こんにちは、管理薬剤師のたろうです。新卒で調剤薬局A→ドラッグストア併設調剤B→調剤薬局C→現職の調剤薬局Dと、両方の業態を実体験で渡り歩いた人間です。
「調剤とドラッグストアどっちが将来性ある?」「将来食いっぱぐれない方は?」、転職を考えてる薬剤師なら誰でも一度は気になる質問です。
一般論で「調剤が安定、DSが将来性ある」みたいに書かれることが多いですが、それぞれの業態が抱えるリスクと強みを、現場目線で正直に比較します。
業態の比較を細かく追う前に、とりあえず「どこに相談すればいいか」だけ先に知りたい人もいると思います。そういう人は、5社を実際に使った僕のエージェントおすすめランキングに先に目を通してもらえれば、将来性のある求人を出してくれる会社の当たりがつきます。
今の店は10年後も残っているのか。調剤とドラッグストアのどちらにいれば安心なのか。そんな不安から読みに来た人が多いと思います。
先に言うと、答えは業態より店ごとの中身で決まります。在宅をやっている店や調剤併設の求人が自分の地域にどれだけあるかは、下の3社で無料で聞けます。聞いたうえで、今の店に残ると決めてもかまいません。
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- 調剤4年→DS2年→調剤4年
- いまは管理薬剤師(34歳)
- 転職を3回経験し、うち2回は失敗。
- 3回目で年収480万→610万にアップ
- 人気転職エージェント5社を全部利用
「同じ失敗をしてほしくない」という思いで、薬剤師のリアルを本音で書いてます。
詳しい筆者の経歴はこちら
調剤薬局の将来性:5つの構造変化
調剤薬局は「処方箋を受けるだけ」の店ほど厳しくなる方向です。報酬、電子処方箋、自動化、在宅、かかりつけの5つの変化を順に見ていきます。
①調剤報酬の引き下げトレンド
医療費抑制の流れで、薬価は改定のたびに下がり、調剤報酬も薬をそろえて渡す業務は評価されにくくなる方向です。「処方箋を捌くだけ」の薬局は売上が縮小しやすい構造です。
ここで気をつけたいのが、改定直後の落ち込みと会社の危険信号は別物だということです。似ているので混ざりやすいところなので、見分け方は調剤薬局が潰れる前兆の見分け方のほうに、薬価改定で毎年起きる凹みと区別する形でまとめています。
②電子処方箋で店舗独占性が低下
電子処方箋が普及すると、患者は「近所の薬局」に縛られず、好きな薬局を選べます。立地依存の門前薬局は競争激化、選ばれる薬局しか生き残らない時代に。
③調剤自動化:分包機・AI監査
自動分包機・ピッキングロボット・AI監査システムの導入で、調剤業務の機械化が進みます。「手作業の調剤」価値は相対的に下がる方向。
④在宅シフトへの未対応
在宅医療の需要は確実に増えてます。在宅対応してない薬局は、将来の収益源を失う可能性が高い。逆に在宅対応に振った薬局は伸びる余地大。
⑤かかりつけから対人業務重視へ
「処方箋を捌くだけ」から「服薬指導・在宅対応・他職種連携を担う薬剤師」へのシフトが進んでます。専門性のない薬剤師は淘汰される方向。
僕も研修認定を取って、かかりつけの同意患者をピーク時に約30名持っていました。2026年6月の改定で指導料が廃止されたあと、本部の指示は「フォローアップ実績の件数」に置き換わっています。名前は変わっても、対人業務を見られる流れは同じです。
ドラッグストアの将来性:4つの構造変化
ドラッグストアは、店が減る流れと薬剤師の需要が残る流れが同時に進んでいます。統合再編、OTCのオンライン化、調剤併設、地方の縮小の4つに分けて整理します。
①大手統合再編:店舗整理が加速
大手DS同士の経営統合が続いています。統合のあとは、近い場所にある店舗の見直しが進む可能性があります。地方の中小DSは特に厳しい。
②OTCのオンライン化で店舗減る
一般用医薬品(OTC)のオンライン販売が拡大。ネット通販での購入が日常化すると、DSの店舗売上が圧迫されます。
③DSの調剤併設化で需要は底堅い
DSは調剤併設店舗を増やす方向。これは薬剤師需要の維持につながる。「DSは将来性なし」と一括りにできない理由がここ。
④地方店の縮小・都市集中化
人口減少が顕著な地方では、DS店舗の集約・閉鎖が進みます。地方DSで働く薬剤師は、店舗異動か転職を迫られる可能性。
ここまで読むと「そもそもDSってなんでこんなに増えたの?」と思う人もいるはず。出店ラッシュの背景はドラッグストアが多い理由を業界構造から解説した記事でまとめているので、将来性を考える前提知識として読んでおくと整理しやすいです。
薬剤師が10年後も食える業態の見極め:3つの判断軸
10年後も残るかどうかは、業態の名前では決まりません。在宅対応、会社の体力、個人の専門性という3つの軸で見分けます。
①在宅対応の有無は生き残り条件
調剤薬局なら、在宅対応をやってる店舗のほうが10年後も残りやすいです。逆に在宅未対応の門前薬局は淘汰リスク大。
在宅をやっているかどうかは、求人票の一言だけでは分かりません。「在宅対応あり」と書いてあっても、月に数件だけの店と、毎日だれかが訪問に出ている店では、積める経験がまるで違います。
見学や面接では、次の4つを聞くと中身が見えます。
- 訪問している患者さんの人数
- 個人宅と施設の割合
- 訪問に出る薬剤師の人数
- 夜間・休日の電話当番
聞き方は「在宅はどのくらいの件数を、何人で回していますか」で十分です。シフトを組む側から言うと、訪問に出ているあいだ店の調剤を誰が持つかまで答えられる店は、在宅を続ける体制ができています。
1人の薬剤師だけが在宅を抱えている店は、その人が抜けると止まりやすいです。件数より先に、何人で分担しているかを見てください。
現職Dも在宅対応のある調剤薬局です。事前に職場見学できるなら、在宅の動き方まで見ておくと判断しやすいです。
②大手の調剤併設店:生き残り条件
DSなら、大手チェーンの調剤併設店で、本部に体力のある会社が比較的安心。中小DSはリスク高め。
どの大手DSが体力あるのか具体的に見比べたいときは、ドラッグストア各社を売上と年収で比較した記事が参考になります。売上規模と薬剤師の年収水準をセットで並べてあるので、どこが安全かの判断がしやすいです。
③専門性の高さ:個人の生き残り条件
業態より重要なのが、薬剤師個人の専門性。認定薬剤師・在宅対応・特定領域(がん・緩和・小児等)の知識を持つ薬剤師は、どの業態でも需要があります。
資格より日々の経験値のほうが効くケースも多いので、過剰に焦らなくていいかなと最近は思っています。
「専門性」と言われても、何から手を付ければいいか分かりにくいと思います。僕は、転職の場面で相手に説明できる形になっているかで考えています。
| 積むもの | 面接で伝わる形 |
|---|---|
| 在宅 | 担当した患者さんの数と、任された内容 |
| 認定薬剤師 | 取った認定の名前と、更新の状況 |
| 特定の領域 | 関わった処方の種類と、提案したこと |
一次面接をする側から見ると、「在宅に興味があります」より「施設の在宅を担当して、処方の提案までやっていました」のほうが、任せられる仕事がすぐ浮かびます。資格の名前だけでなく、何を任されていたかを聞いています。
在宅も認定の支援も無い店に居続けると、説明できる経験が増えにくいです。異動を願い出るか、積める店に移るかを考える材料にしてください。
薬剤師の業態選びの実用的な判断フロー
ここからは、あなたが何を優先するかで行き先を分けます。専門性、年収、生活の時間の3タイプに当てはめてみてください。
①専門性なら調剤薬局(在宅対応店)
薬剤師として腕を磨き続けたい、認定資格を取りたい、患者と長く付き合いたいタイプ。調剤薬局、特に在宅対応の店舗が向きます。
②年収重視なら大手DS(調剤併設)
20〜30代で年収を伸ばしたい、店長候補としてマネジメントもしたいタイプ。大手DSの調剤併設店は、調剤薬局より高めの年収を提示する求人が出やすい業態です。
僕もドラッグストア併設調剤Bに移って年収は550万になりました。ただ、調剤に加えてOTC接客・レジ・品出しがあり、月の残業は45時間でした。年収だけで決めないでください。
③ワーク重視なら調剤特化
土日休み・残業ゼロ・家族時間最優先のタイプ。調剤特化の薬局が向きます。年収はやや下がるけど生活の質が違う。
専門性、年収、生活の時間。優先するものが1つ決まった人は、次に「その条件に合う店が通える範囲にあるか」を確かめる番です。
将来性は求人票の一言では読めません。転職エージェントの担当者には、次のような中身を応募の前に聞いてもらえる場合があります。
- 在宅の件数と担当の人数
- OTC業務や品出しの割合
- 認定取得の支援があるか
話を聞くことと、業態を変えることは別です。3社とも登録・相談は無料なので、病院や大手調剤ならメディウェル薬剤師、中小の調剤薬局ならファゲットというふうに、気になる列から見てください。
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薬剤師が業態転換を検討するなら
現職の将来性に不安があるなら、業態転換の選択肢を検討すべきタイミングかも。DS→調剤、調剤→在宅特化、こういう動きは10年後を見据えて意味があります。
僕が3回目の転職で使ったエージェントは、調剤薬局の求人と職場見学に強いところでした。在宅対応のある現職Dも、見学で現場を確かめてから決めています。
調剤薬局とドラッグストアの将来性に関するよくある質問
将来性の話でよく聞かれる疑問に答えます。薬剤師全体の需給や、個人薬局と大手のどちらが安全かなどです。
- 薬剤師全体の需給はどうなる?
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厚生労働省の検討会が2021年に出した薬剤師の需給推計では、2045年の需要は33.2万〜40.8万人、供給は少なく見ても43.2万人で、供給が需要を上回る見通しです。ただし業態・地域による偏りが大きく、「全体で余る」と「自分が余る」は別の話です。在宅対応や専門性のある薬剤師は、求められる場面が残ります。詳しくは「薬剤師いらない」は本当かを。
- AIで薬剤師の仕事はなくなる?
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調剤の機械化は進みますが、対人業務(服薬指導・在宅・多職種連携)はAIに置き換わりにくい。「機械でできる業務」しかしない薬剤師は淘汰、専門性のある薬剤師は残る、という二極化が進みます。
この「二極化のどっち側に立つか」を、業態の話を一段はずして働き方そのものから考えたい人は、AI時代に消えない薬剤師の働き方を掘り下げた記事も読んでみてください。淘汰される側に回らないために何を積めばいいかを、現場目線で具体的に書いています。
- 病院薬剤師の将来性は?
-
僕は病院で働いたことがないので一般的な話になりますが、チーム医療や病棟での服薬指導など、専門性が評価されやすい業態です。調剤やDSから移る先としても、普通にアリだと思います。年収は求人ごとの差が大きいので、今の年収と並べて納得できるかで決めてください。
- 個人薬局と大手どちらが安全?
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大手の方が倒産リスクは低い。ただし個人薬局でも在宅対応・地域連携に強い薬局は安定。「規模」より「特色」で選ぶのが安全。
- 結局、調剤とドラッグストアはどっちが将来性ありますか?
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業態でくくると答えが出ないというのが僕の本音です。同じ調剤でも在宅対応してる店は残るし、未対応の門前薬局は厳しい。DSも大手の調剤併設なら底堅いです。だから「どっちの業態か」より「どっちの店か」で見たほうが正確かなと思います。
- 10年後も食いっぱぐれない薬剤師の条件は?
-
在宅対応の経験があること、認定資格や特定領域の知識があること、この2つが大きいです。逆に「処方箋を捌くだけ」の働き方しかしてないと、機械化と報酬引き下げのダブルで立場が弱くなりやすいです。
- 調剤報酬が下がると給料も下がりますか?
-
即座に全員が下がるわけではないですが、売上が縮む薬局は昇給が鈍くなりやすいです。在宅や専門性で加算を取れる店のほうが、報酬改定の影響を受けにくい印象があります。
- ドラッグストアは将来性なしってよく聞きますが本当?
-
一括りにするのは雑だと思ってます。OTCのオンライン化で物販は厳しくなる方向ですが、大手は調剤併設を増やしてるので薬剤師需要は意外と底堅いです。中小DSは確かにリスク高めですが。
- 今の業態から転換したほうがいいですか?
-
現職の店が将来性のないタイプ(在宅未対応・中小DSなど)なら、検討する価値はあると思います。ただ焦って動くより、自分が何を優先するか決めてから動くほうが失敗しにくいです。僕は勢いで転職して2回失敗してるので。
- 在宅対応の経験がないと将来きついですか?
-
必須ではないですが、あると強いのは間違いないです。未経験でも在宅をやってる店に移れば後から積めます。最初はしんどいですが、10年後を考えるなら早めに経験しておくと安心かなと。
- 年収を取るなら将来性は捨てるしかない?
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そんなことはないです。大手DSの調剤併設は年収も高めで、会社の体力もあるので両立しやすい部類です。逆に中小で高年収だけ提示してくる店は、将来性とのバランスを慎重に見たほうがいいです。
- 将来性のある求人ってどう探せばいいですか?
-
求人票だけだと在宅の有無や店の方針まで読めないことが多いです。担当者に「在宅をやっている店か」「訪問は何人で回しているか」を聞いてもらうと、求人票より中身が見えます。応募前の職場見学も入れてください。
まとめ:薬剤師の将来性は業態より「店舗」と「専門性」で決まる
調剤薬局もDSも、業態として一括りに評価する時代は終わってます。同じ業態でも、在宅対応してる店・大手の調剤併設店・専門特化店は10年後も残るし、対応してない店は淘汰されます。
業態選びより、その業態の中で「将来性のある店舗」を選ぶ・自分の専門性を深める、この2つの方が確実に将来を守ります。
関連記事として、ドラッグストアから調剤薬局に戻る転職、薬剤師の職場の選び方、訪問薬剤師になる条件もどうぞ。
「将来性のある店をどこで探すか」で詰まったら、求人の中身まで聞ける転職サイトを通すのが一番ラクでした。僕が5社を使い比べた感想は薬剤師転職エージェントのおすすめランキングにまとめてあるので、在宅対応や大手併設の求人に強い会社を選ぶ参考にしてみてください。
10年後のことは、誰にも言い切れません。今日できるのは、今の店が在宅や認定の経験を積める場所かを確かめて、積めないなら外にどんな店があるかを知っておくことです。
まだ動かなくて大丈夫です。在職中のまま無料で相談できて、合わない求人は断れます。転職で2回失敗した僕からは、比べる材料だけ先に持っておくことをすすめます。
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