薬剤師の仕事って、ほぼ一日中立ちっぱなしですよね。夕方になると足の裏がジンジンして、家に帰る頃には腰まで重い。僕も新人の頃は「これ、みんな平気なの?自分だけ体力なさすぎ?」と本気で悩んでました。
結論から言うと、立ちっぱなしで疲れるのは薬剤師あるあるです。体力の問題じゃないし、放っておくと足腰がもたなくなるのも事実。でも、靴やインソール・ちょっとした動き方で軽くできるし、そもそも立つ時間が短い職場もあります。
歴10年・調剤もドラッグストアも在宅もやってきた僕が、足腰がもたなかった当時の話と、今やってる対策、職場ごとの差まで正直に書いていきます。
- 立ちっぱは薬剤師あるある
- 体力でなく環境の問題
- 靴とインソールで激変する
- DSは特に立つ時間が長い
- 座り作業多めの職場もある
- 我慢し続けなくていい
薬剤師が立ちっぱなしで疲れるのは普通?あるあるです
まず安心してほしいのが、立ちっぱなしでヘトヘトになるのは薬剤師なら誰もが通る道だってこと。あなたの体力の問題じゃないです。
調剤室って座って仕事するイメージを持たれがちなんですが、現実はほぼ立ちっぱなし。理由がいくつかあるので、ここで整理しておきます。
調剤も投薬もずっと立ちっぱなし
処方箋を受け取って、棚から薬をピッキングして、監査して、投薬カウンターで説明して。この流れ全部が立ち作業なんですよね。座る場面がそもそも組み込まれてない。
レセコン入力のときくらいは座れそうなものですが、忙しい時間帯は患者さんが途切れないので、入力もカウンターに立ったまま。僕の体感だと、勤務時間の8割以上は立ちっぱなしでした。
椅子が置いてある薬局もありますが、「座ってると暇に見える」みたいな空気があって、結局立ってる人が多い。これは職場の文化次第なところもあります。
硬い床と体の固定で足腰にくる
つらさの正体は「立ってること」そのものより、硬い床の上でほぼ同じ姿勢のまま動かないことだと思ってます。歩き回るより、同じ場所に立ち続けるほうが足には地味にこたえるんですよね。
調剤室の床ってだいたいタイルやクッション性の低い素材で、足裏への衝撃が逃げない。夕方には足の裏が熱を持ったみたいにジンジンしてました。
あと、下を向いて手元の作業を続けるので、腰も固まる。立ちっぱなしの疲れは足だけじゃなく腰・むくみまでセットで来るのが厄介なところかなと。
管理薬剤師たろう「自分だけしんどい」じゃなくて、構造的にしんどい仕事なんですよ。
立ちっぱなしの疲れを今日から軽くする対策
環境は簡単に変えられなくても、自分の足回りとちょっとした動きは今日から変えられます。僕が10年かけて試して、これは効いたなというものを順番に紹介します。
- 靴とインソールを変える
- 着圧ソックスでむくみ対策
- すきま時間に重心を動かす
一つずつ見ていきます。お金をかけずにできるものから、ちょっと投資するものまであります。
靴とインソールを真っ先に見直す
正直、一番効いたのはこれです。立ち仕事のつらさの大半は足元で決まると言ってもいいくらい。
僕はずっと安いスリッポンで適当にやってたんですが、クッション性のあるスニーカータイプに変えて、さらにクッション性のインソールを入れたら夕方の足の疲れが体感で半分くらいになりました。もっと早くやればよかったと。
ポイントは、靴は午後の足がむくんだ状態に合わせて少しゆとりを持って選ぶこと。サイズがきついと夕方つらくなります。職場のドレスコードで革靴指定なら、インソールだけでもかなり変わるので試してみてください。
着圧ソックスとこまめな水分
足のむくみがひどい人は、着圧ソックス(医療用やスポーツ用の弱めのやつ)を試す価値があります。夕方のパンパン感が軽くなる人が多いです。
僕も妻に勧められて履き始めたんですが、最初は締め付けが慣れなくて微妙でした。でも数日で慣れて、帰宅後の足の重さが減った気がします。締め付けすぎは逆に良くないので弱圧から。
あと意外と見落としがちなのが水分。忙しいとトイレを我慢して水を控えがちですが、これがむくみや疲れを悪化させることもあるので、こまめに飲んだほうがいいです。
すきま時間に重心とふくらはぎを動かす
同じ姿勢で固定されるのが足腰に来る原因なので、こまめに動かすだけでだいぶ違います。お金もかからないので今日からどうぞ。
カウンターで待ってる数十秒の間に、つま先立ちを数回したり、左右に重心を移したり。ふくらはぎを動かすと血が巡って足のだるさが抜けやすいです。僕は誰も見てない隙にこっそりやってます。
休憩時間に座ったら足を少し高くする、帰宅後に壁に足を上げて数分休ませる、これも地味に効きます。完全には消えないけど、何もしないよりは確実にマシになる感じです。
足腰がもたなかった僕の職場別リアル
ここからは僕の体験談です。同じ薬剤師でも、職場が変わると立ちっぱなしのつらさって全然違うんだなと身をもって知りました。
新卒の調剤薬局から、ドラッグストア併設、そして今の在宅対応ありの薬局まで。足腰への負担で言うと、けっこう差がありました。
DS時代が一番足腰に来た
断トツでキツかったのが、28歳で転職したドラッグストア併設の調剤です。調剤だけじゃなくOTCの接客もレジも品出しもあって、とにかく立って動きっぱなし。
閉店後の品出しで重いケースを運んでると夜10時、月の残業は45時間。家に帰って靴下を脱ぐと足首にゴムの跡がくっきり残ってて、ふくらはぎを押すと痛い日もありました。「お金は増えたのに体がもたない」って暗い気持ちになってましたね。
正直あの頃は対策も何も知らなくて、ただ耐えてただけ。今思えば靴を変えるだけでもだいぶ違ったはずなんですが、当時は余裕がなかったです。
在宅対応の今は座る時間が増えた
今の職場は在宅対応もやってるので、患者さんのお宅へ訪問する移動の時間や、書類仕事でデスクに座る時間が前より増えました。一日ずっと立ちっぱなし、ではなくなったんです。
移動で歩くのは疲れるんですが、同じ場所に立ち続けるあのジンジンする疲れとは種類が違って、僕にはこっちのほうが合ってました。管理薬剤師の仕事で発注や薬歴のチェックを座ってやる時間もあるので、足腰の負担はDS時代より明らかに減ってます。
もちろん訪問先で立って説明する場面もあるし、ゼロにはならない。でも「職場を変えたら立つ時間って減らせるんだ」と実感できたのは大きかったです。これは後で詳しく書きます。
立つ時間が少ない薬剤師の職場・働き方
対策をやり尽くしても足腰が限界、という人もいると思います。そういうときは、立つ時間が構造的に少ない職場へ動くのも全然アリです。
ただ「座れる職場=楽」とも限らないので、向き不向きも正直に書いておきます。代表的なものを見ていきます。
座り作業が多めの職場
立ち時間が少ないのは、デスクワーク中心の職場です。製薬企業のMRや、CRO・治験コーディネーター、本社の管理部門あたりは座って仕事する時間が長い傾向。
同じ調剤でも、患者さんの少ない門前や在宅メインの薬局なら、レセコンや薬歴で座る時間を取りやすいです。逆に、処方箋枚数が多くて回転の速い薬局やDSは、座る暇がないと思っておいたほうがいいかも。
気になる業態がある人は、こういう専門の解説記事もあるので参考にしてみてください。
座れる職場が向かない人もいる
ここは正直に言っておきます。座り作業中心の職場が全員に合うわけじゃないです。
ずっと座ってると今度は肩こりや眼精疲労、運動不足が気になる人もいるし、MRやCROは患者さんと接する調剤の仕事とはやることが大きく変わります。「体は楽になったけど、やりがいを感じない」となる人もいる。
あと、立ち時間を減らしたいだけなら、まずは在宅対応ありの調剤くらいの「ほどよく動く職場」から検討するのが現実的かなと思います。いきなり異業種までいくと年収やキャリアの話も絡んでくるので、そこは慎重に。
職場を変えるか迷ったときの考え方
立ちっぱなしがつらくて転職を考えるなら、僕の失敗談を先に聞いてほしいです。焦って職場だけ変えても、別のしんどさが待ってることがあるので。
僕は転職を3回して、うち2回は失敗してます。だからこそ、立ち仕事のつらさで動くときの注意点をお伝えできるかなと。
焦って決めると別の地獄が待つ
僕の2回目の転職は、DSの激務から早く抜けたい一心で焦って決めました。年収を下げてでも、とにかく今の場所から出たかった。
結果、求人票の「アットホーム」は真っ赤な嘘で、人間関係が最悪の薬局でした。出勤前に胃がキリキリして、駐車場で車を停めたまま動けない朝もあって、入社2ヶ月で辞めました。立ち仕事のつらさから逃げたつもりが、もっと別のつらさにハマったわけです。
だから「立ちっぱがつらい」を理由に動くなら、次の職場が本当に立ち時間が少ないのか、雰囲気はどうか、ちゃんと確かめてから決めてほしいです。同じ後悔をしてほしくない。
職場見学とエージェントの使い方
3回目でようやく成功したんですが、やったことはシンプルで、応募前に必ず職場見学を入れて、自分の目で「座る場面があるか」「忙しさはどれくらいか」を確かめました。空気って、その場に立たないと分からないんですよね。
このとき僕はエージェントを5社使い比べたんですが、職場見学のセッティングや職場の雰囲気情報が一番しっかりしてたのが調剤特化のエージェントでした。担当が「立ち時間が気になる」って僕の本音をちゃんと汲んでくれて、急かさずに合う求人を探してくれたのが助かりました。
立ちっぱなしの少ない職場って求人票だけじゃ分からないので、内部事情を知ってる人に聞くのが結局一番早いです。エージェントの選び方や各社の評判は、別の記事で忖度なしにまとめてます。
- 立ちっぱなしで足が痛いのは私だけ?
あなただけじゃないです。薬剤師は勤務時間の大半が立ち作業なので、ほぼ全員が足腰のつらさを経験します。体力の問題ではなく仕事の構造の問題です。
- 立ち仕事の疲れに一番効く対策は?
靴とインソールの見直しが一番コスパがいいです。クッション性のある靴とインソールに変えるだけで、夕方の足の疲れが体感でかなり軽くなります。
- 調剤室には椅子はないんですか?
置いてある薬局もありますが、忙しいと座る暇がなかったり、座りづらい空気の職場もあります。座れるかは職場の文化と忙しさ次第なところがあります。
- 着圧ソックスは効果ありますか?
むくみがひどい人には効く場合が多いです。ただ締め付けが強すぎると逆効果なので、弱めの圧から試すのがおすすめです。合わない人もいます。
- ドラッグストアは立ち時間が長いですか?
長いです。調剤に加えてOTC接客・レジ・品出しがあるので、僕の経験では一日中動きっぱなしでした。立ち時間を減らしたいなら向かないかもしれません。
- 座って働ける薬剤師の仕事はありますか?
MRやCRO、本社の管理部門はデスクワーク中心です。調剤でも在宅メインや患者数の少ない門前なら座る時間を取りやすいです。
- 在宅対応の薬局は楽になりますか?
同じ場所に立ち続ける疲れは減ります。移動で歩く疲れはありますが、種類の違う疲れなので僕には合っていました。立ちっぱなしよりはマシでした。
- 立ち仕事がつらくて転職してもいい?
アリです。ただ焦って決めると別のつらさにハマることがあります。次の職場の立ち時間や雰囲気を職場見学で確かめてから動いてください。
- 座れる職場のデメリットは?
座りっぱなしで肩こりや運動不足が出る人もいます。MRやCROは仕事内容が大きく変わるので、やりがいの面で合わない人もいる点は知っておいてください。
- むくみがひどいのは病気ですか?
立ち仕事によるむくみは多くの人にありますが、片足だけ極端に腫れる・痛みが強いなど気になる症状があれば、自己判断せず医療機関を受診してください。
まとめ:立ちっぱなしは工夫と職場選びで変わる
薬剤師が立ちっぱなしで疲れるのは、体力の問題じゃなく仕事の構造の問題です。だから自分を責める必要はないし、工夫でだいぶ軽くできます。
それでも限界なら、立つ時間が少ない職場へ動く選択肢もある。我慢し続けて足腰を壊す前に、まずできることから試してみてください。
- 立ちっぱは薬剤師あるある
- 体力でなく環境の問題
- 靴とインソールで激変する
- DSは特に立つ時間が長い
- 座り作業多めの職場もある
- 我慢し続けなくていい
僕自身、DS時代に足腰がもたなくなって、最終的に立ち時間の少ない今の職場にたどり着きました。同じ失敗をしてほしくないので、動くときは焦らず職場見学を入れてくださいね。転職3回した僕の体験はこちらの記事にまとめてあります。





