「当直明けにそのまま夕方まで働いて、帰りの電車で『俺、何やってるんだろう』って泣きそうになった」
去年、急性期の総合病院から僕の薬局に転職してきた同い年の同僚のセリフです。彼は病院に8年いて、当直は月3回ペースだったそうです。
「病院薬剤師 辞めたい」と検索したあなたも、彼と近い状態なんじゃないでしょうか。
僕は管理薬剤師のたろう、薬剤師歴10年目の34歳です。病院勤務の経験はなく、調剤薬局とドラッグストアを渡り歩いてきました。
だから病院の中の話は、この同僚から聞いた生の声をもとに書きます。逆に「辞めた後の世界」は、転職3回(うち2回失敗)の僕の実体験で語れます。
この記事では「辞めていいのか」への答えを最初に出して、そのあと辞めた後の出口3つ(調剤・ドラッグストア・企業)を本音で整理します。
- 調剤4年→DS2年→調剤4年
- いまは管理薬剤師(34歳)
- 転職を3回経験し、うち2回は失敗。
- 3回目で年収を480万円→610万円にアップ
- 人気薬剤師向け転職エージェント5社全部利用
「同じ失敗をしてほしくない」という思いで、薬剤師のリアルを本音で書いてます。
詳しい筆者の経歴はこちら
病院薬剤師を辞めたいのは「逃げ」じゃない【先に結論】
先に答えを言うと、病院薬剤師を辞めるのは逃げじゃありません。病院経験は転職市場でむしろ強い武器になります。
- 辞めるのは逃げじゃない
- 病院経験は転職で評価される
- 年収は上がる人が多い(幅あり)
- 出口は調剤・ドラッグストア・企業
- 失うスキルも正直にある
- 動く前の職場見学が必須
憧れて入った病院を辞めたいと思う自分に、罪悪感を持つ人は多いです。でも、憧れと生活は別物です。
ちなみにデータを見ると、病院薬剤師の離職率は低めです。厚生労働科学研究の調査(2019年)では、約半数の病院で薬剤師の離職率が5%未満でした。
つまり「みんな続けてるのに自分だけ…」と感じやすい環境なんですよね。周りが辞めないから、辞めたい気持ちを口に出しにくい。
あと、NTTデータ経営研究所の報告書(令和3年度)だと、病院薬剤師の転職理由でいちばん多いのは結婚などの個人的な理由でした。
不満を理由に動く人が表に出にくい世界、とも言えます。でも、辞める理由が周りと違っていても全然いいんです。
僕もドラッグストア時代、辞めると決めるまで「2年で逃げるのか」と自分を責めました。でも今振り返ると、あそこに3年いたら体が先に壊れていたと思います。
仕事は憧れのためじゃなく、あなたの生活のためにあります。ここだけは最初に言い切らせてください。
ちなみに冒頭の同僚も、辞める半年前まで「患者さんを置いていく気がして言い出せなかった」と悩んでいたそうです。
で、いざ退職を切り出したら、尊敬していた先輩に「外で元気にやれ」と送り出されたと。辞めたい気持ちを一人で抱え込む必要は、たぶんないんです。
もちろん、辞めない選択もあります。異動や部署替えで解決する不満なら、転職より先にそっちを試す価値はあります。
ただ、当直の体制や給与テーブルみたいな「構造」は、一人の希望では変わりません。構造への不満なら、外に出るほうが早いです。
なお「そもそも自分は病院に向いてないのかも」と適性から考え直したい人は、病院薬剤師に向いている人の特徴で判断材料をまとめています。この記事は「辞めた後にどうなるか」に絞って進めますね。
驚く女性辞めたいなんて思う自分は、ダメなやつだと思ってました…。
病院薬剤師が辞めたくなる理由あるある【同僚の本音】
冒頭の同僚が病院を辞めた理由は、大きく3つでした。あなたの「辞めたい」と重なる部分があるか、照らし合わせてみてください。
先に断っておくと、僕は病院で働いたことがありません。だからこの章は、彼から聞いた話を彼の言葉のままお届けします。
外の人間の想像より、中の人の実感のほうが百倍参考になるはずなので。
当直明けにそのまま通常勤務
彼がいちばんきつかったと言うのがこれです。夜通し救急対応をして、仮眠2時間で、そのまま日勤に突入する。
当直の頻度は月2〜4回程度が目安とされますが、病院差がかなり大きく、週1ペースの病院もあるそうです。
で、手当は1回5,000〜10,000円程度が相場。彼は「時給に換算するのはやめた」と笑っていました。
当直の夜は、救急の処方に病棟の緊急対応、他院からの問い合わせが続きます。「病院が寝ない限り薬剤師も寝れない」そうです。
一人当直の病院も多くて、夜中の問い合わせを全部一人で受ける緊張感が地味に削られると。忙しい急性期では2〜3人体制も増えているそうですが、彼の病院は最後まで一人だったそうです。
僕は当直をやったことがないので、正直、聞くだけで胃が痛くなりました。眠れないまま監査をする怖さは、調剤薬局の忙しさとは質が違います。
もっと怖いのは、当直明けの判断力だと彼は言います。寝てない頭で抗がん剤の監査をする日もあって、「ミスらなかったのは運だと思う」と。
家に帰っても寝るだけで、奥さんとの会話が減っていく。辞めたい気持ちは、こういう生活の積み重ねで膨らんでいったそうです。



仮眠2時間からの日勤って、聞いてるだけで目まいがします。
仕事の重さと手取りが釣り合わない
平均だけ見ると、一般病院の薬剤師は約568万円という調査(医療経済実態調査)もあります。数字だけならそこまで悪く見えないですよね。
でもこれは全年齢をならした平均です。転職サイトの集計だと20代は380万円前後という目安もあって、若手のうちの手取りは正直厳しいのが実情のようです。
彼も「当直をやって、やっと人並みの月収になる感覚だった」と言っていました。基本給だけだと、調剤に行った同期より低かったそうです。
昇給のペースもゆっくりで、責任が増えても給料が追いかけてこない。後輩の指導や病棟の担当が増えるほど、割に合わなさが際立ったと言います。
賞与や手当を含めた総額なら悪くない病院もあります。ただ彼の場合、当直と時間外を全部足してようやくの数字だったので、時間単価で考えて心が折れたそうです。
お金の話をすると「薬剤師は恵まれてるだろ」と言われがちです。でも仕事の重さに見合うかどうかは、外野じゃなく本人が決めることだと思います。
年収の数字は調査ごとに幅があるので、断定はしません。ただ「命を扱う仕事の重さと給料が釣り合わない」という感覚は、彼の話を聞く限りかなり根深いです。
委員会と研究がサービス残業になる
感染対策の委員会、医薬品安全の会議、学会発表の抄録づくり。彼いわく、この辺は「業務時間外にやるのが暗黙の了解」だったそうです。
彼の病院では、若手が学会発表を持ち回りで担当していました。テーマを選ぶ自由もあまりなく、業務と研究の境目が溶けていく感覚だったと。
定時後に委員会の資料をつくり、休日に発表スライドを直す。残業代のつかない持ち帰り仕事が、じわじわ積み上がっていく。
「勉強は好きだったけど、タダ働きの器にされるのは違うと思った」という彼の言葉が、僕には一番刺さりました。
発表が評価されても、給料にはほぼ反映されない。2歳の娘がいる今の僕なら、家族の時間を削られるこの構造には耐えられないと思います。
ちなみに病院の日常のもっと細かい話は、病院薬剤師あるあるにまとめています。あるあるを笑えるうちは大丈夫、笑えなくなってきたら黄色信号かもしれません。



好きだった勉強が義務になると、一気に苦しくなるんですよね。
出口①調剤薬局:同僚が選んだ道
ここからは辞めた後の出口の話です。まずは同僚が選んだ調剤薬局から、良い変化ときつい変化の両方を書きます。
- 年収は上がるケースが多い(幅あり)
- 当直がなくなり生活が立て直せる
- 無菌調製など病院スキルは腐る
同僚は病院8年からの調剤未経験でした。彼のケースを軸に、数字と実感の両方でお伝えします。
年収と生活はこう変わる
求人サイトの集計では、調剤薬局の平均年収は490〜500万円前後。病院から移ると数十万〜50万円前後上がるケースが多い、くらいの幅で見てください。
採用する側の実感も言っておくと、病院出身は面接での食いつきが違います。病棟をやってきた人は服薬指導の引き出しが多くて、管理者としては正直ほしい人材です。
同僚も上がった側でした。ただ地域や店舗、経験年数で条件はだいぶ変わるので、「必ず上がる」とまでは言いません。
彼の転職活動は在職中に進めました。情報収集に2ヶ月、見学と面接で1ヶ月、引き継ぎをしてから円満に退職という流れです。
最初の不安は「調剤未経験で通用するのか」だったそうです。でも監査や薬歴は数ヶ月で追いついて、今では投薬のスピードも僕とそう変わりません。
それより彼が力説するのは、生活の変化です。当直がなくなって「夜眠れるのって才能じゃなくて環境だったんだ」と言っていたのが忘れられません。
委員会も学会ノルマもないので、定時後の時間が自分のものになります。彼は転職して半年で、顔つきが明らかに変わりました。
あと、調剤に来て一番驚いたのは「患者さんとの距離」だそうです。病棟と違って、元気になっていく姿を外来で何年も見続けられる。
「治療の最前線からは離れたけど、生活の伴走者にはなれた」という彼の表現が、僕はけっこう好きです。
移ると腐るスキルも正直ある
いいことばかりじゃないので、正直に書きます。注射薬の無菌調製や研究のスキルは、調剤に来ると出番がほぼなくなって腐ります。
カンファで治療に踏み込む感覚も、門前薬局にはありません。彼は「点滴を混ぜない生活に慣れるのが一番怖かった」と言っていました。
臨床の最前線から離れる喪失感は、想像より大きいそうです。ここを軽く見て移ると「こんなはずじゃ」となります。
ただ、隣で働いている僕の実感を言うと、疑義照会の質はうちの薬局で彼が一番です。処方の裏にある医師の意図を読む力は、外来の処方箋でもちゃんと活きています。
スキルを腐らせたくない人は、辞める前に「何を捨てて何を残すか」を書き出してみてください。全部は持っていけませんが、選ぶことはできます。
逆に、在宅医療や施設対応に力を入れる薬局なら、病院で培った臨床の目がそのまま活きます。無菌調製の設備を持つ薬局を選ぶ手もあるので、求人選びで挽回できる部分です。
出口②ドラッグストア:年収は上がるが接客も増える
ここは僕自身の一次体験で語れます。28歳のとき調剤からドラッグストア併設に移って、2年働いた実感です。
- 年収は3業態で一番上がりやすい
- 品出し・レジなど薬剤師以外の仕事が増える
- 体力勝負な点は病院と別ベクトル
僕がいたのは調剤併設の店舗でした。処方箋も受けつつ、OTCと売場も回す働き方です。
年収の上がり幅は一番大きい
調剤併設ドラッグストアの平均は540〜550万円前後という求人集計があり、業態としては高めです。
僕の場合、調剤薬局の420万から550万に上がりました。20代でこの数字は、当時の僕には衝撃でした。
手取りの安さに消耗している病院薬剤師にとって、金額面のインパクトが一番大きい出口なのは間違いないです。
あと、調剤併設なら処方箋業務も続けられるので、薬剤師としての腕が完全に錆びるわけではないです。OTCの知識が付くのは、病院にも調剤にもない武器になります。
薬剤師以外の仕事が想像より多い
で、ここからが本音です。僕は残業が月45時間あって、閉店後の品出しで帰りが夜10時になる生活でした。
レジ応援、売場づくり、発注。調剤室の外の仕事が想像よりずっと多くて、「僕は何の専門家なんだっけ」と思う瞬間が何度もありました。
花粉症シーズンはOTCの相談とレジ応援が重なって、調剤室と売場を一日中往復していました。白衣のまま段ボールを開ける生活です。
それと、土日祝が基本シフト制なのも地味に効きます。僕はあの2年で、友人の結婚式を一度泣く泣く欠席しました。
店長やエリアの方針次第で働きやすさが大きく変わるのも、店舗ビジネスならではです。ここも見学や面談で必ず確かめてください。
病院で臨床を積んできた人ほど、このギャップは大きいはずです。僕は2年で限界が来て、次の職場に移りました。
お金と引き換えに何を差し出すのか。ここを冷静に見てから選んでほしい出口です。
逆に言えば、数年は年収優先と割り切れる人には悪くない選択です。僕もあの2年の貯金があったから、その後の失敗転職から立て直せました。
調剤とドラッグストアで迷う人は、調剤薬局とドラッグストアの将来性比較も読んでみてください。10年先まで見た比較をしています。



品出しで夜10時。あの頃の僕は、薬剤師というより店員でした(笑)
出口③企業:狭き門だが病院経験は評価される
3つ目の出口が製薬企業やCROなどの企業系です。倍率は高いですが、病院出身者と相性のいい出口でもあります。
- DI・学術・CRAで病院経験が武器になる
- 求人が少なくタイミング勝負
- 企業一本で粘るより並行で狙う
僕自身は企業で働いた経験がないので、ここは一般的な話と、周りで企業に行った人から聞いた話でまとめます。
病院経験が武器になる職種
DI(医薬品情報)、学術、安全性情報、CRA(臨床開発モニター)あたりが代表的です。
DIなら医療機関からの問い合わせ対応、学術なら自社医薬品の情報提供が中心です。CRAは治験を行う病院を回る仕事で、出張が多い代わりに現場経験がそのまま信頼になります。
症例ベースで薬を見てきた経験は、書類でも面接でも具体的に語れる武器になります。注射薬や抗がん剤を扱った経験は、調剤しか知らない僕には出せない強みです。
「現場の医師や看護師とやり取りしてきた」という事実そのものが、企業側から見ると価値なんですよね。
とくに抗がん剤や無菌調製の経験は、専門領域のポジションで話が通じやすいです。履歴書には業務名だけじゃなく、扱った領域まで書いてください。
狭き門である現実も知っておく
ただ、正直に言うと求人数が少なくて、タイミング勝負です。年齢が上がるほど未経験枠は狭くなります。
僕の周りでも企業に行けた薬剤師は一握りです。「企業一本」で粘って消耗するより、調剤やドラッグストアと並行して狙うのが現実的だと思います。
あと、企業求人は公開されずエージェント経由だけで動くことも多いです。狙うなら、求人が出た瞬間に動ける体制を先につくっておくのが大事です。
大学の同期に一人、病院からCRAに移った人がいます。「臨床を知ってるモニターは現場との話が早い」と評価されて、30歳を過ぎてからの転職でした。
なので年齢だけで諦める必要はないです。ただ彼女も倍率は相当だったと言っていたので、期待値は冷静に持ってください。
年収は会社や職種で差が大きすぎるので、無責任な目安は書きません。求人ごとに個別で確認してください。



企業って、特別な人だけの道だと思ってました…!
病院経験の市場価値と失敗しない辞め方
病院で消耗したその経験は、外の市場では評価される資産です。で、動き方さえ間違えなければ、転職の失敗はかなり減らせます。
- 在職中に情報収集を始める
- 求人票だけで決めない
- 職場見学を必ず入れる
- 当直・残業・研修の条件を事前確認
前半は市場価値の話、後半は僕の失敗込みの進め方です。ここまで読んだ人には、一番実用的な章だと思います。
病院経験はどこで評価されるのか
病院経験者の受け皿は、想像よりずっと広いです。大手薬局チェーンの採用ページには「病院で勤めていた方も活躍」と明記する会社もあります(さくら薬局グループなど)。
日本病院薬剤師会も経験者向けの求人システムを運営していて、病院と薬局を行き来するキャリアは普通のことになっています。
在宅医療に力を入れる薬局なら、注射薬や重い症例を見てきた経験は即戦力の扱いです。「病院しか知らないから不利」は思い込みだと、同僚を見ていて確信しました。
転職市場では若いほど有利なのは事実です。ただ病院出身の場合は経験年数がそのまま評価になるので、30代でも遅すぎることはありません。
僕が2ヶ月退職から学んだ「見学必須」
動き方には注意してください。僕は30歳のとき、条件だけ見て調剤薬局に移り、2ヶ月で退職した失敗があります。
求人票の数字は良かったんです。でも中に入ったら人間関係が終わっていて、見学さえしていれば絶対に選ばない職場でした。
あのときの僕は、ドラッグストアで消耗しきってから慌てて探し始めました。疲れ切った状態だと、目の前の求人が全部良く見えてしまうんです。
だから進め方の大前提は、辞表を出す前に、余力があるうちに探し始めること。収入が途切れないうえに、面接でも強気に出られます。
その反省から、次の転職では担当者に頼んで職場見学をしてから決めました。結果、今の職場に4年落ち着いて年収も610万まで来ています。
見学で見るのは、在庫棚の整理具合とスタッフの表情です。棚が荒れている薬局は業務も荒れているし、誰も目を合わせない職場は空気もそのままです。
病院からの転職は「当直なし」「研修体制」「無菌調製の有無」など、確認すべき条件が業態またぎで増えます。ここを一人で全部詰めるのは正直しんどいです。
引き止めには「時期」を固めて備える
あと、病院は慢性的な人手不足なので、引き止めはほぼ確実に来ます。「次の人が入るまで待って」と保留に持ち込まれるのが定番だそうです。
同僚は「辞める日を先に決めて、動かさなかった」ことで乗り切りました。退職の意思と時期はセットで固めてから伝えるのがコツです。
賞与の支給後に伝える、引き継ぎ資料を先に作っておく。この辺を整えておけば、罪悪感を最小限にして円満に出られます。
病院業界は横のつながりが狭いので、辞め方は雑にしないほうがいいです。同僚も最終日に花束をもらって出てきたそうで、その関係は今も続いています。
どこに相談するかで迷ったら、僕が転職で5社使い比べたエージェントの本音評価を先に読んでみてください。病院出身の人がどこを選ぶべきかも分かるはずです。
ちなみに僕が最後の転職で使ったのは調剤特化のエージェントでした。職場見学に同行してもらえたのが、2ヶ月退職をやらかした僕には決め手でした。



見学の30分で、求人票の10倍の情報が手に入りますよ。
病院薬剤師を辞めたい人からよくある質問
最後に、病院を辞めるか迷っている人からよく聞かれる質問に答えておきます。
- 病院から転職すると年収はいくら上がりますか?
-
求人集計の目安では、調剤やドラッグストアに移ると数十万〜50万円前後上がるケースが多いです。ただ地域・業態・経験年数で幅が大きく、上がらないケースもあります。
当直手当がなくなる分の月収変化も、内定前に必ず試算してください。
- 調剤未経験でも薬局でやっていけますか?
-
大丈夫です。僕の同僚も病院8年から調剤未経験で来て、3ヶ月で戦力になっていました。
処方箋のさばき方はすぐ慣れますし、疑義照会や服薬指導ではむしろ病院経験が光ります。
- 何年目で辞めるのがいいですか?
-
「3年は続けろ」に縛られる必要はありません。心身を崩しかけているなら、年数は無視してすぐ動いてください。
ただ認定・専門資格の取得が目前なら、取ってから動くと市場価値が一段上がります。ちなみに同僚は8年目で動きましたが、「5年目で動けばよかった」と言っています。
- 奨学金のお礼奉公中でも辞められますか?
-
契約内容によります。途中で辞めると一括返済や違約金が発生する契約もあるので、先に必ず確認してください。
詳しくは薬剤師のお礼奉公の実態と抜け方で解説しています。
- 病院を辞めて後悔する人はどんな人ですか?
-
僕の周りで「辞めなきゃよかった」と言っているのは、消耗しきってから勢いで辞めて、次を見学せずに飛び込んだ人がほとんどです。逆に、在職中に情報を集めて職場見学まで済ませた人は、ほぼ後悔していません。
後悔するかどうかは「辞めるか否か」より「どう辞めるか」で決まります。焦って辞表を出す前に、まず選択肢を並べるところから始めてください。
病院に限らず「薬剤師として働きたくない」が本音に近いなら、感情の正体を切り分ける記事もどうぞ。嫌なのは仕事でなく環境の場合が多いです。
まとめ:辞めたい気持ちは出口を探すサイン
病院薬剤師を辞めたいと思ったときの考え方と、出口3つを整理してきました。最後にもう一度まとめます。
- 辞めるのは逃げじゃない
- 調剤=生活が戻る・スキルは一部腐る
- ドラッグストア=年収増・接客も増
- 企業=評価されるが狭き門
- 職場見学なしで決めない
同僚は今、「あのとき動いてよかった」と言っています。夜眠れて、給料が上がって、休日にスライドを作らなくていい生活です。
逆に、彼は病院時代の経験を一つも無駄にしていません。在宅の重い症例で頼られるのは、いつも彼です。
ここまで読んで「うちの病院はもっとひどい」と思った人もいるはずです。それなら余計に、比較材料だけでも先に集めておいて損はないです。
この記事の年収や当直の数字は、あくまで調査ベースの目安です。あなたの地域や病院では違う可能性があるので、最後は個別の求人で確かめてください。
迷っている時間も、当直は容赦なく回ってきます。決めるのはあなたですが、選択肢を知らないまま消耗だけが続くのはもったいないです。
辞めたい気持ちは、甘えでも裏切りでもなく、次の出口を探し始めるサインです。焦って決める必要はないので、まずは情報集めから始めてみてください。
その第一歩には、病院出身者の相談先選びにも使える転職エージェント比較をどうぞ。あなたの8年なり5年なりの病院経験は、外では思っている以上に高く売れますよ。






