こんにちは、管理薬剤師のたろうです。薬剤師6年目の目標は、「管理か専門か」を決める前に、今の働き方をあと1年続けられるかを点検するところから始めるのがいいと僕は考えています。そのうえで、1年でやることを1つに絞ります。
6年目は、新卒から薬局にいれば実務経験が5年を超える年です。管理薬剤師の目安とされる「実務5年」に届き、統計上の年収も経験5〜9年の帯(約555万円)に入ります。
僕の6年目は、ドラッグストア併設の調剤薬局Bで働いて2年目でした。年収は550万円でしたが、月45時間の残業で目標を考える余裕はありませんでした。翌年、焦って決めた転職先を2ヶ月で辞めています。この記事では、その反省から6年目に決めておけばよかったことを書きます。
- 調剤4年→DS2年→調剤4年
- いまは管理薬剤師(34歳)
- 転職を3回経験し、うち2回は失敗。
- 3回目で年収480万→610万にアップ
- 人気転職エージェント5社を全部利用
「同じ失敗をしてほしくない」という思いで、薬剤師のリアルを本音で書いてます。
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薬剤師6年目の立ち位置:年収・年数・職場の目安
年収の目安は約555万円
厚生労働省の令和6年賃金構造基本統計調査では、薬剤師・経験5〜9年の月の所定内給与が39.3万円、年間賞与が82.8万円です。年収にすると約555万円で、残業代は含みません。
経験1〜4年は約493万円なので、統計の上では6年目で一段上がります。ただ、同じ職場で役職が付かないと、実感としては「上がっていない」ことも多いです。
僕の6年目の年収550万円は、数字だけ見れば統計に近いです。ただし月45時間の残業をしていた年の額でした。業態別の差や手取りの目安は6年目の年収記事にまとめています。
管理薬剤師の年数目安に届く
管理薬剤師になるのに、法律で決まった年数はありません。ただ厚生労働省の法令遵守ガイドラインは、原則として「薬局の実務経験が少なくとも5年」と「認定薬剤師であること」を重要としています(日本薬剤師会 薬局における法令遵守体制整備の手引きに収載)。
新卒から薬局にいれば、6年目は年数の目安を満たした状態で始まります。残るのは認定薬剤師と、店のポストが空くかどうかです。何年目でなれるのか、会社ごとの実際は7年目の目標記事で詳しく書いています。
転職組は職場2年目の見直し
4〜5年目で一度職場を変えた人にとって、6年目は新しい職場の2年目です。仕事にも人にも慣れて、入った理由が当たっていたかの答えが出てくる時期だと思います。
僕がまさにこの立場でした。年収で選んだ職場が自分に合っていないと分かったのに、そこで何を決めればいいのかが分かっていませんでした。
僕の薬剤師6年目:年収550万・残業45hで目標どころではなかった
新卒で入った調剤薬局Aに4年いて、年収420万円で頭打ちを感じていました。28歳で年収550万円に釣られ、ドラッグストア併設の調剤薬局Bに移っています。6年目はそのBの2年目です。
仕事は調剤に加えて、OTCの接客、レジ、品出しまでありました。週の半分は遅番で、閉店後の品出しが終わると夜10時。月の残業は45時間ほどでした。
お金は増えたのに、使う時間も体力もない。当時の頭にあったのは「早くここを抜けたい」だけで、キャリアの目標らしいものは持てていませんでした。
そして30歳、7年目に入った年に、年収を480万円に下げてまで調剤薬局Cに移り、2ヶ月で辞めました。長いあいだ「求人票に騙された」と思っていましたが、本当は違います。職場見学の提案を「日程が合わない」と自分から断っていたんです。確かめなかったのは僕でした。
今振り返ると、6年目にやるべきだったのは「辞めるかどうか」を決めることではありません。続けられない理由を言葉にして、次の職場を何で比べるかを決めておくことでした。この経緯はドラッグストアから調剤に戻る記事にも書いています。
薬剤師6年目の目標は「続けられるか」の点検から決める
時間と体力を数字で書き出す
目標を書く前に、今の働き方を数字で並べます。「しんどい」という感覚だけだと、比べることも人に相談することもできないからです。
- 月の残業時間
- 帰宅する時刻
- 月の休日数と有休の消化
- 調剤以外の業務の割合
- 年収と、その内訳
書き出してみて「この働き方ではあと1年もたない」と思うなら、その年の目標は昇格や認定より、働き方を変えることが先です。残業の減らし方は薬剤師の残業を減らす記事にまとめています。
僕の場合、6年目に年収だけでなく残業と帰宅時刻も同じ紙に書いていれば、次は「時間」で比べるべきだと早く気づけたはずです。
3つの方向から1つ選ぶ
続けられると判断したら、1年で進める方向を1つだけ選びます。全部を少しずつ伸ばそうとすると、1年後に何も残りにくいです。
| 方向 | 6年目の1年でやること |
|---|---|
| 管理を目指す | 意思を伝え、管理業務を1つ引き受ける |
| 専門を深める | 認定の単位を計画し、1分野で頼られる |
| 場所を見直す | 比べる基準を決め、求人と見学で確かめる |
管理と専門のどちらが自分に合うかで迷っている人は、5年目の目標記事で決め方を書いています。6年目は、決めた方向を実際の行動に移す年だと考えてください。
見直す日を先に決める
目標を決めたら、見直す日もカレンダーに入れておきます。会社の目標面談があるなら、その時期に合わせると上司とも話しやすいです。
見直しの日に「選んだ方向が合っていない」と感じたら、方向を変えてかまいません。期限を決めずに我慢を続けると、僕のように限界の日に勢いで決めることになりがちです。
薬剤師6年目の目標例:管理・専門・職場の見直し
管理:面談で意思を伝える
管理薬剤師は1店舗に1人です。ポストが空いたとき、声がかかるのは「やりたい」と伝えている人になりやすいです。面談の場で、将来は管理薬剤師を目指したいとはっきり言っておきましょう。
ただ、管理薬剤師の仕事は調剤以外が多くなります。発注や期限の管理、薬歴の監査、シフト、本部への数字の報告、採用面接まであります。中身を知ってから決めたい人は管理薬剤師の仕事内容を先に読んでみてください。
管理:業務を1つ引き受ける
意思を伝えたら、管理業務のうち1つを任せてもらう目標にします。たとえば次のようなものです。
- 医薬品の期限チェック
- 発注や在庫の一部
- 新人の教え係
管理薬剤師になってから、ここを知らずに全部を一度に抱えるのはかなり大変です。僕は今の薬局に一般の薬剤師として入り、2年目で管理薬剤師になりました。前もって一部でも触れておくと、昇格した後の負担がずいぶん違うと思います。
専門:認定の単位を計画する
認定薬剤師は、管理薬剤師の目安にも、専門を深める道にも関わります。研修認定の単位は一度には取れないので、月ごとに研修会やeラーニングの予定を入れる目標にすると進み具合が見えます。
僕が研修認定を取ったのは、今の薬局に入ってからです。認定の種類と取り方は認定薬剤師とは?種類と取り方にまとめています。
専門:1分野で頼られる人に
専門の目標は「資格を取る」で終わらせず、店の中で「この分野はあの人に聞こう」と言われる形まで書くと、評価する側にも伝わります。在宅、かかりつけ、特定の診療科など、今の店で経験を積める分野から選ぶのが現実的です。
がんや緩和など領域の認定には、症例の記録が求められる制度もあります。狙う認定があるなら、先に要件を読んで、担当した症例を6年目から残しておくと後で困りません。在宅の始め方は訪問薬剤師になる条件を見てください。
見直し:比べる基準を書く
今の店では管理も専門も望めない、あるいは働き方が続けられない。そう判断したなら、6年目の目標は「次の職場を何で比べるかを決める」ことにします。
僕は1回目の転職を年収で、2回目を「早く抜けられるか」で決めて、どちらも失敗しました。3回目でうまくいったのは、人間関係と職場の雰囲気を一番に置き、応募前に必ず職場見学をすると決めたからです。基準は人によって違って当然ですが、年収以外の基準を1つ以上書いておくことをおすすめします。
薬剤師6年目で転職を目標に入れるなら
6年目の転職が遅いということはないと思います。大事なのは時期より、何で比べて決めるかです。
管理ポスト狙いは時期を確認
転職で管理薬剤師を目指す場合、入社してすぐ任されるとは限りません。僕も今の薬局に入ってから昇格まで1年以上かかっています。
求人に「管理薬剤師候補」とあっても、いつ・どんな条件で任されるのかは面接で確認しておきましょう。「候補」のまま何年も変わらないこともあるので、時期の見通しを聞くのは失礼ではありません。
求人票にないことを聞く
後から調剤薬局Cの求人票を読み返すと、嘘は1行も書かれていませんでした。足りなかったのは、書かれていなかった情報です。
- 常勤薬剤師は何人か
- 欠員補充か増員か
- 前任者はいつ辞めたか
今は管理薬剤師として求人を出す側にもいますが、求人の文面を作るのは本部で、店から上げるのは欠員の理由や勤務時間帯などに限られます。店の実態は、面接での質問と職場見学で確かめるしかありません。見学のポイントは職場見学の記事、求人票の読み方は「アットホーム」な求人票の記事にまとめています。
情報収集だけでも価値あり
エージェントに登録して、6年目の自分にどんな求人があるかを見るだけでも、今の職場の見え方は変わります。応募する義務はないので、「今すぐではなく情報収集です」と最初に伝えておけば大丈夫です。
たとえばファゲットは、公式サイトで中小の調剤薬局や病院の求人を強みとして挙げています。僕自身は使っていませんが、大手チェーン以外も比べたい人は候補に入ると思います。
ほかの会社と並べて選びたい人は、転職サイトの比較から見てください。
薬剤師6年目の目標に関するよくある質問
- 薬剤師6年目は何を目標にすればいいですか?
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まず今の働き方をあと1年続けられるかを、残業や帰宅時刻などの数字で点検します。続けられるなら「管理を目指す」「専門を深める」のどちらか、難しいなら「働く場所を見直す」を選び、1年でやることを1つに絞るのがおすすめです。
- 6年目で管理薬剤師になれますか?
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法律に年数の決まりはありません。厚生労働省のガイドラインは原則として薬局の実務経験5年以上と認定薬剤師であることを重要としていて、新卒から薬局にいれば年数の目安は6年目で満たします。あとは認定薬剤師と、ポストの空き次第です。
- 6年目の年収はどのくらいですか?
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令和6年賃金構造基本統計調査で、薬剤師・経験5〜9年は年収にすると約555万円です(残業代を除く)。業態や地域で差が出るので、詳しくは6年目の年収記事を見てください。
- 6年目で目標が決まらないのは出遅れですか?
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出遅れではないと思います。僕も6年目は目標を持てていませんでした。ただ、何も決めずに我慢を続けると、限界の日に勢いで決めることになりやすいです。方向が決まらないなら、見直す日だけでも先に決めておいてください。
- 職場を変えて2年目ですが、合っていない気がします。
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合わない理由を、時間・人間関係・仕事内容・年収に分けて書き出してみてください。理由がはっきりすれば、今の店で変えられるのか、次の職場で何を確かめればいいのかが見えます。理由が曖昧なまま動くと、同じ失敗を繰り返しやすいです。
- 管理と専門、どちらを目指すか迷っています。
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人や店全体を見るのが苦にならないなら管理、患者さん対応や特定の分野を突き詰めたいなら専門、が一つの目安です。決め方は5年目の目標記事にまとめています。
- 目標のために転職は必要ですか?
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必須ではありません。今の店で意思を伝えて昇格や専門の経験を積めるなら、そのほうが負担は少ないです。ポストに空きがない、やりたい分野が店にない、働き方が続けられない場合に、転職が選択肢に入ります。
- 家庭を優先したいのは目標として弱いですか?
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弱くないです。僕は転職を重ねて、家族との時間を守る働き方を選ぶようになりました。残業を減らす、勤務地や時間帯を固定するといった目標も、6年目の立派な目標だと思います。
- 6年目で異業種に移るのは遅いですか?
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僕は薬局以外で働いたことがないので、年齢の有利不利ははっきり言えません。企業ごとに求める経験が違うので、実際に移った人の話や求人の応募条件で確かめてください。
- エージェントの担当が合わなかったらどうすればいいですか?
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遠慮せず担当の変更を頼むか、別の会社を併用すれば大丈夫です。僕は転職で5社を使いましたが、担当者の質はかなりばらつきがありました。合わない人とは早めに離れるくらいでちょうどいいです。
まとめ:薬剤師6年目の目標は「続けられるか」の点検から
6年目は、管理薬剤師の年数の目安に届き、年収も統計上は一段上がる年です。だからこそ、選択肢を考える前に、今の働き方をあと1年続けられるかを数字で確かめてください。
続けられるなら、管理か専門の方向を1つ選んで1年分の行動を決める。続けられないなら、次の職場を何で比べるかを先に決める。僕は6年目にこれをせず、7年目に焦って2ヶ月で辞める転職をしました。
ほかの年次は5年目の目標、7年目の目標、年収は6年目の年収も参考にしてください。
転職も選択肢に入れるなら、相談先は薬剤師転職サイトのおすすめランキングから比べてみてください。

