こんにちは、管理薬剤師のたろうです。28歳でドラッグストア併設の調剤薬局に転職して、月45時間の残業で潰された経験があります。今は現職Dで残業ほぼゼロ、平日も家族と夕食を取れる生活です。
「薬剤師って残業多いの?少ないの?」、これは業態と職場で激変します。同じ調剤薬局でも、繁忙期は月40時間残業の店舗と、年中残業ゼロの店舗があります。残業の量は、薬剤師個人の頑張りより、職場の構造で決まる部分が大きいです。
この記事では、現職で残業を減らすテクニックと、転職で根本解決する考え方の両方を書きます。
細かい話より先に結論だけ押さえたい人は、5社使ってわかった薬剤師エージェントおすすめランキングに目を通してもらうのが早いです。残業を絞った求人をどこで探すかが、ここで大体わかると思います。
- 調剤4年→DS2年→調剤4年
- いまは管理薬剤師(34歳)
- 転職を3回経験し、うち2回は失敗。
- 3回目で年収を480万円→610万円にアップ
- 人気薬剤師向け転職エージェント5社全部利用
「同じ失敗をしてほしくない」という思いで、薬剤師のリアルを本音で書いてます。
詳しい筆者の経歴はこちら
薬剤師の残業はなぜ多くなる?業態別の構造
調剤薬局:1日の処方箋枚数で決まる
調剤薬局の残業は、1日の処方箋枚数で決まることが多いです。1日40〜80枚なら定時退勤可能、100枚を超えると残業が出始め、150枚以上だと毎日残業が当たり前になります。
薬局かDSかで給料も働き方もズレるので、自分が何を優先するかを先に決めておくと選びやすいです。
ドラッグストア:閉店時間が決定的
DSは閉店時間が22時のところが多く、薬剤師の遅番だと帰宅が23時。閉店後の品出し・調剤室の片付け・翌日の準備で平均1〜2時間の残業が発生します。月45時間は珍しくない。
病院:シフト+夜勤・当直
病院薬剤師は基本的に当直・夜勤があるので、残業の概念とは別の働き方になります。月の総労働時間で見ると、夜勤手当はつくけど生活リズムが大きく崩れる。
有給についても、取りやすさは現場の空気で全然違ってきます。求人票の数字より、面接で雰囲気を探るほうが正確だなと感じています。
企業薬剤師:会社員的な月20〜40時間
製薬企業・CRO・卸の薬剤師は会社員的な働き方で、月20〜40時間程度の残業が一般的。ただしカレンダー通りの休みなので、年間休日は調剤より多めです。
僕の現職Dでは月平均で残業10時間前後に収まっていますが、調剤A時代は月40時間近くいっていた時期もありました。職場ごとの差はかなり大きいです。
現職で残業を減らす5つのテクニック
①自分の業務と他人の業務を分ける
管理薬剤師になると、他人の業務まで巻き取りがち。「これは新人の業務」「これは事務スタッフの業務」と線引きするだけで、残業が月5〜10時間減ります。
管理職になると見える景色は変わるものの、現場に立つ時間は減るので、純粋に薬剤師の仕事をしたい人にはちょっと物足りないかもしれません。
②応需パターンを覚えて先回り準備
「月曜は内科の処方が多い」「金曜の夕方は花粉症の処方が増える」みたいなパターンを掴むと、先回り準備で時間を稼げます。これは経験で身につくスキル。
資格より日々の経験値のほうが効くケースも多いので、過剰に焦らなくていいかなと最近は思っています。
③定期処方のテンプレート化
在宅対応・施設対応の定期処方は、患者ごとにテンプレ化して、月1で更新するだけにする。これで在宅対応の調剤時間が大幅短縮できます。
長女がまだ2歳なので、僕も家庭とのバランスは結構気にしています。同じ世代の薬剤師は同じところで悩んでいる人が多い印象です。
④電子薬歴のショートカット活用
薬歴入力は1患者2〜5分かかる業務。よく使う文章をショートカット登録すると、入力時間が半分に。電子薬歴の機能を使い倒すだけで、毎日30分浮きます。
⑤「持ち帰り仕事」を断る勇気
在庫管理や薬歴の家での記入は、サービス残業の温床。「自宅では仕事しない」を徹底すること。これは個人の意識だけで変えられる部分です。
僕の現職Dでは、上の5つを徹底して、管理薬剤師なのに残業月5時間以下を維持してます。職場が許す範囲ですが、技術で減らせる部分は確実にあります。
残業が少ない薬局の特徴5つ
構造的に残業が出にくい薬局を見極めるチェックポイント。
- ①営業時間が9〜19時程度:閉店後の業務が少ない
- ②1日処方箋40〜80枚:捌ききれる枚数
- ③スタッフ数に余裕がある:1人欠けても回る体制
- ④電子薬歴・自動分包機など設備が新しい:作業時間が短縮できる
- ⑤管理薬剤師の在籍年数が長い:定着率が高い=業務量が適正
残業が多くなる薬局の特徴
- ①DS併設で営業時間が22時まで:閉店後業務が確実
- ②1日処方箋150枚以上:捌くだけで定時を超える
- ③スタッフが慢性的に不足:1人欠けると残業が連鎖
- ④設備が古い:手作業が多い分時間がかかる
- ⑤管理薬剤師が頻繁に交代している:離職率が高い兆候
転職で残業を根本解決する方法
現職での効率化には限界があります。月45時間以上の残業が常態化してるなら、転職が最短ルート。僕も結局これで解決しました。
職場見学で繁忙期の実態を確認
応募する前に職場見学を入れて、繁忙期の処方箋枚数・スタッフの動きの忙しさ・電話の頻度を確認します。求人票の「残業少なめ」を信じすぎず、現場で確認するのが鉄則。詳しくは職場見学チェックリスト。
面接で「残業の実態」を具体的に聞く
「直近3ヶ月の平均残業時間」「繁忙期の最大残業時間」「残業代の支給率」を具体的に聞きます。曖昧な答えしか返ってこない薬局は要注意。
長女がまだ2歳なので、僕も家庭とのバランスは結構気にしています。同じ世代の薬剤師は同じところで悩んでいる人が多い印象です。
エージェントに残業ゼロと伝える
担当者に「月の残業10時間以内に絞ってほしい」と明確に伝えると、ピンポイントの求人が出てきます。担当者は内部情報を持ってるので、地雷を避けてくれる。
長女がまだ2歳なので、僕も家庭とのバランスは結構気にしています。同じ世代の薬剤師は同じところで悩んでいる人が多い印象です。
残業を減らしたい薬剤師におすすめのエージェント
「残業ゼロ・土日休み」の求人を集中的に探してくれるエージェントを選ぶのがコツ。
僕が3回目で使ったそのエージェントは、職場の残業実態・繁忙期の状況まで開示してくれて、職場見学で現場を確認させてくれる。残業に悩む薬剤師の相談先として最適でした。
薬剤師の残業に関するよくある質問
Q. 残業代は法定通り支給されますか?
チェーン薬局は基本的に法定通り。個人薬局では「みなし残業」「サービス残業」もあり、ここは事前に確認が必要。求人票の「みなし残業時間」が長すぎる薬局は要注意。
ちなみに僕自身、サービス残業が月45時間まで膨らんでいた時期があって、これって違法じゃないの?と本気で調べた経緯があります。そのときの体験と、出ない残業代をどう考えたかは残業代が出ないのは違法か体験談にまとめたので、同じ状況の人はのぞいてみてください。
Q. 管理薬剤師は残業代がつきません
「管理職」扱いで残業代がつかない薬局もあり、これは慣例的に問題視されてます。実態として残業が長いのに残業代ゼロなら、転職を考えるラインかも。
Q. 在宅対応の薬局は残業多いですか?
在宅対応の薬局は、訪問の時間調整で残業が出やすい傾向。ただし営業時間内で完結する設計の薬局もあるので、職場見学で確認を。
残業時間で職場を選ぶのは正解?
正しいです。年収より残業時間の方が生活の質に直結します。「年収80万UPで残業月30時間増」は普通に損な取引です。
- 残業を減らすには、まず何から手をつければいいですか?
自分の業務と他人の業務を線引きするところからがおすすめです。管理薬剤師だと特に巻き取りがち。僕はこれだけで月5〜10時間は減りました。それでも回らないなら、それは個人じゃなく職場の構造の問題です。
- 効率化だけで残業ゼロにできますか?
正直、難しいです。効率化で減らせるのは体感2割くらい。残り8割は営業時間や処方箋枚数といった職場の構造で決まるので、月45時間が常態化してるなら転職のほうが早いと思います。
- 残業が少ない薬局はどう見分ければいいですか?
営業時間が9〜19時くらいで、1日の処方箋が40〜80枚に収まる店は残業が出にくいです。あとスタッフに余裕があるか、管理薬剤師が長く居着いてるかも目安。求人票より職場見学で空気を見たほうが正確です。
- ドラッグストア併設だとやっぱり残業は多いですか?
多くなりやすいです。22時閉店だと閉店後の片付けや翌日準備で1〜2時間は残りがち。僕もDS併設で月45時間に潰されました。給料は高めなので、何を優先するか次第ではあります。
- 面接で残業時間を聞いたら印象が悪くなりませんか?
大丈夫です。むしろ「直近3ヶ月の平均残業」みたいに具体的に聞くほうが誠実に映ります。曖昧な答えしか返ってこない店のほうが要注意。そこで濁す職場は入ってからもしんどいことが多いです。
- 求人票の「残業少なめ」は信じていいですか?
そのまま信じないほうがいいです。繁忙期は別、という店が多いので。応募前に職場見学を入れて、処方箋枚数やスタッフの動きを自分の目で見るのが鉄則かなと思います。
- 管理薬剤師は残業代が出ないと聞きました。本当ですか?
「管理職」扱いで出さない店は実際あります。慣例的に問題視されてる部分です。残業が長いのに残業代ゼロなら、それは転職を考えるラインだと僕は思います。
- 残業を減らしたいなら年収は下がる覚悟が必要ですか?
必ずしもそうじゃないです。僕は前職560万の提示を交渉で610万にしつつ残業も減らせました。業態と店の選び方次第なので、年収と労働環境はセットで見るのがコツです。
- エージェントに残業を減らしたいと伝えても大丈夫ですか?
むしろ最初に伝えるべきです。「月10時間以内」みたいに数字で言うとピンポイントの求人が出てきます。担当は内部情報を持ってるので、地雷っぽい店を避けてくれることも多いです。
- 転職してまた残業の多い店に当たらないか不安です。
その不安は普通です。僕も2回失敗してます。減らすコツは「職場見学を必ず入れる」「直近の残業実態を担当に聞く」「条件だけで決めない」の3つ。これをやるだけで外す確率はかなり下がります。
まとめ:残業の8割は職場の構造で決まる
薬剤師の残業は、個人の効率化より、職場の構造(業態・営業時間・処方箋枚数・人員配置)が決定要因です。現職で月45時間以上が常態化してるなら、効率化より転職の方が早い。
職場見学で繁忙期の実態を確認すれば、残業の少ない薬局はちゃんと見つかります。
関連記事として、勤務時間の実測は勤務時間記事、職場の選び方は職場の選び方、ストレス対処はストレス対処法もどうぞ。
で、いざ転職で残業を断ち切ろうとなったとき、どこに相談するかで結果がけっこう変わります。僕が5社を実際に使って当たり外れを比べた感想は薬剤師転職エージェントの本音ランキングに正直に書いたので、店選びで失敗したくない人は見てもらえればと思います。

