「薬剤師だけど、もう職場に行くのがしんどい」「心療内科で適応障害って言われた…休職ってできるの?」。そう思ってここに来た人へ、最初に言いますね。
休職は、できます。薬剤師でも普通に取れます。お金も、傷病手当金という形でだいたい給料の3分の2くらいは出ます。だから「生活が詰むから無理して働き続ける」必要は、まずないんです。
僕は管理薬剤師のたろうです。実は2ヶ月で潰れて逃げ出した職場が一つあって、その時の自分はたぶん診断書をもらいに行く一歩手前でした。だからこの記事は、制度の説明だけじゃなく、潰れかけた側の本音も混ぜて書きます。
- 調剤4年→DS2年→調剤4年
- いまは管理薬剤師(34歳)
- 転職を3回経験し、うち2回は失敗。
- 3回目で年収を480万円→610万円にアップ
- 人気薬剤師向け転職エージェント5社全部利用
「同じ失敗をしてほしくない」という思いで、薬剤師のリアルを本音で書いてます。
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薬剤師が適応障害で休職するのに必要なものは診断書1枚
「休職って、どうやって始めるの?」がたぶん一番知りたいところですよね。手順はそんなに複雑じゃないので、先に流れだけ押さえちゃいましょう。
ざっくり言うと、心療内科か精神科で診断を受けて、診断書をもらって、それを職場に出す。これで休職に入れます。薬剤師だから特別な手続きがいる、ということはないです。
まず心療内科か精神科で診断を受ける
体が動かない、眠れない、職場のことを考えると吐き気がする。こういう状態が続いているなら、まず受診です。内科じゃなくて心療内科か精神科で大丈夫です。
「適応障害くらいで病院なんて大げさかな」と僕も当時思ってました。でも、医者が「これは休んだ方がいい」と判断したら、それはもう立派な休む理由なんです。自己判断で我慢する必要はないですよ。
ちなみに「適応障害じゃなくてうつかも」と感じてる人や、休職と退職のどちらで止まるか迷ってる人は、うつで限界が来る前に確認したい判断軸の記事も読んでおくと、自分が今どのラインにいるか整理しやすいと思います。
初診だとその日に診断書が出ないこともあります。1〜2回通院してから書いてもらう流れになることもあるので、早めに動いた方が楽です。
診断書を職場に提出して休職に入る
診断書には「適応障害により〇ヶ月の休養を要する」みたいに書かれます。これを薬局長なり本部なりに出せば、基本的に会社は受理します。拒否はまずできません。
提出は手渡しじゃなくてもよくて、郵送やメールでも進められる職場が多いです。もう顔を合わせるのもしんどい、という人は、その旨を伝えて郵送にしてもらってもいいと思います。
「言い出しにくい」で先延ばしにするのが一番きついです。診断書がある時点で、あなたは権利を行使してるだけなので、堂々と出して大丈夫です。
管理薬剤師たろう診断書を出すまでが一番こわいけど、出したら案外あっさり受理されることが多いですよ。
休職中のお金は傷病手当金で給料の約3分の2が出る
休職を考える時、ほとんどの人が一番不安なのはお金だと思います。「無給で1ヶ月過ごすなんて無理」って。ここを先に潰しておきましょう。
健康保険に入って働いている薬剤師なら、休職中は傷病手当金がもらえます。ざっくり給料の3分の2くらい。これがあるから、休んでも即生活が詰む、という事態にはなりにくいです。
いくらもらえる?いつまで?
金額の目安は、月給の約3分の2です。月30万の人ならだいたい月20万くらい、というイメージ。手取りそのままではないですが、家賃と生活費はなんとかなる水準の人が多いはずです。
もらえる期間は、同じ病気で通算最長1年6ヶ月。けっこう長いです。「焦って数日で復帰しなきゃ」と思い込まなくて大丈夫、ということでもあります。
この「1年半まで大丈夫」を知ってるだけで、気持ちがだいぶ楽になる人が多いと思います。僕が潰れかけた時にこれを知ってたら、もう少し冷静に動けたかもなと。お金の不安が減るだけで、休む決断のハードルってかなり下がるんですよね。
あと、最初の連続3日間(待期期間)は対象外で、4日目以降から支給されます。細かいですが、最初の数日は出ないんだな、くらいに覚えておけばいいかと。
申請は会社経由が基本で意外と手間は少ない
傷病手当金の申請書は、本人・会社・医師の3者が記入する形になっています。なので一人で全部やるわけじゃなくて、会社の総務や担当が動いてくれることが多いです。
「申請が面倒くさそう」と身構える人が多いんですが、やってみると思ったよりシンプルです。医師欄は通院先で書いてもらえますし、不明点は加入してる健康保険組合に聞けば教えてくれます。
下に大まかな流れを置いておくので、気になる人だけ開いてください。本文を追うのに必須ではないです。
- 傷病手当金の申請の流れ(開いて確認)
- 会社か健保組合から申請書を入手する
- 本人欄を記入する
- 通院先で医師欄を書いてもらう
- 会社に勤務状況の欄を書いてもらう
- 健保組合へ提出し約1ヶ月で振込
2ヶ月で潰れて逃げた僕が今だから言えること
ここからは僕の話です。制度の説明より、こっちの方が刺さる人がいるかもしれないので。
30歳の時、ドラッグストアの激務から逃げたくて、焦って調剤薬局に移ったんです。求人票には「アットホームな職場」って書いてあって。でも入ってみたら真逆でした。
朝、駐車場で車を停めたまま動けなかった
誰も目を合わせてくれない。挨拶しても返ってこない。質問すると「自分で考えて」。定時で帰ろうとすると、無言の圧がすごい。そういう職場でした。
2ヶ月目くらいから、出勤前に胃がキリキリするようになって。ある朝、職場の駐車場に着いたのに、車のドアを開けられなくて、ハンドル握ったまましばらく動けなかったんですよね。あれ、今思うとけっこうヤバかったなと。
結婚したばかりで、妻に「職場がつらい」とも言えなくて。夜、天井をにらんだまま眠れない日が続きました。あの頃の自分に「それ、病院行っていい状態だよ」って言ってあげたいです。
休職じゃなく退職を選んだけど、後悔はある
結局僕は、休職じゃなくて2ヶ月で辞める道を選びました。短すぎて職歴に書けないくらいの期間です。今でも「あれは早まったかな」と思う部分はあります。
でも一つだけ、はっきり言えることがあって。あのまま我慢して働き続けてたら、もっと深く潰れてた気がするんです。逃げたこと自体は、間違ってなかったかなと。
あなたが今、休職か退職かで迷ってるなら、まずは休職で「一回止まる」方をおすすめしたいです。辞めるのはいつでもできるので。止まってから考えても、全然遅くないんですよ。
当時の細かい話は転職で2回やらかした自己紹介の記事にも書いてるので、僕がどんな人間か気になる人は読んでみてください。
休職する前に知っておきたい正直なデメリット
休職をすすめる流れで書いてきましたが、いいことばかりじゃないので、引っかかりそうな部分も正直に置いておきます。
ここを知らずに休職して「思ってたのと違った」となるより、先に知っておいた方が安心して休めると思うので。
手取りは減るし、職場に戻りにくさは残る
傷病手当金は給料満額じゃないので、休職中は手取りが減ります。ボーナス査定にも響くことがあるので、家計はある程度引き締めが必要かもしれません。
あと正直に言うと、適応障害で休んだ後、同じ職場に戻るのは気まずさが残りがちです。薬局は人数が少ないので、休んだことが筒抜けになりやすいんですよね。これは薬剤師ならではのつらさかもしれません。
だから僕は、無理に元の職場に戻ることにこだわらなくていいと思ってます。原因がその職場なら、戻ったらまた同じことになりますし。気まずさを我慢して戻って、また体調を崩したら本末転倒ですよね。
あと、休職中はどうしても「自分は社会から取り残されてる」みたいな焦りが出てきます。これがけっこうしんどい。でもその焦りに負けて中途半端なタイミングで戻ると、また潰れる。ここは気持ちと体調を切り分けて考えたいところです。
休職が向かない・急いだ方がいいケースもある
休職が万能というわけでもなくて、人によっては合わない場合もあります。たとえば、休んでも原因が職場に固定されてて、戻る前提だと結局しんどい、というパターン。
あと、症状が重くて「ハンドル握って動けない」を超えるレベルなら、休職の前にまず受診と治療が先です。順番を間違えないでほしいなと。次の3つに当てはまる人は、特に早めに動いた方がいいです。
- 朝、体が動かない日が続いている
- 職場を考えると涙や吐き気が出る
- 眠れない・食べられない状態が続く
休職明けは「戻る」より「環境を変える」が現実的
休職して少し回復してくると、次に来るのが「で、このあとどうしよう」という悩みです。ここを先回りで考えておきましょう。
選択肢はざっくり、元の職場に戻る・別の薬局に移る・薬剤師以外も考える、の3つ。どれが正解ってわけじゃないですが、原因が今の職場にあるなら環境を変える方が再発しにくいです。
焦って次を決めると、僕みたいにまた失敗する
これは声を大にして言いたいんですが、しんどい状態のまま焦って次の職場を決めると、また同じ失敗をします。僕がまさにそうでした。激務から逃げたい一心で、雰囲気を確かめずに地雷を引いたので。
休職中に少し回復してから、落ち着いて職場を選ぶ。これだけで失敗の確率はぐっと下がります。急がないことが、実は一番の再発防止策かもしれません。
同じように人間関係で潰れかけた人向けに人間関係がつらい薬剤師向けの対処法もまとめてるので、合わせて読むと整理しやすいと思います。
次こそ職場見学で「空気」を確かめてから決める
3回目の転職で僕が変えたのは、応募前に必ず職場見学を入れたことです。求人票の「アットホーム」は当てにならないので、自分の目で空気を確かめる。これに尽きます。
この時、職場見学のセッティングや「過去に潰れた経験」を担当に正直に話せたのが、僕の場合はそのエージェントでした。エージェント5社使った中で、急かさずに見学を組んでくれたのがここだったんですよね。
休職明けで体力がない時に、自分で求人を探して見学交渉までやるのはしんどいです。そこを代わりにやってくれる相手がいると、だいぶ楽になります。詳しい使用感は薬剤師転職エージェントの比較に本音で書いてます。
もちろん今すぐ転職を決める必要はなくて、まずは休んで回復が最優先です。情報だけ眺めておく、くらいの距離感でいいと思います。
- 薬剤師は適応障害で本当に休職できますか?
できます。医師の診断書があれば職場は基本的に受理します。薬剤師だから取れない、ということはないです。
- 休職にはどれくらいの診断期間が書かれますか?
1ヶ月から始まることが多いです。回復具合を見て延長や短縮を医師が判断するので、最初の期間にこだわりすぎなくて大丈夫です。
- 傷病手当金は退職しても受け取れますか?
一定の条件を満たせば退職後も受け取れる場合があります。詳しくは加入している健保組合に確認するのが確実です。
- 管理薬剤師でも休職できますか?
できます。役職に関係なく休む権利はあります。代わりの管理者を立てる必要は出ますが、それは会社が対応すべきことです。
- 休職したことは転職先にバレますか?
休職歴を自分から言わなければ、基本的に転職先に自動で伝わることはないです。職務経歴書に書く義務もありません。
- 休職中に転職活動をしてもいいですか?
体調が回復してきたら情報収集を始めるのはありです。ただ、無理は禁物なので、まずは休むことを優先してください。
- 休職の言い出し方がわかりません。
診断書を出すだけで大丈夫です。理由を細かく説明する必要はなく、医師の指示で休む、と伝えれば十分です。
- 休職してそのまま辞めてもいいですか?
問題ないです。休んでみて「やっぱりこの職場は無理」と思ったら、退職に切り替えても大丈夫です。
- 復帰したらまた同じ職場に戻りますか?
原因が職場にあるなら、別の薬局に移る方が再発しにくいです。戻ることにこだわらなくていいと思います。
- どのタイミングで転職を考えればいいですか?
休職して回復し、落ち着いて判断できる状態になってからで十分です。焦って決めると失敗しやすいので急がないでください。
まとめ|薬剤師が適応障害で休職するのは逃げじゃない
適応障害で休職を考えるのは、弱さでも甘えでもないです。むしろ、自分を守るための真っ当な選択だと僕は思ってます。
診断書1枚で休めるし、傷病手当金でお金もある程度なんとかなる。無理して潰れる前に、一回止まる。止まってから、ゆっくり次を考えればいいんです。
- 薬剤師でも休職は普通に取れる
- 診断書1枚あれば手続きできる
- 傷病手当金で給料の約2/3
- 最長1年6ヶ月もらえる
- 無理して続ける方が危ない
- 復帰先は今の職場じゃなくていい
あの朝、駐車場で動けなかった自分にもし会えるなら、「休んでいいよ、お金もなんとかなるから」と伝えたいです。同じところで立ち止まってる人に、この記事がそのひと言の代わりになれば嬉しいです。





