考えてる」と正直に伝えて、条件に合う求人だけ出してもらう使い方をしました。職場の雰囲気や時短の実情まで教えてくれる担当だと、地雷をかなり避けられます。
僕は転職でエージェントを5社使ったんですが、一番良かったのがそのエージェントでした。職場見学をセットしてくれて、急かさずに雰囲気まで教えてくれたのが大きかったです。子育てと両立したい人には特に合うと思います。
もちろん今すぐ転職する必要はなくて、登録して話を聞くだけでも「自分の場合は続けられそう」の手応えはつかめます。他社との比較や使い方は薬剤師転職エージェントおすすめをまとめた記事も参考にどうぞ。
- 二人目を妊娠中ですが、いつ職場に伝えるべきですか?
安定期に入る頃が一般的です。シフト調整や引き継ぎが必要なので、早めに伝えたほうが職場も対応しやすく、自分も働きやすくなります。
- 二人目でフルタイムは無謀ですか?
無謀ではないですが、頼れる人や夫の協力がある前提です。サポートがゼロならフルタイムより時短やパートのほうが続けやすいです。
- 時短勤務はいつまで取れますか?
法律上は子が3歳になるまで請求できます。職場によっては小学校就学までなど独自に延長していることもあるので、就業規則を確認してみてください。
- 育休明けに元の職場に戻りにくいです。
人間関係や雰囲気が原因なら、戻るより別の職場を探したほうがラクなこともあります。資格職なので転職先は見つかりやすいです。
- パートだとキャリアが止まりませんか?
一時的には止まります。ただ下の子が落ち着いてから社員に戻る人は多く、ブランクが短ければキャリアへの影響は思ったより小さいです。
- 子どもの発熱で休みがちなのが不安です。
二人いると発熱の回数は増えます。だからこそ「急に休んでも回る人数の職場」を選ぶことが、続けるうえで一番効きます。
- 二人目を機に一度辞めるのはアリですか?
アリです。薬剤師は復職しやすい職種なので、数年離れても戻れます。無理して心身を削るより、いったん離れる選択も悪くないです。
- 派遣は子持ちでも本当に使えますか?
シフトの自由度が高いので子持ちと相性は良いです。ただ契約満了ごとに次を探す手間があるので、安定を最優先する人には向かないかもしれません。
- 夫が激務で協力が見込めません。
その場合は働き方を軽くするか、病児保育やファミサポなど外の手を確保しておくのが現実的です。一人で抱える前提では続きにくいです。
- 続けられる職場かどうか、入る前に見抜けますか?
面接で子持ちスタッフの割合や急な休みの対応を聞くと雰囲気が読めます。エージェント経由なら内部事情まで教えてもらえることもあります。
まとめ:二人目でも薬剤師は続けられる、続け方を選べばいい
二人目で薬剤師を続けられるかは、根性じゃなくて職場の条件と働き方の選び方でほぼ決まります。今のままが無理でも、時短・パート・派遣・転職で道は普通にあります。
そして夫がどれだけ当事者になれるか。ここも正直、職場と同じくらい大事です。一人で抱え込まないでくださいね。
- 二人目でも薬剤師は続けられる
- 続くかは働き方の選び方次第
- 詰む原因は職場の硬さ
- 時短・パート・派遣で回せる
- 合わない職場なら動くのも手
迷ってる段階なら、まず情報だけ集めて選択肢を見える化しておくのがおすすめです。それだけで、二人目への不安はけっこう軽くなりますよ。





