夜9時すぎ。娘をやっと寝かしつけて、寝室のドアをそーっと閉めた瞬間に、ポケットの中でスマホが震えました。
画面を見るまでの2秒が、いちばん心臓に悪いんですよね。当番の夜は、鳴らなくてもずっとこれの繰り返しです。
僕は在宅対応のある調剤薬局で働く管理薬剤師のたろうです。夜間の電話当番が持ち回りで回ってくるので、「待つだけの夜」のしんどさは体で知っています。
この記事では、オンコールのきつさの正体、手当と労働時間の扱い、当番を減らす交渉のやり方、オンコールなしで働ける職場タイプまでまとめました。
読み終わるころには、「続けて交渉する」か「離れる」かを自分で決められる材料が揃うはずです。
- 調剤4年→DS2年→調剤4年
- いまは管理薬剤師(34歳)
- 転職を3回経験し、うち2回は失敗。
- 3回目で年収を480万円→610万円にアップ
- 人気薬剤師向け転職エージェント5社全部利用
「同じ失敗をしてほしくない」という思いで、薬剤師のリアルを本音で書いてます。
詳しい筆者の経歴はこちら
薬剤師のオンコールがきついのは当たり前【眠りを人質に取られている】
先に、この記事の本題に答えます。オンコールがきついのは、あなたの根性の問題じゃなくて働き方の構造の問題です。
- きつさの正体は「眠りを人質に取られている」こと
- 鳴らない夜でも神経は削られている
- 手当は職場ごとにバラバラで、割に合わない例もある
- 続けるなら回数・免除・手当の3段構えで交渉
- 離れるならオンコールなしの職場タイプを狙う
ひとつずつ説明していきますね。まず、言葉の整理から。
オンコールとは、勤務時間外に自宅などで待機して、電話や呼び出しがあれば対応する働き方のことです。在宅対応の薬局なら夜間の電話番、病院なら緊急調剤の呼び出し待ちですね。
「待ってるだけなら楽でしょ」と言われがちなんですが、やってる側からすると全然違います。ここが今回いちばん言いたいところです。
オンコール当番の夜は、何も起きなくても「いつでも出られる状態」を保ち続けています。体は家にいるのに、頭の一部はずっと職場にいる感じです。
人間の眠りは「もう何も起きない」と安心できて、初めて深くなります。で、オンコールはその安心を差し出す働き方なんですよね。
つまり、眠りを人質に取られているんです。鳴らなかった夜に「何もなかったのに疲れてる」のは、そういう仕組みです。
だからこの疲れは、日勤の残業とは種類が違います。「みんなやってるから」で我慢し続けるものでもないです。
取れる道は大きく2つ。今の職場で当番の回数や手当を交渉するか、オンコールのない職場タイプに移るか。
どっちを選ぶべきかは手当の額と職場の体制次第なので、ここから順番に判断材料を出していきます。
ちなみに「慣れれば平気になるよ」は、僕の体感では嘘です。慣れたのは対応の手際だけで、当番の夜の眠りの浅さは今も変わりません。
オンコールの何がきついのか|鳴らない夜も、鳴った夜も
きつさを言葉にできると、職場や家族に説明しやすくなります。僕の体験と病院薬剤師の友人の話から、3つに分けて書きますね。
- ①鳴らなくても神経が休まらない
- ②鳴ったら翌日に通常勤務が乗ってくる
- ③病院の当直・オンコールはさらに別物
順番にいきます。たぶん、うなずきながら読むことになると思います。
鳴らなくても休めない夜
当番の夜の僕の行動、書き出すとけっこう笑えます。風呂は5分で出る、湯船には浸からない。
ビールは冷蔵庫にあるのに開けない。スマホは音量を最大にして、脱衣所まで連れていく。
いちばん困るのは娘の寝かしつけ中です。腕枕で一緒に寝落ちしかけた瞬間にスマホが震えたときは、娘を起こさないよう布団から抜け出す忍者みたいな動きをしました。
妻には「当番の日は別人みたいにそわそわしてる」と言われます。自分では隠せてるつもりだったので、これは地味にショックでした。
で、電話に出たら「明日の営業時間を教えてほしい」だったりする。脱力しつつ、怒るわけにもいかないんですよね。
何も起きなかった夜でも、翌朝の疲労感は普通の夜と全然違います。眠りが浅いまま朝を迎えてるからです。
飲み会も当番日は断るか、ウーロン茶で参加です。一度だけ乾杯のビールに口をつけそうになって、グラスを持ったまま固まったことがあります。
「たろうさん、飲まないんですか」と聞かれて「今夜、電話番なんで」と答える。この一言で場の空気がちょっと湿るのも、なんだか申し訳ないんですよね。
週末のサウナが唯一の息抜きなんですが、これも当番と重なると行けません。ロッカーにスマホを置いて整うなんて、当番の日には許されないので。
悩む男性鳴らなくても、鳴るかもって思ってるだけで疲れるんだよな…。
あと、当番じゃない日まで寝つきが悪くなってきたら要注意です。眠りの浅さが常態化してる人は、夜眠れない薬剤師のストレス対処を書いた記事も合わせて読んでみてください。
鳴ったら鳴ったで、翌日がきつい
忘れられない夜があります。深夜1時前、在宅の患者さんのご家族から「痛み止めを飲んでも痛がってる」と電話が来ました。
寝ぼけた頭を3秒で切り替えて、処方内容を思い出しながらレスキュー薬の使い方を説明して。医師への連絡の要否まで判断して、電話を切ったのが1時半でした。
そこからが長いんです。心拍数が上がったままで、1時間くらい寝つけませんでした。「あの説明で伝わったかな」が頭の中をぐるぐる回って。
ちなみにその夜、僕の電話の声で娘が起きて、妻が寝かしつけをやり直すはめになりました。翌朝の食卓が静かだったのは、疲れのせいだけじゃない気がしています。
で、翌朝は普通に開局です。オンコールには「翌日は遅出でいい」みたいな仕組みがない職場が多いんですよね。
その日の僕はコーヒー5杯で監査をしのぎました。正直、あの日の自分の集中力は今でも信用してないです。
午後になると、疲れてる自覚すら薄れてくるのがまた怖い。「あれ、この処方さっき見たっけ」と手が止まった瞬間、背中がすっと冷えました。
夜中の対応そのものより、分断された睡眠の上に通常勤務が乗ってくるのがきつさの本体です。調剤ミスが怖い仕事なのに、いちばんミスしやすい状態で監査台に立つことになるので。
ちなみに、訪問業務や看取りといった在宅業務そのもののしんどさは、在宅薬剤師のきつさを場面別にまとめた記事に分けて書いています。この記事は夜間待機の話に絞りますね。
病院の当直・オンコールは別のきつさ(友人の話)
病院薬剤師の友人にも話を聞きました。病院には「当直」と「オンコール」があって、仕組みが違うそうです。
当直は院内に泊まり込んで、何かあれば対応する形。オンコールは自宅で待機して、呼ばれたら病院に駆けつける形です。
ちなみに夜勤はさらに別で、夜間も日中と同じように業務を続ける働き方。こっちは法定労働時間に入って深夜割増の対象になります。
友人いわく「当直は寝られない前提だから覚悟できる。オンコールは寝られるかもしれない分、裏切られたときのダメージがでかい」と。妙に納得しました。
呼ばれたら病院までの移動もあるので、自宅待機といっても遠出はできません。「休みなのに市外に出られない」と友人はこぼしてました。
頻度については、全国的な統一データは見つけられませんでした。薬剤師の人数や当番制の組み方で、職場ごとにまったく違うのが実情のようです。
裏を返せば、同じ「オンコールあり」の求人でも、月1回の職場と週2回の職場が同じ顔をして並んでいるということです。ここは後半の職場選びの話につながります。
オンコール手当と労働時間の扱い|そのきつさ、いくらで売ってますか
きつさを我慢する価値があるかは、対価を見ないと判断できません。ここは数字と制度の話をします。
- 薬局のオンコール手当は相場が確立していない
- アンケートでは「5,000円以下」が最多
- 自宅待機は原則、労働時間に当たらない
- ただし呼び出されて対応した時間は賃金の対象
- 拘束が強すぎる待機は労働時間と評価されることも
自分の職場の条件と見比べながら読んでみてください。
手当の相場は「あってないようなもの」
まず正直に言うと、薬剤師のオンコール手当に「相場」と呼べるものはほぼありません。薬局ごとの言い値に近い状態です。
あるアンケートでは、待機手当を「5,000円以下」と答えた薬局が33.8%で最多でした。「2,000円以下」も24.3%あって、回答はかなり割れています。
病院薬剤師に限った手当データは、調べた範囲では見つけられませんでした。医療機関全般だと、待機1回1,000〜5,000円くらい+出動したら別途5,000〜10,000円、という設計の例があります。
幅がありすぎて参考にならないと思うかもしれませんが、逆に言えば職場によってこれだけ差がつく項目だということです。動く理由にも、交渉の根拠にもなります。
うちの当番手当も、正直に言えば数千円に届かないくらいです。一晩の緊張と浅い眠りの値段がこれかと、明細を見てため息が出た月もあります。



一晩じゅう気を張って、その金額か…。
額の大小より「拘束の重さに見合ってるか」で判断してください。同じ3,000円でも、月1回と週2回では話がまったく違うので。
月の当番回数×手当を時給感覚に直してみると、冷静になれます。僕はこれをやって、一度ちょっと遠い目になりました。
あと、手当の設計を見ると職場の誠実さが透けて見えます。待機の分と、呼び出されて動いた分を分けて払う職場は、負担をちゃんと数えてくれている職場です。
逆に「待機も出動もぜんぶ込みで一律」だと、鳴った夜も鳴らない夜も同じ扱い。きつい夜ほど損をする設計なので、そこは面談で聞いていい部分だと思います。
自宅待機は労働時間になるのか
ここは勘違いが多いので丁寧に書きます。労働時間かどうかは、就業規則の文言じゃなくて実態で客観的に判断されます。
施設の中で待機する時間は「手待時間」として労働時間です。自宅での待機は、呼び出しがなければ原則、労働時間には当たりません。
ただし例外があります。仮眠の禁止や「◯分以内に出動」みたいな厳しい制限で拘束が強い場合は、自宅でも労働時間と評価されることがあります。
で、いちばん大事なのはここです。呼び出されて電話対応や出動をした時間は、労働時間として賃金の対象になります。
夜中に30分対応したのに1円もつかない状態が続いてるなら、それは手当が安い問題じゃなくて未払いの問題かもしれません。給与明細と就業規則を一度見比べてみてください。
おすすめは、対応した日時と内容を自分のメモに残しておくことです。何時に電話が来て何分対応したか、記録があるだけで職場との話し合いの土台が変わります。
「かかりつけだから24時間」は今も正しいのか
「かかりつけ薬剤師なんだから夜間対応は当然」と言われてきた人、多いと思います。ここは制度が動いているところです。
かかりつけ薬剤師指導料の要件には、休日・夜間を含む相談体制の整備が入っていました。ただ2024年度の改定で「24時間相談に応じる体制」の文言は削除されて、やむを得ない場合は薬局単位での対応も認められる形に緩和されています。
さらに2026年度の調剤報酬改定では、かかりつけ薬剤師指導料そのものが廃止されて、服薬管理指導料に統合されます。
つまり「かかりつけ=薬剤師個人が24時間縛られて当然」という前提は、制度の上ではもう崩れつつあるんです。夜間対応の負担をどう配るかは、これからは薬局側の設計の問題になっていきます。
もちろん、地域の患者さんを夜も支える仕組みそのものは必要です。問題は、その支え方が「特定の誰かの睡眠の犠牲」で成り立っている職場があることなんですよね。
職場が古い前提のまま、あなた個人に負担を寄せているなら。それは次の章の交渉材料になります。
オンコールを減らす・外れる交渉はどこまで通るのか
辞める前に、交渉で変わる余地を確かめておくと後悔が減ります。当番表を作る側である管理薬剤師の本音も添えて書きますね。
交渉が通りやすいのは、薬剤師の人数に余裕があって当番を分散できる職場です。5人で回している当番から1人減っても、残る人の負担増は小さいので。
逆に、在宅メインで薬剤師2〜3人みたいな職場だと、構造的にほぼ無理です。あなたが抜けた分は誰かに直撃するので、気持ちの問題じゃなく数の問題として通りません。
切り出すなら、いきなり「外してください」より3段構えがおすすめです。①当番の回数を減らす→②期間を区切って免除してもらう→③どうしても変わらないなら手当の増額。
事情は具体的に伝えてください。「小さい子の寝かしつけと重なるので、夜間対応の質が落ちる不安がある」は、管理者側からすると無視できない情報です。
タイミングも大事で、シフトや当番表が組み上がった後に言われると動かせる余地が減ります。次の当番表を作る前、月の半ばあたりに面談の形で切り出すのがやりやすいです。
あと「きつい」だけで終わらせず、「回数を月◯回までにしてほしい」と着地点まで言葉にして持っていくと通りやすくなります。管理者は結論のない相談がいちばん動きにくいので。
「自分だけ外れたら気まずい」という不安もありますよね。でも回数を1回減らすだけなら角は立ちにくいし、手当の増額なら当番みんなの利益になります。角の立ちにくい案から出すのがコツです。



そうか、「外れる」の前に「減らす」交渉があるのか…!
当番表を作る立場から言うと、言ってもらえないと気づけません。限界まで抱え込んで、ある日突然「辞めます」と言われるのが正直いちばんつらいパターンです。
で、ここで悪い知らせをひとつ。交渉せず勢いで辞めても、オンコールからは逃げられないことがあります。
在宅をやっている薬局に移れば、当番はたいてい付いてきます。求人票に「月1回程度オンコール当番あり」と書いてある薬局もあるくらいで、確認せずに移るとまた同じ夜が始まるんです。
辞めるなら「オンコールがない職場タイプ」を狙って辞める。ここを外すと、転職そのものが無駄打ちになります。次で具体的に見ていきましょう。
オンコールなしで働ける職場タイプと求人の見分け方
オンコールの有無は、職場のタイプでかなり読めます。僕の見立てで整理しますね。
- 在宅をやっていない門前の調剤薬局
- 企業(メーカー・CRO・コールセンター等)
- OTC専任のドラッグストア
- 「当直なし・日勤のみ」を明記した病院求人
それぞれ、注意点つきで説明します。
いちばん現実的なのは、在宅をやっていない門前薬局です。閉局したら業務が終わる働き方で、夜の電話とは基本無縁になります。
正直に言うと、オンコールなしの職場は夜間手当が乗らない分、額面が下がるケースもあります。ここは目をつぶらず先に言っておきますね。
ただ、下がるとは限りません。年収を落とさずにオンコールだけ外せた例もあるので、「オンコールなし・今の年収は維持」の両方を条件に出して求人を探すのが現実的です。
見分けるコツは処方元です。整形外科や皮膚科など外来中心の門前は在宅と距離が遠く、施設調剤や内科在宅がメインの薬局は夜の対応がセットになりがちです。
ただ、在宅に参入する薬局は増えています。「今やってない」だけだと数年後に始まる可能性があるので、面接で在宅の予定まで聞いておくと安心です。
企業(メーカーの学術やCRO、コールセンターなど)も夜間待機とは無縁の働き方です。ただ求人数が少なめで経験も問われやすいので、狙うなら早めに動いたほうが選択肢は多いです。
OTC専任のドラッグストアも、閉店すれば業務が終わります。調剤スキルから離れる不安はあると思いますが、眠れる夜と引き換えなら悪くない取引だと僕は思います。
病院は全部きついと思われがちですが、「平日9〜17時・夜勤当直なし」を明記した病院求人も存在します。日勤帯中心で外来や化学療法に力を入れている病院などですね。
逆に気をつけたいのは在宅対応の薬局です。「月1回程度オンコール当番あり」と求人票に書いてくれているのはまだ親切な方で、書いていない求人こそ面接での確認が必要です。
ちなみに「在宅の仕事は好きで、夜間の負担だけ何とかしたい」人もいると思います。その場合は在宅対応する薬剤師の働き方と条件を書いた記事のほうが近いので、そっちをどうぞ。
で、問題がひとつ。オンコールの有無や回数まで求人票に書いてある求人は少数派で、面接で「夜の呼び出しは多いですか」とは聞きづらいんですよね。
だから僕は転職のとき、エージェント経由で夜間対応の実態を先に聞くようにしていました。当番の頻度・翌日の配慮・手当の額は、間に人を挟むと聞きやすくなります。
僕自身、今の職場は在宅あり・夜の電話ありと分かった上で選んでいます。回数と体制を事前に聞けて、納得ずくで決められたのが大きかったです。
同じ「夜の電話あり」でも、知らずに背負うのと納得して引き受けるのとでは、しんどさが別物になります。転職で2回失敗した僕が言うので、ここは信じてもらっていいです。
どこに頼むか迷ったら、僕が5社使って比べた転職エージェントの記事を見てみてください。「オンコールなし希望」と最初に伝えれば、条件で絞って出してくれますよ。



当番の回数まで事前に聞けるなら、入ってから後悔しなくて済みそうですね。
薬剤師のオンコールに関するよくある質問
最後に、オンコールで悩む人が抱えがちな疑問へ先回りで答えておきます。
- オンコール手当の相場はいくらですか?うちは安すぎでしょうか。
相場は確立しておらず、アンケートでは「5,000円以下」が最多33.8%、「2,000円以下」も24.3%と回答が割れています。額そのものより、当番の回数・拘束の強さ・呼び出されて対応した分に別途賃金が出るかをセットで見てください。対応した時間が無給なら、安い高い以前の問題です。
- オンコール当番の夜にお酒は飲めますか?
法律で一律に禁止されているわけではないですが、呼び出しに対応できない状態は問題になるので、当番日は飲まないルールの職場が多いはずです。僕も当番の夜は飲みません。月の当番回数=飲めない夜・出かけられない夜の数と考えると、負担の大きさを職場や家族に説明しやすくなりますよ。
- オンコールなし(在宅なし)の求人はどう探せばいいですか?
求人票の「在宅対応」「夜間・休日対応」の欄をまず確認してください。「当直なし・日勤のみ」を明記した病院求人もあります。書いていない求人は面接前の確認が必須なので、エージェントに「オンコールなし限定で」と最初に伝えて絞ってもらうのが早いです。
- オンコールなしの職場に移ると、年収は下がりますか?
夜間手当が乗らない分、額面が下がることはあります。ただ下がると決まったわけではなく、年収を保ったままオンコールだけ外せた人もいます。求人を探すときに「オンコールなし・今の年収は維持」を両方の条件として伝えておくと、その線で絞ってもらえますよ。
まとめ|眠りを差し出す働き方は、我慢でどうにかしない
薬剤師のオンコールがきついのは、眠りを人質に取られる構造だからです。鳴らない夜の疲れは、気のせいでも甘えでもありません。
- きつさの正体は眠りを人質に取られていること
- 手当は職場ごとにバラバラで相場は未確立
- 呼び出されて対応した時間は賃金の対象
- 続けるなら回数→免除→手当増の3段構えで交渉
- 離れるならオンコールなしの職場タイプを狙う
- 在宅ありの職場へ確認なしで移ると振り出しに戻る
きつさの正体が構造なら、直す手段も構造です。根性で乗り切る話じゃありません。
あと、オンコールを外れるのは逃げじゃなくて、翌日の患者さんの安全を守る判断でもあります。眠れていない薬剤師の監査がいちばん危ないのは、あなたが一番知っているはずです。
これは転職で2回失敗した僕が思うことなんですが、浅い眠りの夜って何年積み重ねても手元に何も残らないんですよね。娘の寝かしつけで一緒に寝落ちできる夜のほうが、よっぽど値打ちがあるのに。
交渉で変わる職場なら、この記事の材料で話してみてください。変わらない構造の職場なら、あなたが我慢を続ける理由はもうないと思います。
職場ごと変える道を選ぶなら、オンコールなしの条件で求人を絞れるエージェントの比較から始めると遠回りしません。あなたの夜が、ちゃんとあなたのものに戻りますように。






