こんにちは、管理薬剤師のたろうです。新卒の調剤薬局1年目、僕も毎晩「明日仕事に行きたくない」と思いながら寝てた時期があります。当時の自分にいま声をかけられるなら、何を言うか、を考えながら書きました。
1年目の辛さは「目標が達成できない」みたいな抽象的なものじゃなくて、もっと具体的な日々の苦しさです。鑑査で先輩に詰められた、患者から罵声を浴びた、処方の意図が読めない、家に帰っても薬の名前が頭の中をぐるぐる。これ全部、僕も通りました。
ちなみにこの「薬の名前が頭から離れない」感覚、実は学生時代の薬局実習からの地続きだったりします。実習で同じしんどさを味わった人は、薬局実習がしんどかった頃の話と読み比べると、1年目の辛さが「自分だけじゃない」と少し楽になるかもしれません。
この記事は、1年目の辛さをタイプ別に分けて、それぞれの乗り越え方を書きます。1年目の「目標の立て方」については別記事に書いてるので、この記事は「辛さ」に特化した内容です。
とはいえ「読んでる時間より、もう相談先だけ知りたい」って人もいると思います。そういう人は、5社使った僕のエージェントおすすめランキングに先に目を通してもらえれば、1年目の若手でも相談しやすいところがどこか掴めるはずです。
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「同じ失敗をしてほしくない」という思いで、薬剤師のリアルを本音で書いてます。
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薬剤師1年目が辛い5つのタイプ
辛さは人によって違うので、まず自分のタイプを特定しましょう。
①業務量タイプ:覚えるのが追いつかぬ
処方箋を捌くスピード・薬の名前・適応症・相互作用・調剤手技、全部を同時並行で覚えないといけない。家に帰っても薬の名前が頭の中をぐるぐる回って眠れない、これがこのタイプの辛さ。僕は最初の半年、夢に処方箋が出てきてました。
②人間関係:先輩怖い・薬局長と不和
鑑査で間違いを指摘される時の言い方がキツい、質問しても「自分で考えろ」、雑談に入れない、ランチタイムが地獄。これも1年目あるある。新人の心理的安全性が低い職場は本当に辛いです。
③処方の意図:医師の指示が読めない
「なぜこの薬がここに?」「なぜこの用量?」が読めない。先輩は当たり前のように疑義照会して、自分は何を疑義したらいいかすら分からない。これは知識量より「臨床のパターン認識」が足りないだけ。3年で必ず追いつきます。
④患者対応:クレーム・用語伝わらず
服薬指導で噛みまくる、患者の質問に答えられない、待ち時間でクレームを受ける。1年目は「分かりやすく伝える」スキルがゼロからのスタートなので、当然辛い。これも経験で必ず慣れます。
⑤私生活消失:休日も仕事が頭に
休日に薬の本を読まないと不安、月曜の朝が来るのが怖い、デートしてても仕事が頭をよぎる。これも1年目特有。脳のキャパが業務にほぼ全部使われてる状態で、リソースが残ってないんです。
タイプ別:薬剤師1年目が辛い時の対処法
①業務量の対処:一気に覚えない
1年目で全部の薬を覚えるのは不可能です。よく出る処方TOP30だけ集中して覚える、それ以外は調剤台のメモを見ながらでOK、というスタンスに切り替えてください。これだけで気持ちが楽になります。
薬の名前と同じで、レセコン入力のやり方も一気に覚えようとすると詰みます。僕も新人のころ入力で怒られましたが、よく使う操作から順に慣らしていけば、半年もすれば手が勝手に動くようになります。
②人間関係の対処:自分を責めない
厳しい先輩がいるのは新人のせいじゃなく、職場のカルチャー。1年目の自分を責めても改善しません。もしハラスメントに近いレベルなら、薬局長や本部に相談する、それでも改善しなければ転職を視野に。
③意図タイプの対処:先輩に「なぜ?」
処方の意図が読めない時は、先輩に「なぜこの処方なんでしょう?」と聞いてください。聞くのに勇気がいるけど、聞いて怒る先輩は少数派。3回聞けば3回ぶんの臨床知識が積み上がります。
④患者対応の対処:定型文を10個作る
服薬指導の典型パターン(高血圧/糖尿病/抗生剤/痛み止め/抗うつ薬等)の説明テンプレを自分で10個作って、何度も使う。回数を重ねれば自分の言葉で言えるようになります。詳しい例文は服薬指導の会話例に書いてます。
⑤プライベート消失型:考えない時間を
休日は薬の本を一切開かない・週1で全く仕事と関係ない人と会う・スマホで薬剤師アカウントをミュート、こういう物理的な距離を取ること。脳を休めないとパフォーマンスも落ちる悪循環になります。
僕も1年目の最初の半年は休日が来るたびに薬の本を読んでて、月曜の朝が憂鬱でした。半年経って「日曜は何もしない」と決めた時、ようやくサイクルが回り始めました。
辞めるべきラインの見極め:身体症状と眠れなさ
辛さは1年目なら誰でも通るものですが、続けない方がいい一線もあります。
①身体症状:胃痛・頭痛・動悸が出る
出勤前に胃がキリキリ・通勤中に動悸・職場の駐車場で手が震える、こういう自律神経由来の症状が2週間以上続くなら、それは「頑張れば乗り越えられる辛さ」を越えています。
②眠れない・食べられない
不眠(寝付けない/途中で起きる)・食欲が落ちる、これも2週間以上続いたら危険信号。精神的な許容量を超えてるサインです。
③明らかに違法な業務指示がある
管理薬剤師がいないのに調剤させられる・処方箋の偽造を指示される・残業代が支払われないが残業を強制される、こういう違法行為がある職場は1年目関係なく辞めるべき。労働基準監督署に相談する選択肢もあります。
辞めるなら「第二新卒」として動ける
1年目で辞めても、第二新卒として若さは武器になります。詳しくは第二新卒転職の記事に書いてます。ここに書いた数字は手取りではなく額面ベースなので、そのつもりで読んでみてください。
「同期と比べて遅れてる」の正体
1年目の辛さの大きな部分は「同期と比較する」ところから来ます。
そもそも同期の進度は職場で違いすぎる
1日10枚の薬局と1日100枚の薬局では、同じ1年目でも経験量が10倍違います。同期は同期の薬局のペースで進んでるだけで、あなたの薬局のペースとは比較できません。
SNSの同期は盛ってる前提で見る
SNSで「もう疑義照会バンバンしてます」みたいな同期、けっこういます。でも内訳はピンキリで、本当にできてる人もいれば、ちょっと盛ってる人もいます。SNSは情報源として参考程度に。
1年目で転職を考えるなら情報収集だけは早めに
辞めるかどうか決めかねている段階でも、エージェントへの登録だけは先にやっておくと安心。第二新卒の薬剤師を扱った経験のあるエージェントなら、若手向けの求人を絞って紹介してくれます。
僕が3回目で使ったそのエージェントは、若手薬剤師の相談にも丁寧に対応してくれて、職場見学を当たり前に組んでくれます。「辞めるかどうか迷ってる」段階の相談もOK。
薬剤師1年目が辛い時のよくある質問
Q. 1年目で辞めるのは早すぎますか?
一般的には「最低1年は」と言われますが、身体症状や違法行為がある場合は別。最低限の判断基準は「明日も行けるかどうか」です。3ヶ月でも6ヶ月でも、本当に無理なら辞めて構いません。
Q. 同期より圧倒的に遅い気がします
進度は薬局のペースで違うので、比較は意味が薄いです。1年目で「半年で疑義照会できる」薬局もあれば「2年経ってもまだ補助」の薬局もあります。あなたのペースで前進してるなら大丈夫。
Q. 先輩が怖くて質問できません
質問は1年目の権利です。「なぜを聞くこと自体が嫌がられる」職場は、教育体制が崩壊してます。それでも聞きづらいなら、先輩を選んで(一番優しそうな人に)聞く、もしくは管理薬剤師に直接相談を。
Q. 転職したいけど経歴に響きませんか?
1年未満の退職は説明が必要になりますが、致命傷にはなりません。「業務量と教育体制が想定外だった」「人間関係で体調を崩した」と正直に話せば、理解されることが多いです。
Q. 1年目で年収交渉してもいいですか?
正直、1年目の年収交渉は厳しいです。経験年数が短いと交渉カードが少ないので。年収を上げたいなら、2〜3年で実績を積んでから転職、の方が現実的です。
- 薬剤師1年目の辛さはいつまで続きますか?
業務量や覚えることの辛さは3〜6ヶ月で一段ラクになる人が多いです。僕も半年あたりで処方箋に追われる感覚が薄れました。ただ人間関係由来の辛さは年数では消えないので、原因がどっちなのかを先に見極めるのが大事だと思います。
- 毎日辛くて仕事に行きたくないです。甘えでしょうか?
甘えじゃないです。1年目はほぼ全員が一度は「行きたくない」と思う時期で、僕も毎晩そう思いながら寝てました。ただ、胃痛や不眠みたいな身体のサインが2週間以上続いてるなら、それは頑張りで越える話じゃないので別問題として考えてください。
- 薬の名前が覚えられなくて辛いです。どうすれば?
1年目で全部覚えるのは無理です。よく出る処方TOP30だけに集中して、あとは調剤台のメモを見ながらでOK、というスタンスに切り替えると気持ちが軽くなります。半年もすれば手と頭が自然に追いついてきます。
- 先輩が怖くて質問できません。
質問は1年目の権利です。聞きづらいなら一番優しそうな先輩を選んで聞く、それも難しければ管理薬剤師に直接相談するのが現実的。「なぜを聞くこと自体が嫌がられる」職場は、正直こっちが悪いわけじゃないです。
- 1年目で辞めるのは早すぎますか?
一般的には「最低1年は」と言われますが、身体症状や違法な業務指示があるなら別です。判断基準は「明日も行けるか」。本当に無理なら3ヶ月でも辞めて構いません。僕も2ヶ月で辞めた職場がありますが、その判断は今でも正しかったと思ってます。
- 同期より遅れてる気がして焦ります。
進度は薬局のペースで全然違うので、比較はあまり意味がないです。1日10枚の薬局と100枚の薬局では経験量が10倍違います。同期は同期の店のペースで進んでるだけ。SNSの同期も少し盛ってる前提で見てちょうどいいくらいです。
- 辞めたいけど、転職して経歴に響かないか不安です。
1年未満の退職は説明が要りますが、致命傷にはなりません。「業務量と教育体制が想定外だった」「人間関係で体調を崩した」と正直に話せば理解されることが多いです。1年目はむしろ第二新卒として若さが武器になります。
- 転職してまた失敗しないか怖いです。
その不安は正常です。僕も転職3回のうち2回は失敗してます。失敗を減らすコツは「条件より人間関係を優先する」「職場見学を必ず入れる」「担当に過去の失敗を正直に話す」の3つでした。次は慎重に動けば大丈夫です。
- 1年目でもエージェントに登録していいですか?
むしろ早めの登録がおすすめです。辞めると決めてなくても、情報収集だけ先にしておくと気持ちに余裕が出ます。第二新卒の薬剤師を扱った経験のあるところなら、若手向けの求人を絞って紹介してくれます。担当と合わなければ変えてもらえばOKです。
- 辞めるべきラインの見分け方を教えてください。
僕の中の基準は、胃痛・頭痛・動悸みたいな身体症状か、不眠・食欲低下が2週間以上続くかどうかです。これが出てるなら「頑張れば越えられる辛さ」のラインを越えてます。あとは管理薬剤師不在で調剤させられる等の違法な指示があれば、1年目関係なく辞めていいです。
まとめ:1年目の辛さは「全員通る」ものです
僕も含めて、薬剤師1年目はほぼ全員が「辞めたい」と一度は思います。これは個人の弱さじゃなく、業務量と心理的負荷が一気に襲ってくる時期だから当然です。
身体症状や眠れなさが2週間以上続いてないなら、3〜6ヶ月で一段ラクになるので、もう少しだけ踏ん張ってみてもいいかも。それを越えたら、転職の選択肢を検討する段階です。
関連記事として、1年目の目標の立て方は1年目の目標、1年目の年収は1年目の給料、人間関係の対処は人間関係がつらい薬剤師へもどうぞ。
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