結婚が決まった薬剤師さんから、よく聞かれます。「結婚したら仕事って、辞めるべき?続けるべき?」って。
僕は34歳の既婚薬剤師で、薬剤師歴は10年目。今は管理薬剤師をやってます。自分は男なので「結婚で辞めるか」を直接悩んだわけじゃないんですが、職場で結婚を機に辞めた人・続けた人・働き方を変えた人を何人も見てきましたし、自分自身も子どもが生まれた前後で働き方をかなり見直しました。
先に言っておくと、この問いに「全員これが正解」って答えはないです。でも、判断するための軸はけっこうハッキリしてます。そこを最初にお伝えしますね。
- 調剤4年→DS2年→調剤4年
- いまは管理薬剤師(34歳)
- 転職を3回経験し、うち2回は失敗。
- 3回目で年収を480万円→610万円にアップ
- 人気薬剤師向け転職エージェント5社全部利用
「同じ失敗をしてほしくない」という思いで、薬剤師のリアルを本音で書いてます。
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薬剤師は結婚で辞める?続ける?まず二択をやめる
このテーマで悩む人の多くが、「フルタイムで続ける」か「スッパリ辞めて専業」かの2つだけで考えてます。でも、ここが一番もったいないところなんです。
薬剤師という資格は、その2つの間に選択肢がたくさんあります。時短、週3パート、派遣、在宅中心の職場への転職。だから本当の問いは「辞めるか続けるか」じゃなくて、どの働き方なら無理なく続けられるかなんですよね。
管理薬剤師たろう白か黒かで決めようとするから苦しくなる気がします。
なぜ「辞める/続ける」だけだと苦しいのか
フルタイム継続は収入もキャリアも守れますが、家事育児との両立がきつくなりがちです。逆に完全に辞めると、家庭は回るけど収入が一気に落ちて、後で「やっぱり戻りたい」となったときに勘が鈍ってます。
つまり両極端はどっちもリスクがある、ってことなんです。だからこそ間の選択肢を最初から外さないでほしいんですよね。
僕が職場で見てきた中でも、「辞めるか迷ったけど週3に変えた人」が一番ストレスなく長続きしてた気がします。
薬剤師ならではの強み=細く続けやすい
薬剤師は時給が高めなので、週3のパートでも月10万円以上は普通に届きます。フルタイムじゃなくても、家計の柱の一本くらいにはなるんですよね。
あと国家資格なので、ブランクがあっても求人自体は途切れにくいです。これは他の仕事にはなかなかない強みだと思います。
だから「いったん細く続けて、落ち着いたらまた増やす」っていう調整がしやすい職業なんです。この前提を知ってるだけで、判断はだいぶ楽になります。
辞めるか続けるかの判断軸は3つ
とはいえ「間を取れ」だけだと決められないですよね。実際に判断するときの軸は、大きく3つに絞れます。一つずつ見ていきましょう。
- 収入(辞めて家計が回るか)
- 時間(両立できる勤務か)
- 将来(戻れるか・後悔しないか)
軸1:辞めても家計が本当に回るか
まず冷静に、自分が辞めたあと家計が回るかを数字で見てください。薬剤師の収入は世帯の中でも大きいことが多いので、抜けると想像以上に響きます。
たとえば年収500万円前後あった人が完全に辞めると、月の手取りで30万円近く減る計算になります。これを配偶者の収入だけで吸収できるか、が最初の関門です。
ここが厳しいなら、辞める前にまず時短やパートを検討したほうがいい、という結論になりやすいです。
軸2:今の職場で両立できる勤務か
次に、今の職場が結婚後の生活と両立できるかです。残業が多い、土日固定で出勤、急なシフト変更が多い職場だと、続けたくても物理的にきつくなります。
僕はドラッグストア併設の調剤で月残業45時間の職場にいた時期があって、あれは家庭との両立なんて無理だったなと今でも思います。職場の忙しさは、辞める理由にも続けられる理由にもなるんですよね。
だから「薬剤師を辞めたい」んじゃなくて「この職場がきついだけ」なケースは、転職で解決することも多いです。
軸3:将来また働きたくなったとき戻れるか
最後が一番見落とされがちで、将来の自分のことです。今は「辞めたい」気持ちが強くても、子育てが落ち着いた数年後に「やっぱり働きたい」となる人は多いです。
薬剤師は復職しやすいとはいえ、完全に離れる年数が長いほど、薬の知識や調剤の勘は鈍ります。新薬もどんどん出るので、ブランクが長いと最初は不安になるんですよね。
なので「将来も働く可能性が少しでもあるなら、細くでも繋いでおく」ほうが、後の自分は楽になりやすいです。
辞めたほうがいい人・続けたほうがいい人
軸がわかったところで、タイプ別にざっくり整理しておきます。あくまで傾向なので、自分に近いほうを参考にしてください。
いったん辞める・大きく減らすのが向く人
配偶者の収入だけで家計が十分回る人、転勤帯同で土地が定まらない人、心身が限界で一度立て直したい人は、思い切って辞めるのもアリです。無理して続けて潰れたら元も子もないので。
ただ完全に辞める場合でも、年に数回の単発バイトくらいは繋いでおくと、戻るときのハードルが下がります。「ゼロにしない」のがコツかなと思います。
あと、辞める前に有給消化や退職のタイミングだけはちゃんと押さえておいてくださいね。ここは損しやすいポイントなので。
続ける・働き方を変えて残すのが向く人
収入を落としたくない人、キャリアを途切れさせたくない人、もともと仕事が嫌いじゃない人は、続ける方向で考えたほうが後悔しにくいです。
その場合も、今の職場のまま無理に頑張るんじゃなくて、両立しやすい職場に変えてから続けるのが現実的です。家庭に理解のある調剤薬局なんかは、探せばちゃんとあります。
結婚を機に「続けるために転職する」のは、逃げでも何でもなくて、むしろ賢い選択だと僕は思ってます。
既婚男性薬剤師の僕が両家庭を見て思うこと
ここは僕個人の話なので、軽く聞き流してもらってもいいです。でも、たぶん参考になる部分もあるかなと。
うちは僕が32歳のときに長女が生まれて、今2歳です。僕自身は仕事を続けてるんですが、子どもが生まれた前後で働き方をかなり見直しました。それまで残業まみれだった時期があって、娘の寝顔しか見られない日が続いたとき、「これは何か違うな」と思ったんですよね。
で、転職で残業の少ない職場に移ったら、夕方に娘が「おかえり!」って走ってくる日が増えました。あの体温と重みは、正直お金じゃ買えないなと。仕事を続けるか辞めるか以前に、家族との時間を守れる働き方かがめちゃくちゃ大事だと痛感しました。
職場の同僚で、結婚を機にフルタイムから週4の時短に変えた女性薬剤師がいるんですが、その人は「収入は減ったけど心に余裕ができた」って言ってました。逆に、意地でフルタイムを続けて毎朝ピリピリしてた人もいて…どっちが幸せかは、正直その人次第だなと思います。



続けるにしても辞めるにしても、無理してる時点でたぶん何か間違ってます。
あと、これは自戒も込めてですが、配偶者がいる場合は一人で抱え込まず、家計と家事の分担を先に話し合っておくのが大事です。うちはここで一回ぶつかったので…。先に決めておけば、辞める続けるの判断もだいぶクリアになります。
続けるなら職場選びで迷わないために
「続ける/働き方を変えて残す」を選ぶなら、次の壁は職場選びです。ここで失敗すると、せっかく続けてもまたしんどくなります。
僕は過去に転職で2回失敗してて、特に2回目は求人票の「アットホーム」を信じて入ったら、現場が真逆で2ヶ月で辞めました。求人票だけだと、両立できる職場かどうかは正直わからないんですよね。
3回目でやっと成功したんですが、決め手は職場見学を必ず入れたことと、担当の人に「家庭と両立したい」って希望を最初から正直に伝えたことでした。このとき使った中で僕が一番良かったのが薬剤師転職エージェントの比較で、職場の雰囲気まで教えてくれて地雷をかなり避けられました。
結婚後の両立しやすい職場って、自分で求人サイトを眺めてるだけだと見分けがつきにくいです。「残業少なめ・時短OK・家庭に理解あり」みたいな条件は、内部事情を知ってる担当に聞くのが一番早いんですよね。急かさない担当を選んでください。
エージェントの選び方そのものに迷ったら、5社使った僕のおすすめ比較も置いておきます。複数登録して、合わない担当は遠慮なく変えてもらうのがコツです。
よくある質問
- 薬剤師は結婚で辞めるのと続けるの、結局どっちが多いですか?
完全に辞める人より、時短やパートに切り替えて続ける人のほうが多い印象です。資格を活かして細く繋ぐ選択がしやすいからだと思います。
- 辞めても薬剤師はまた復職できますか?
国家資格なので求人自体は途切れにくく、復職しやすい職業です。ただブランクが長いほど勘や新薬の知識が鈍るので、最初は不安を感じやすいです。
- ブランクは何年までなら戻りやすいですか?
明確な線引きはないですが、数年単位で完全に離れるほど戻るときの不安は増えます。年数回の単発バイトなどでゼロにしないでおくと、心理的なハードルが下がります。
- 続けたいけど今の職場がきついです。辞めるしかないですか?
その場合は薬剤師を辞めるより、両立しやすい職場への転職を先に検討してください。職場が原因なだけで、薬剤師の仕事自体が嫌なわけじゃないケースは多いです。
- パートでもどれくらい稼げますか?
薬剤師は時給が高めなので、週3勤務でも月10万円以上は届くことが多いです。フルタイムでなくても家計の柱の一本にはなります。
- 転勤族の配偶者がいて土地が定まりません。どうすれば?
派遣や単発の働き方なら、引っ越し先でも求人が見つかりやすいです。完全に辞めるより、土地に縛られにくい働き方を選ぶ手があります。
- 辞めると決めたら、退職前にやることはありますか?
有給消化と退職のタイミングは先に押さえてください。ここを雑にすると損しやすいです。可能なら次の働き方の目処も立ててから動くと安心です。
- 続ける場合、配偶者とは何を話し合えばいいですか?
家計の分担と家事育児の分担を先に決めておくのがおすすめです。ここが曖昧なまま続けると、後でモヤモヤが溜まりやすいです。
- 男性薬剤師は結婚で辞める悩みはないですよね?
辞める方向で悩む人は少ないですが、働き方を見直す人はいます。僕も子どもが生まれた前後で残業の少ない職場に移しました。性別問わず両立は課題です。
- 迷って決められないときは、どっちにすべきですか?
迷うなら、いったん細く続ける(時短・パート)を選ぶのが無難です。後から増やすのは辞めて戻るより楽なので、選択肢を残せます。
まとめ:薬剤師は結婚で辞めるか続けるか
「辞めるか続けるか」の二択で考えると苦しくなります。薬剤師には間の選択肢がたくさんあるので、まずはそこを思い出してほしいです。
- 辞める/続けるの二択をやめる
- 第3の道=時短・パートで続ける
- 判断軸は収入・時間・将来の3つ
- 限界なら辞めてもゼロにしない
- 続けるなら両立職場に変える
- 迷うなら細く続けるが無難
収入・時間・将来の3つで自分のケースを見て、辞めるにしてもゼロにしない、続けるにしても無理しない。この2点さえ押さえれば、大きく後悔することはないかなと思います。
もし続ける方向で職場を探すなら、両立しやすい職場かどうかは中の人に聞くのが早いです。僕の失敗込みの体験はこちらの自己紹介記事にまとめてあるので、よかったら。あなたが無理のない働き方を選べますように。





